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熱から発電や冷却が可能な、熱音響装置の基礎

未利用排熱の有効利用へ

熱から発電や冷却が可能な、熱音響装置の基礎

~機械部品を必要としないため、本質的にメンテナンスフリー / 多様な熱源を利用したヒートポンプ (冷却・加熱) や発電システムを実現できる可能性 / 高いエネルギー変換効率 / 非温暖化ガスを用いたヒートポンプ (冷却・加熱) を実現可能~
オンライン 開催

開催日

  • 2023年6月20日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 廃熱回生に関心のある方
  • 廃熱で発電・廃熱で冷凍が可能な技術に関心のある方
  • 熱音響現象に関して知りたい方

修得知識

  • 熱音響現象の概要
  • 簡単な装置の構築方法
  • 熱音響現象に関する最近の研究
    • 熱音響機関
    • 熱音響ヒートポンプ
    • 熱音響発電機

プログラム

 工場、自動車、船舶などが使用している燃料由来のエネルギーの多くは排熱として未利用のまま捨てられています。これらの捨てている熱を「熱音響デバイス」を用いることで、電力や冷却・加熱に再利用するための研究を行っています。熱音響現象を利用すると「熱入力から音波を介して仕事を取り出す熱機関」や「音波を入力することで熱を汲み上げるヒートポンプ (冷却・加熱) 」を実現することができます。そのため、以下の特徴を持っています。

  • 熱と仕事のエネルギー変換を行う際にピストンやタービン等の機械部品を必要としないため、本質的にメンテナンスフリーです。
  • 工場排熱、自動車排熱、太陽光熱等、多様な熱源を利用したヒートポンプ (冷却・加熱) や発電システムを実現できる可能性があります。
  • 本質的に高いエネルギー変換効率 (先行研究では熱→音響パワー変換効率で30%以上) を有しています。
  • 可動部を有することなく、非温暖化ガスを用いたヒートポンプ (冷却・加熱) を実現可能です。

 本講義では、熱音響現象の概要を学びます。また簡易な装置の構築方法も学びます。講義の中で熱音響機関、熱音響ヒートポンプ、熱音響発電機を具体的に紹介します。

  1. 熱音響装置の概要
  2. 熱音響現象の基礎
    1. 熱境界層と流路半径
    2. 進行波を利用した熱音響現象と音響パワー、比音響インピーダンス
    3. エネルギー流
    4. 基礎方程式
    5. 仕事源と熱流の数式表現
    6. Two-sensor法
  3. 熱音響機関、熱音響ヒートポンプ、熱音響発電機
    1. 進行波型熱音響機関
    2. 多段熱音響機関
    3. 熱音響冷却機
    4. 熱音響発電機
    5. 相変化型熱音響機関
  4. 簡単な進行波型熱音響機関の試作
  5. 熱音響機関の熱効率に影響を与える要素
    • 質疑応答

講師

主催

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受講料

1名様
: 34,200円 (税別) / 37,620円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,200円(税別) / 37,620円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

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  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

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本セミナーは終了いたしました。

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