技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

リアルワールドデータ (RWD) を活用するための薬剤疫学基礎セミナー

リアルワールドデータ (RWD) を活用するための薬剤疫学基礎セミナー

~RWD分析のための必須スキル / 選択バイアスや情報バイアス、交絡等を的確にとらえて適切な対処をする~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2023年7月4日〜18日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2023年7月4日まで承ります。

開催日

  • 2023年6月26日(月) 10時30分 16時30分

プログラム

 RWDを分析するうえで生物統計学のスキルが不足していると自覚している人は多いようですが、一方で研究デザインを策定するスキルとなる疫学の方はそのスキル不足に無自覚な人も多いようです。選択バイアスや情報バイアス、交絡等を的確にとらえて適切な対処をすることは、難解な数式を理解する統計学スキルの習得よりも“コスパ最強”であり、研究をデザインするうえでいわば必須のスキルです。応用統計手法が使われることでもっともらしい研究結果が実は怪しいということも案外と多く、研究論文を適切に読解するうえでも疫学の基礎スキルは理解しておいて損はありません。
 何故にこの研究は介入/非介入研究を選ぶのか、何故にこの研究では対照群として自己を対照にしているのか – 。研究デザインは相応の根拠をもって選ばれるものであり、それはコストや期限だけで決定するものではありません。許容できる/できないバイアス、相応しい指標の選択、一般化可能性などの疫学スキルがなければ“コスパ”に見合わない、残念な研究デザインを採択してしまう恐れがあります。本講習会では種々のバイアスと研究デザインを紐づけながら、適切な研究デザインを策定するスキル、疫学論文を読了するスキルを履修します。
 また、「疫学とは何ぞや」。医療行為を行わずして病苦から人々を救うというユニークな学問領域がどのようにして生まれ育ったのか、その原点を概観することからその本質理解にチャレンジしていきたいと思います。

  1. 疫学の始まり
    • パンデミックと向き合う疫学
    • ブロードストリート事件
    • クリミア戦争
    • 麦めし男爵
    • レンツ警告
  2. 研究の開始
    • 仮説生成と仮説検証
    • 記述疫学の有用度
    • リサーチ・クエスチョンとは〜疑問を調べられる形式に変換する〜
    • 既存論文の検索と読了
    • 介入研究/非介入研究の選択〜エビデンスレベルとの折り合い〜
    • RWDの選択〜お金と時間と結果の一般化との折り合い〜
    • PICO〜研究の骨格作り〜
    • 指標の選択
  3. 踏まえるべきバイアス
    • 選択バイアス
    • 観察者バイアス
    • 適応の交絡
    • 情報バイアス
    • 誤分類
    • 思い出しバイアス
    • リードタイムバイアス
    • レングスバイアス
    • イモータルタイムバイアス
  4. 適切な研究デザインを選ぶ
    • コホート研究
    • 横断研究
    • ケース・コントロール研究
    • ネステッド・ケースコントロール研究
    • 自己対照モデル
  5. 適切な指標を選ぶ
    • 記述統計量
    • 有病率
    • 罹患率
    • 累積罹患率
    • リスク比
    • オッズ比
    • 調整されたリスク比/オッズ比
    • カプラン・マイヤー曲線
    • 有意差検定
    • 点推定と区間推定
  6. RWD分析におけるバリデーション対策
    • アウトカムバリデーション
    • バリデーション・スタディの実施
    • ゴールド・スタンダード
    • カルテレビュー
    • カッパ係数
    • 感度と特異度
    • 陽性的中度と陰性的中度
    • 支援団体?! 〜海外:OMOP→OHDSI〜
    • 支援団体?! 〜国内:PMDA&製薬団体〜
    • 支援団体?! 〜国内:日本薬剤疫学会〜
  7. 結果の考察と論文読了のコツ〜レビュアーのスキル〜
    • 研究デザインの適切性
    • 結果指標解釈の妥当性
    • 結果の一般化可能性
    • 利益相反
    • 病名の信憑性
    • システマティックレビュー
    • 出版バイアス
    • 質疑応答

講師

  • 青木 事成
    中外製薬 株式会社
    薬剤疫学プロフェッショナル

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,200円 (税別) / 37,620円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

ライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 後日(開催終了後から10日以内を目途)に、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2023年7月4日〜18日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/6 改正QMS省令、改正滅菌バリデーション基準における滅菌関連の要求事項および審査・監査時の留意点 オンライン
2024/11/6 GMP・DIガイドラインに沿った製造/試験記録の作成・運用とその監査 オンライン
2024/11/6 生物薬品 (バイオテクノロジー応用医薬品等) におけるCMC開発戦略と開発ステージに応じた対応 オンライン
2024/11/6 バイオ/抗体医薬品における品質試験/安定性試験と品質規格設定のポイント オンライン
2024/11/6 バイオ医薬品原薬工場建設プロセスおよびバリデーションのポイント オンライン
2024/11/6 医薬品中の元素不純物分析のデータ試験・管理及びPMDA等の対応ポイント オンライン
2024/11/7 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2024/11/7 変形性関節症の病態/治療・診断技術の現状と臨床現場が望む新薬像 オンライン
2024/11/7 将来の環境や戦略を踏まえた医薬品売上予測 オンライン
2024/11/8 希少疾患における治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2024/11/8 情報不足な開発初期段階において事業性評価を適切に進める為のデータ活用と売上予測の方法 オンライン
2024/11/11 品質管理のための統計的モデリングと予測手法 オンライン
2024/11/11 インド・中国における医薬品薬事戦略と現地対応ノウハウ オンライン
2024/11/11 医薬品製造・試験における電子化・DXの推進による課題解決、MES・LIMS等の導入と活用、データインテグリティの確保 オンライン
2024/11/12 医療データ (RWD) 活用時の100の落とし穴 オンライン
2024/11/12 ICH M7変異原性不純物/ニトロソアミン不純物対応コース オンライン
2024/11/12 ICH M7 (変異原性不純物) ガイドラインとエキスパートレビューにおける変異原性評価・判断の考え方 オンライン
2024/11/12 意思決定にむけたターゲットプロダクトプロファイルの設定 オンライン
2024/11/12 非GLP試験における信頼性確保 オンライン
2024/11/12 医薬品R&D段階でのNPV活用と課題解決策 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/11/28 正しいALCOA原則・実践から治験Quality Managementと適合性調査
2013/10/10 電子カルテシステムにおける個人情報取扱い基本ルールと安全管理
2013/9/27 PMDA要求「EDC管理シート」記載方法と適合性調査対応 (ebook版)
2013/9/3 クラウド時代の医療ICTの最先端
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価