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人工・合成皮革の基礎と環境対応技術

人工・合成皮革の基礎と環境対応技術

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、人工・合成皮革を取り上げ、サステナブル素材としてのヴィーガンレザーの種類、コストや耐久性等について解説いたします。

開催日

  • 2024年2月16日(金) 10時30分 16時00分

修得知識

  • 合成により作られる人工皮革、合成皮革、PVCレザー、サステナブルレザー・ヴィーガンレザーの製造方法と構造、性能と特徴
  • 表面処理剤に使用するポリウレタン樹脂に関するポイントとその構成
  • 触感表現に関して、PVCレザーを用いた検討で得られた風合い数値化の具体例
  • 様々な用途におけるポリウレタン樹脂の劣化例とメカニズム、劣化の評価方法

プログラム

第1部 人工皮革・合成皮革 の基礎と環境対応レザーの最新事例

(2024年2月16日 10:30〜14:15)

 人工皮革・合成皮革は、衣料・靴・カバン等のファッション素材や、家具・車両を含めたインテリア素材として広く用いられています。本講演では、「人工皮革・合成皮革とは?」からはじまり、人工皮革と合成皮革などの構造上の違い、それらに使われるポリウレタン樹脂の組成、物性、劣化とその評価方法について解説すると共に、最近の環境対応レザーやヴィーガンレザーについても解説します。
 人工皮革・合成皮革の基礎だけでなく、サステナブル素材を使用したヴィーガンレザーやバイオマス原料を使用した非フッ素系汚染防止処理剤など、最新のポリウレタン樹脂の応用例についても解説します。

  1. 皮革の構成
    1. 人工皮革と天然皮革との違い
    2. 人工皮革
      • 人工皮革とは
      • 従来型人工皮革の製造方法
      • 人工皮革の構成
      • 環境対応型人工皮革の製造方法
      • 環境対応型人工皮革の例
    3. 合成皮革
      • 合成皮革とは
      • 従来型合成皮革の製造方法
      • 合成皮革の構成
      • 環境対応型 無溶剤乾式発泡合成皮革
    4. 塩ビ (PVC) レザー
      • 塩ビ (PVC) レザーとは
      • 塩ビ (PVC) レザーの用途
      • 塩ビ (PVC) レザーの構成
    5. 「合成皮革」と「人工皮革」区分分け
  2. ポリウレタン樹脂の構成と特徴
    1. ポリウレタン樹脂
      • ポリウレタン樹脂の合成について
      • ポリウレタン樹脂構成成分
      • ポリオールの特性
      • ジイソシアネートの特性
      • ポリオールによる一般的性能と特徴
    2. 環境対応型ポリウレタン樹脂
      • 環境対応型水系ポリウレタン樹脂の合成例
      • 水系・溶剤系ポリウレタン樹脂の長所と短所
  3. ポリウレタン樹脂の劣化
    • ポリウレタン樹脂の加水分解による劣化
    • ポリウレタン樹脂の光 (酸化) による劣化
    • ポリウレタン樹脂の熱 (酸化) による劣化
    • ポリウレタン樹脂のNOxによる変色
    • ポリウレタン樹脂の劣化と必要性能
  4. サステナブルレザー・ヴィーガンレザー
    1. サステナブルレザーとは
    2. ヴィーガンレザーとは
      • ヴィーガンレザーの構成断面例
      • ヴィーガンレザーの可能性
  5. バイオマス原料を使用してTgを変化させたポリウレタン樹脂の応用例
    1. 表皮用樹脂とした際のしぼ付け加工適性の検討
    2. 表面処理剤とした際における汚染防止性能の検討
    3. ポリウレタンフィルムの染色挙動に関する検討
    • 質疑応答

第2部 マイクロファイバー人工皮革の環境問題への取り組み

(2024年2月16日 14:30〜16:00)

  1. 皮革調内装材としての人工皮革
    1. 人工皮革の種類と製造工程
    2. 人工皮革の特長と不利な点
  2. 人工皮革の環境対応化
    1. 溶剤系から水系への転換
    2. 化学物質規制への対応
  3. 成形用人工皮革 ティレニーナ
    1. 加工特性
    2. 使用例
  4. 本革代替人工皮革 パーカッシオ
    1. 仕上げプロセス
    2. 特長と物性
    3. 使用例
    • 質疑応答

講師

  • 榎本 雅穗
    京都女子大学 家政学部 生活造形学科
    教授
  • 芦田 哲哉
    株式会社クラレ クラリーノグローバルオペレーション部
    次長

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

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  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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