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CO2分離・回収プロセスの技術、事業化動向

CO2分離・回収プロセスの技術、事業化動向

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、CO2の回収効率や経済性を考慮したプロセスの設計法、取組み、開発事例を詳解いたします。

開催日

  • 2023年7月4日(火) 10時30分 16時15分

受講対象者

  • 固体吸収材向けの材料 (吸収剤や担体など) 開発担当者
  • DACプロセスの導入や技術分野への参集を検討している技術者・企画担当者
  • プロセス開発に携わる若手技術者
  • CO2分離回収に関心のある方
  • 石炭火力の脱炭素化に関心のある方
  • 炭酸の利用先
  • 炭酸回収方法の基礎知識
  • 脱炭酸取組の例

修得知識

  • DACプロセスや固体吸収材に関する基礎知識
  • 実用的な吸収材の性能評価手法
  • プロセス開発の進め方やプロセス設計・経済性評価の考え方
  • IGCCにおけるCO2分離・回収方法の知識
  • 大崎クールジェンプロジェクトの結果概要

プログラム

第1部 大気中の直接CO2回収 (DAC) に用いる固体吸収材の評価とプロセス開発

(2023年7月4日 10:30〜12:00)

 カーボンニュートラル社会の実現に不可欠とされる大気中からのCO2直接回収 (DAC) プロセスにおいてキーマテリアルとなるのが固体吸収材です。DACプロセスの社会実装のために高性能な固体吸収材の開発と経済的なプロセスの構築が待望されています。
 本講座では、プロセス設計を目的とした固体吸収材の性能評価手法と、得られたデータから経済的なプロセスを開発するための手法や事例をご紹介します。

  1. DACプロセスと固体吸収材について
    1. ネガティブエミッション技術の役割
    2. DACプロセスの概要
    3. 各種CO2回収技術の比較と固体吸収材の特長
    4. 固体吸収材の開発トレンドと技術課題
  2. 固体吸収材の評価手法
    1. 熱天秤を用いた性能評価
    2. ガス吸着装置を用いた性能評価
    3. 破過試験による性能評価
    4. KRIにて開発したCO2吸着サイクル評価装置
  3. 性能評価データを用いたプロセス開発
    1. プロセス開発の進め方
    2. 吸着プロセス設計の基礎
    3. DACプロセスの特性
    4. DACプロセスの経済性評価
    • 質疑応答

第2部 石炭ガス化プラントにおけるCO2分離・回収技術とその取り組み

(2023年7月4日 13:00〜14:30)

 石炭ガス化複合発電 (IGCC) は従来の石炭火力に比べると相対的にCO2排出量を抑制できるものの、さらに排出削減するには発生するCO2の有効利用 (カーボンリサイクル) や地中貯留等が必要となる。本講座では、IGCC から発生するCO2の有効利用や地中貯留を行うに当たり必ず必要となるCO2分離回収の技術・取組について解説する。

  1. 会社概要
  2. EAGLEプロジェクトにおけるCO2分離・回収の取組み
    1. EAGLEプロジェクトの概要
    2. CO2 分離・回収への取組み
      1. 石炭火力発電からのCO2分離・回収方式
      2. 物理吸収法/化学吸収法の特徴
    3. CO2化学吸収設備試験
    4. CO2物理吸収設備試験
  3. 大崎クールジェンプロジェクトにおけるCO2分離・回収の取組み
    1. 大崎クールジェンプロジェクトの概要
    2. CO2分離回収型IGCC実証試験の詳細
  4. おわりに
    • 質疑応答

第3部 炭酸ガス製造の現状とCO2分離回収装置の適用事例

(2023年7月4日 14:45〜16:15)

 脱炭素社会を目指すことが求められているが、実際に取り組みを進めようとするには、二酸化炭素に関する知識が必要になる。本講座では二酸化炭素に関する一般的な話が多いため、脱炭酸の取組を始める方には最適と考える。

  1. 炭酸ガス市場の概要
    1. 産業ガス市場全体に対する炭酸ガスの割合
    2. 販売量の推移
    3. 輸入量
  2. 炭酸の用途
    1. 液化炭酸
    2. ドライアイス
    3. エア・ウォーターが開発した炭酸ガス関連商材
  3. 炭酸ガスの製造方法
    1. エア・ウォーターの工場の簡易的な炭酸ガスの製造フロー
    2. 様々な燃焼排ガスからの炭酸回収の概要
    3. エア・ウォーターの燃焼排ガスからの炭酸回収
      1. 概略フロー
      2. 燃焼排ガス源
      3. 用途
  4. 低濃度炭酸ガスからの炭酸回収のコストの問題
  5. エア・ウォーターで行っている脱炭素社会に向けた取り組み
    • 質疑応答

講師

  • 白石 浩憲
    株式会社KRI 環境化学プロセス研究部 CNプロセス研究室
    室長
  • 佐藤 幸太
    電源開発 株式会社 技術開発部
    課長代理
  • 金子 雅之
    エア・ウォーター株式会社 グループテクノロジーセンター 地球環境システム開発センター

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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