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高分子材料のモノマー化、解重合反応とケミカルリサイクルの動向

高分子材料のモノマー化、解重合反応とケミカルリサイクルの動向

~ポリマーからモノマーへの転換を図るケミカルリサイクルの基本と動向 / プラスチック・ゴム材料のリサイクル技術 / 解重合・ポリマー熱分解に関する化学反応知識 / 高分子材料の開発動向や将来動向と材料リサイクル・炭素循環~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、樹脂種毎の重合・熱分解反応について基本的な考え方について整理し、合わせて現実に進行している各種のケミカルリサイクル技術の動向について解説いたします。

開催日

  • 2024年5月21日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 樹脂マテリアルリサイクル技術を検討されている方
  • プラスチック材料開発技術者
  • 樹脂・ゴム加工製品製造技術者

修得知識

  • 高分子材料のモノマー化技術の種類と特徴
  • 解重合反応の基礎
  • ケミカルリサイクル技術の開発と社会実装化検討の実例
  • ケミカルリサイクル実証プロセスの設計の考え方
  • バイオケミカルリサイクル技術開発の状況
  • 日欧米のリサイクル技術開発の動向

プログラム

 現代社会で大量に使用されている樹脂・ゴムなどの高分子材料は、消費後に適切な処理をされない場合には、海洋プラスチックゴミなど環境汚染の原因になって、社会問題となっている。また、原料資源の節減や、高分子材料生産におけるCO2発生量の低減の観点からも適正な循環使用が望まれている。各種の3R (Reduce,Reuse,Recycle) 技術の開発も進められているが、循環使用材料の品質・性能の確保の観点から、ケミカルリサイクルが注目を浴びており、企業による技術実証も進展している。
 本講座では、このケミカルリサイクルの要素技術である解重合反応の基礎知識について解説するとともに、実証・工業化の進展状況についても紹介して、各種の高分子材料のリサイクルの手法の選定のための指針を提供する。

  1. 重合と解重合
    1. 平衡重合と天井温度
    2. 解重合と熱力学
  2. ポリマーの熱分解と酸化
    1. 炭化水素の熱分解
    2. ポリマーの熱分解
    3. 電子線照射など物理的手法による分解収率の向上
    4. ポリマーの酸化分解と副生化合物
  3. ポリマーの加水分解
    1. 縮重合と解重合…化学平衡
    2. 加水分解への触媒作用
    3. 加水分解法によるモノマー回収収率の向上
  4. ポリマーのバイオケミカルリサイクル
    1. 酵素反応による物質変換
    2. 既存化学反応プロセスの適用
  5. ケミカルリサイクル実証プラントの設計の考え方
    1. 予備処理装置
      • 分離
      • 前処理
    2. 解重合設備
      • 物質収支
      • 熱収支
    3. モノマー回収・精留装置
    4. 副生成分処理設備
    5. 周辺立地環境への影響の考慮
  6. 実用化に向けた技術開発の動向
    1. 化学メーカーによる検討
    2. 石油 (精製) メーカーによる検討
    3. その他の企業による検討
    4. 大学・公的研究機関による検討
  7. 各国・地域におけるリサイクル技術・実証の動向
  8. まとめとQ&A

講師

  • 今井 昭夫
    テクノリエゾン事務所
    代表 / 研究開発・技術提携・事業企画コンサルタント

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
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    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
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    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

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