技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ポリマーグラフト化と活用事例

ポリマーグラフト化と活用事例

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、ポリマーグラフト化について取り上げ、樹脂のぬれ性、フィラー分散性向上、ポリマーアロイの相溶性向上など 界面制御技術を事例とともに解説いたします。

開催日

  • 2023年6月15日(木) 10時30分 16時00分

プログラム

第1部 ポリマーグラフト化のメカニズム 〜ナノ粒子表面のグラフト化を例に〜

(2023年6月15日 10:30〜12:00)

 グラフトポリマーの合成法は、古くから各種の方法が報告されている。最近では、グラフト鎖の分子量や分子構造が制御されたグラフトポリマーの合成が可能になっている。本講座では、ナノ粒子表面へのポリマーのグラフト反応を例にあげ、グラフト化のメカニズムや手法について解説する。

  1. はじめに
    1. グラフトポリマーとは
    2. グラフト化で何ができる
    3. グラフト化の方法論 (メカニズム)
  2. グラフトポリマーの合成 (ナノ粒子表面グラフト化を例に)
    1. Grafting from 法
      1. 表面開始付加重合
      2. 表面開始リビングラジカル重合
      3. その他
    2. Grafting from 法
      1. 高分子反応法
      2. 成長末端停止法
      3. ナノカーボンによるラジカル捕捉法
      4. ナノカーボンとの配位子交換法
      5. その他
  3. ポリマーグラフト化ナノ粒子の評価技術
    1. 表面分析機器による評価
    2. 熱分解GC – MSによる評価
    3. 分散性、表面濡れ性評価
    4. その他
  4. グラフト化による機能付与
  5. おわりに
  6. 今後の展望
    • 質疑応答

第2部 表面開始グラフト重合の特徴と機能膜への応用

(2023年6月15日 12:50〜14:20)

 表面処理として有用なグラフト鎖を超高分子量にすることで、短鎖には無い様々なメリットが生まれる。本講座ではどのようにして超高分子量グラフト鎖を生成し、活用するのかを解説する。

  1. 超高分子量グラフト鎖とは
  2. 超高分子量グラフト鎖のメリット
  3. 超高分子量グラフト鎖が生成するメカニズム
  4. 超高分子量グラフト鎖を作製する手法
  5. 超高分子量グラフト鎖の応用例
    • 質疑応答

第3部 固相グラフト化のメカニズムおよび ポリマーグラフト化を用いた添加剤の種類と応用

(2023年6月15日 14:30〜16:00)

 異なる組成の固体 (各種ポリマー、木質粒子、無機粒子) をできるだけ均質に混合するには、相溶性とともに、界面での相互作用を積極的に活用することが必要である。特にポリマー表面のグラフト化は、ポリプロピレンの結合性向上に有効である。グラフト化に用いられるポリマーやモノマ

  1. グラフト化プロセスで利用できるポリマーおよびモノマー
    1. ポリマー
      • ホモポリマー
      • コポリマー
      • ブロックポリマー
      • 天然製品
    2. モノマー
      • 無水マレイン酸
      • アクリル酸
      • メチルメタクリレート
      • ビニルシラン
      • グリシジルメタクリレート
      • ブチルアクリレートスチレン
      • ヒドロキシエチルアクリレート
  2. 固相グラフトについて
    1. 固相グラフトの反応メカニズム
      • 結晶構造と固相グラフト反応との関連性
    2. 固相グラフト化プロセス
      • 反応層
      • 冷却器
      • 分級器 他
    3. 固相グラフト化の応用例
      • オレフィン系樹脂の密着性
      • 相溶性向上
      • (ガラス繊維や炭素繊維など) 繊維複合樹脂の分散性向上
      • 天然物や無機物とポリマーとの分散性向上
  3. ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミドなどでの活用例
    • 樹脂 – 樹脂
    • 樹脂 – 無機物
    • 樹脂 – 天然繊維 他
    • 質疑応答

講師

  • 坪川 紀夫
    新潟大学
    名誉教授
  • 大橋 秀伯
    東京農工大学 工学部 化学システム工学科
    准教授
  • 和崎 博昭
    ビックケミー・ジャパン株式会社
    テクニカルアドバイザー

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/10/16 レオロジー測定を利用した電極スラリーの評価技術 オンライン
2024/10/16 人工皮革・合成皮革の入門講座 オンライン
2024/10/17 流動場での、高分子の結晶化挙動の基礎と成形プロセス中の結晶化解析事例 オンライン
2024/10/18 ゴムの破損劣化要因・対策とゴムの接着トラブル対策および劣化速度と寿命予測の実際 東京都 会場
2024/10/18 イソシアネートの反応機構と構造、硬化物性の制御 オンライン
2024/10/18 リビング重合の基礎知識とリビングラジカル重合の応用技術 オンライン
2024/10/21 バイオマスプラスチックや生分解性樹脂に関する樹脂用添加剤とその選び方、使い方 オンライン
2024/10/22 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的な活用方法 オンライン
2024/10/22 粉体・微粒子における帯電・付着力の基礎と応用、制御および評価 オンライン
2024/10/22 非可食バイオマス・リファイナリーと次世代バイオプラスチック最前線 オンライン
2024/10/23 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/10/23 顔料微粒子の分散・凝集の基礎および撹拌機・分散剤の選択ノウハウ オンライン
2024/10/23 ポリフッ化ビニリデン (PVDF) 樹脂の基礎と応用のための総合知識 オンライン
2024/10/24 ラジカル重合の基礎と分子量・立体構造の制御、最新の重合手法 オンライン
2024/10/24 ゴム材料のトライボロジーと摩擦、摩耗の制御技術 オンライン
2024/10/25 高分子延伸による分子配向・結晶化制御技術 東京都 会場
2024/10/25 摩擦・摩耗の基本的な考え方と高分子材料への活かし方 オンライン
2024/10/25 シリコーンの基礎・特性と設計・使用法の考え方・活かし方 オンライン
2024/10/25 プラスチック加飾技術の最新動向と今後求められる付加価値 オンライン
2024/10/28 射出成形技術の基礎と不良対策 オンライン

関連する出版物