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金属有機構造体 (MOF) によるガス分離・吸着への応用

金属有機構造体 (MOF) によるガス分離・吸着への応用

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、MOF (金属有機構造体)について取り上げ、MOFの構造、合成、設計からCO2の分離回収・吸着/ガス貯蔵・分離などの最新研究について解説いたします。

開催日

  • 2023年6月28日(水) 10時30分 16時00分

受講対象者

  • 金属-有機構造体 (MOF) の応用分野に関連する技術者、開発者、研究室
    • ガス貯蔵
    • 吸着分離
    • 導電性材料
    • 磁性材料
    • 不均一系触媒など

修得知識

  • MOFの概要
    • MOFとはどんな物質か
    • 既存の他の材料との違い
  • 一般的なMOFの合成法
    • 合成にまつわるエッセンス
  • 一般的なMOFの同定手法
  • 一般的なMOFへのガス吸着実験、分離実験のやり方
  • MOFを使ったガス分離技術の最新のトピック
  • 膜分離の基礎
  • MOF膜の合成法に関する基礎的知識
  • Zr系MOF膜の合成および膜分離への応用例
  • 固体の吸着剤・分離剤を用いたCO2分離の基礎
  • PCP/MOFを利用したCO2分離の優位性や世界の動向
  • CO2分離に応用可能な特殊な機能を有するPCP/MOFの特徴、性能等

プログラム

第1部 多孔性配位高分子 (PCP/MOF) の 商業化最新動向 (2023.6)

(2023年6月28日 10:30〜12:00)

 多孔性配位高分子 (PCP/MOF) は、金属イオンと有機分子から合成される新たな多孔性材料の一種です。近年益々活発になってきたPCP/MOFの商業化の最新動向について説明致します。

  1. PCP/MOF材料の基礎
    1. 多孔性材料の歴史
    2. PCP/MOF材料の特徴
  2. PCP/MOF商業化到達例 (日本、ヨーロッパ、アメリカ)
    1. 日本初のPCP/MOF商業化例
    2. PCP/MOFの商業化動向まとめ世界で3例
  3. PCP/MOFスタートアップ企業の台頭
    1. 化学技術と人の流れ
    2. PCP/MOFはサイエンスからビジネスフェーズへ
  4. PCP/MOFを用いた開発中アプリケーション
    1. 二酸化炭素に関連するアプリケーション
    2. 水に関連するアプリケーション
    3. その他のアプリケーション
    4. 次世代型ガスボンベCubiTanについて
    • 質疑応答

第2部 金属有機構造体 (MOF) の合成、同定、およびガス分離・貯蔵実験の基礎

(2023年6月28日 12:50〜14:20)

 MOFとは何か、その種類や構造、性質について述べた後に、MOFの一般的な合成法・同定法を紹介します。合成後の一般的な構造解析法、実際に欲しい構造のMOFが得られているかを判断するためのキャラクタリゼーション法の実際や、注意するべき事項などについて触れます。
 その後、MOFへのガス吸着の基礎や、分離目的に合わせたMOFの設計等について述べ、実験室におけるガス分離実験の方法等についても紹介します。最後に、MOFによるガス分離技術に関する最新のトピックについても触れます。

  1. MOFについて
    1. MOFの構造の特徴
    2. 細孔構造のデザイン
    3. 階層構造のデザイン
  2. MOF合成およびキャラクタリゼーションの実際
    1. MOFの一般的な合成法
    2. MOFの一般的な構造解析法
    3. MOFのキャラクタリゼーションの実際
    4. MOFの構造・物性データベースの紹介
  3. MOFによるガス分離・貯蔵
    1. MOFへのガス吸着
    2. 柔軟性MOFの概要
    3. MOFによるガス分離・貯蔵の実際
    4. MOFによるガス分離の最先端
    • 質疑応答

第3部 金属有機構造体 (MOF) 薄膜の形成と応用展開

(2023年6月28日 14:30〜16:00)

 異なる組成の固体 (各種ポリマー、木質粒子、無機粒子) をできるだけ均質に混合するには、相溶性とともに、界面での相互作用を積極的に活用することが必要である。特にポリマー表面のグラフト化は、ポリプロピレンの結合性向上に有効である。グラフト化に用いられるポリマーやモノマ

  1. MOFのパターン形成と配向制御の現状
    1. 金属水酸化物を前駆体としたMOFパターン形成
      1. 金属パターンを利用したMOFパターン形成
      2. 3次元表面におけるMOF形成
      3. MOFパターンの応用
  2. 金属水酸化物表面におけるMOFのヘテロエピタキシャル成長
  3. 金属水酸化物ナノ結晶を用いた配向MOF薄膜の形成と応用
    1. 配向金属水酸化物薄膜
    2. 金属水酸化物表面におけるMOFのヘテロエピタキシャル成長
    3. 実用スケールにおける配向MOF薄膜の形成
    4. 配向MOF薄膜の構造と応用
  4. 配向したフレームワーク構造化合物の形成、応用と今後の展開
    • 質疑応答

講師

  • 樋口 雅一
    京都大学 高等研究院 物質-細胞統合システム拠点
    特定准教授
  • 細野 暢彦
    東京大学 大学院 新領域創成科学研究科
    准教授
  • 岡田 健司
    大阪公立大学 大学院 工学研究科 物質化学生命系専攻
    准教授

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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