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高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的に活用するための必須知識

高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的に活用するための必須知識

~狙い通りの分散を実現する分散剤の選択・配合・添加技術 / 分散剤の作用機構、種類と選択 / 溶解度パラメーターと酸塩基性の求め方 / 分散剤配合・添加後の攪拌・混錬技術 / 分散安定性の評価法~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2023年9月6日〜20日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2023年9月6日まで承ります。

概要

本セミナーでは、微粒子分散について分散化から安定化までのプロセスを一貫して解説し、期待する分散を実現、維持するための指針について詳解いたします。

開催日

  • 2023年8月29日(火) 10時00分16時30分

受講対象者

  • 微粒子分散に関連する技術者、開発者、研究者
    • 粉体
    • 高分子
    • 塗料
    • インク
    • 機能性材料
    • 接着剤
    • エラストマー
    • 医薬品
    • 化粧品食品
    • サプリメント など

修得知識

  • 分散剤の作用機構
  • 分散剤の開発例と応用
  • 溶解度パラメーターと酸塩基性の求め方
  • 分散安定性の評価法

プログラム

 高分子分散剤 (以下、分散剤) は、合成技術の進展とともに多種多様な製品が開発中で、選定に苦慮する場合も少なくありません。分散剤は、適剤適所、すなわち水系、有機溶媒系や樹脂系、および無機粒子や有機顔料などに合わせた取捨選択には、一定の手順を踏む必要があります。加えて添加量や添加法に対する注意も必要で、過少添加や過剰添加、一括添加や分割添加の違いなどは、安定性や品質に重大な影響を及ぼします。また適切な攪拌・混錬機の選択、および操作条件の調整も重要です。

  1. 分散剤の作用機構
    1. 分散系の調製工程と課題
    2. ぬれ/分散化工程における役割
    3. 安定化工程と分散剤の関係する相互作用力
      1. 立体反発力 (水系、有機溶媒系および樹脂系)
      2. 静電立体反発力 (水系)
      3. 疎水性引力 (水系)
      4. 枯渇力 (水系および有機溶媒系)
  2. 分散剤の種類と応用例
    1. 分散剤の開発例とリビングラジカル重合
      1. 水系および有機溶媒系における相溶鎖・吸着鎖
      2. ブロック型分散剤 (AB、ABA、BAB) と応用例
      3. 高分岐くし型分散剤と応用例
      4. スター型分散剤と応用例
      5. ジブロックナノ粒子型分散剤と応用例
    2. ポリマーブラシ型分散剤と自己組織化単分子膜
      1. 脂肪酸型分散剤と応用例
      2. ポリシロキサン型 (grafting to) 分散剤と応用例
      3. 表面グラフト重合型 (grafting from) 分散剤と応用例
    3. 第二流体 (分散剤) とキャピラリー懸濁液
  3. 分散剤の取捨選択法
    1. 分散剤選定における流れ
    2. 溶解度パラメーター (SP値) と分散剤の溶解性・吸着性
      1. 分散剤と粒子表面のSP値 (3D、4D) の求め方
      2. 相互作用パラメーターと溶解性の判定
      3. 溶媒、分散剤および粒子間のSP値のバランス
      4. ハンセン球の重なりによる樹脂中フィラーの分散性評価
      5. ダブルハンセン球を用いたCBの最適分散剤の選定
      6. 4DSP値を用いた有機顔料の最適バインダーの選定
    3. 酸塩基特性と分散剤の吸着特性
      1. 水系および有機溶媒系における吸着作用
      2. パルスNMRなどによる吸着等温線測定と最適添加量域
      3. 分散剤の一括添加と分割添加
      4. 分散剤の酸価・アミン価および粒子の等酸点
  4. 攪拌・混錬機
    1. 分散系の粘度と装置選定
    2. ブレード型撹拌機
    3. 衝突ミル
    4. ビーズミル
    5. 三本ロールミル
    6. 二軸混錬押出機
  5. 分散安定性試験法
    1. 湿潤点・流動点
    2. レオロジー法
    3. パルスNMR法
    4. 小角X線散乱法
  6. まとめ:品質評価
    • 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,700円 (税別) / 38,170円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,700円(税別) / 38,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

ライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2023年9月6日〜20日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

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