技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方

ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方

~業務分野別の実験データの電子的な移し方・残し方 | CSV | 電子署名・監査証跡 | クラウド化 | ELNでの情報管理 | AI活用を見据えて | 具体的運用例 | 電子実験ノートでの信頼性確保 …~
オンライン 開催

視聴期間は2023年5月11日〜24日を予定しております。
お申し込みは2023年5月11日まで承ります。

開催日

  • 2023年5月11日(木) 10時30分 2023年5月24日(水) 16時30分

修得知識

  • 国内外の製薬企業を中心とした最新の研究情報管理体制の事例
  • 目覚ましい進展をとげている電子的な情報管理システムの概要と利点
  • 製造系企業が遵守すべき、近年変化しつつあるコンプライアンス絡みの要件
  • 研究や生産に関わる情報管理体制に課題を感じている組織にとって、改善の方向性の要点と、実施に向けて遭遇することが想定される課題
  • AIの活用を見据えた電子情報管理

プログラム

 製薬企業研究所における電子実験ノート (ELN) や研究機器データ管理システム (SDMS) の活用を通した研究情報管理体制の構築と運用に携わってきた経験と事例を基に、研究や生産活動における情報管理体制に求められる姿、電子的ツールを用いることによる利点、運用における紙と電子の根本的な違い、AIの活用を見据えての情報管理によるDX (Digital Transformation) の進め方、さらにはその選定や導入において想定される課題等を紹介する。

  1. 研究・生産情報を管理する必要性
    1. 情報を管理する目的
    2. 研究・生産記録の管理がなぜ重要か
    3. 研究不正を防止するには
  2. 情報管理における電子化の重要性
    1. 研究・生産情報管理における電子化の流れ
    2. 電子化によるData Integrity対応
    3. 電子システムを活用するメリット
  3. 電子情報管理システムの種類
    1. 電子情報管理システムの種類と位置付け
      • 電子実験ノートシステム
      • 研究機器データ管理システム
      • 試験依頼兼情報管理システム
      • 試薬管理システム
    2. 電子情報管理システムにおける共通の要件
    3. バリデーションの進め方
  4. 電子署名・監査証跡
    1. 電子署名、監査証跡とは
    2. 電子署名の構成の差に基づくシステム内で起こる課題と対応策
    3. 特許の観点での電子署名の位置づけ
  5. 電子実験ノート展開の歴史
    1. 電子実験ノート発生の経緯
    2. 展開を加速させた要因
    3. 昨今の動向
  6. 化学系電子実験ノートの使われ方
    1. 化学系研究者の電子実験ノートの使い方
    2. 当該研究者に歓迎される各種有用機能
    3. 社内化合物法規制照合機能
    4. 実際の運用事例
  7. 分析業務、品質管理、安全性試験部門にとっての試験情報管理システム
    1. 業務の形態や背景の違いによる活用における利点
    2. 当該部門における情報管理環境の動向
  8. 特性評価系研究者にとっての電子実験ノート
    1. 展開に課題を生じさせる背景の活動形態別解析
    2. 活用に向けた対策
  9. 測定機器データの保全管理
    1. 各種測定機器が発行するデータの集中管理の方策
    2. システム化による利点
    3. 導入障壁の解決事例
      • データ管理意識の部門による温度差
      • 導入によるROIの検討
      • 導入を決断させるドライビングフォースの設定
    4. 導入後の作業者の意識変化
  10. 内部試料の管理
    1. 内部試料管理の必要性
    2. 内部試料の管理方法
  11. クラウド系システムの出現
    1. オンプレミスとクラウドの差
    2. 信頼性対応におけるクラウドの位置づけ
    3. クラウド (パブリック) が適する活用形態
    4. クラウドシステムによる恩恵
  12. 電子的な情報管理体制がもたらすもの
    1. 電子実験ノートを運用してみてわかったこと
    2. ドキュメントカテゴリーに応じた連携を意識した環境
  13. AIの活用を見据えて
    1. AIに期待されているもの
    2. AIがデータを活用できるようにしておくには
  14. 電子情報管理システムの導入・展開における課題と対応策
    1. 要求仕様の設定
    2. プロジェクトを進める体制
    3. 役割分担
    4. 運用体制における監視の重要性
    5. 紙と電子の違いに対する理解
    6. 電子管理体制構築におけるよくある落とし穴
    • 質疑応答

主催者より

 企業・研究機関・大学において、実験ノートは紙の実験ノートから電子ノート (ELN: Electronic Lab Notebook) へ移行しつつあります。特に、有機化学・合成研究系の分野においては、ELNは既に多くの企業で導入されています。さらに生物系の実験記録と実験データもELNに移行し、その一元管理をする流れがあります。しかし、電子システム導入において過去に多くの組織が陥った「落とし穴」があり、新たなシステムを導入する場合に、他社、他施設が陥ったことの轍を踏むことは賢い方法とは言えません。
 本セミナーでは電子実験ノートの導入、運用管理に関して、問題点を先読みし、その解決法を伝授します。そのノウハウや失敗事例を学ぶことが、トラブルなく快適な電子ノート環境を構築することにつながります。

講師

  • 島本 哲男
    ラボコンサルテーション 株式会社
    代表取締役

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,200円 (税別) / 37,620円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,200円(税別) / 37,620円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 後日(開催終了後から10日以内を目途)に、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2023年5月11日〜24日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/27 医薬品品質システム実践のためのバリデーション文書/サイトマスターファイル作成時の必修事項と記載例 東京都 会場・オンライン
2024/11/27 バイオ医薬品の製造におけるプロセスバリデーションと注意点 オンライン
2024/11/27 PIC/S GMPをふまえた医薬品のサンプリング基礎知識 オンライン
2024/11/27 化学プロセスにおけるスケールアップとコスト・設備投資試算・事業性判断/意思決定 オンライン
2024/11/27 治験薬GMP入門 オンライン
2024/11/27 信頼性の高い研究成果を得るための公正な研究プロセスとプロセスアプローチの考え方 オンライン
2024/11/27 医薬品の製品開発/薬事戦略策定と新規事業計画書作成のポイント オンライン
2024/11/27 無菌医薬品包装規制および完全性評価手順・各種漏れ試験方法のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品開発に使えるタンパク質の理論的デザイン法とタンパク質のフォールディング予測法 オンライン
2024/11/27 医薬品開発における効率的な開発計画策定およびスケジュール管理のポイント オンライン
2024/11/28 医薬品品質試験における生データの取扱いとQC実施のポイント 東京都 会場・オンライン
2024/11/28 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン
2024/11/28 ICH Q5A ウイルス安全性評価/外来性感染性物クリアランス評価コース オンライン
2024/11/28 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/11/28 残留溶媒に関する規制と申請上の留意点、規格値設定の考え方 オンライン
2024/11/28 医薬品開発における非臨床安全性評価とCTDの記載・信頼性確保 オンライン
2024/11/29 原薬製造のプロセスバリデーション実施方法とスケールアップ・MF登録申請 オンライン
2024/11/29 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2024 オンライン
2024/11/29 コア技術の明確な定義、設定プロセスと継続的な育成・強化手法 オンライン
2024/11/29 無菌医薬品 GMP入門 東京都 会場・オンライン