技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品品質システム (PQS) 構築のための重要8業務の要点と実践のポイント

医薬品品質システム (PQS) 構築のための重要8業務の要点と実践のポイント

~QCの力量とQAの連携力が品質トラブル回避の鍵~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、改正GMP省令の要件からQC/QAが実施すべき業務と責任についてわかりやすく解説いたします。

開催日

  • 2022年7月7日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 改正GMP省令のポイント
  • 医薬品品質システム (PQS) 構築の要件と実践の考え方
  • QC/QAの重要業務とそれぞれが果たすべき役割
  • 医薬品安定供給の要件とリスクへの対策の考え方
  • 製造販売承認書と実態の齟齬の回避の考え方
  • 品質文化構築に繋がる人財育成の考え方と強靭な組織づくりの要件

プログラム

 未だ解消されない医薬品不足の主な原因が承認事項不遵守による回収とそれによる生産停止であることから、この深刻な問題を解決するには原点に立ち返ってGMPの基本を実践し品質を確保することに尽きます。GMPの実践には“法令遵守と科学に根差した生産活動”の両者が求められますが、その基本は2021年8月施行の改正GMP省令の要件の的確な推進と、その記録/データの信頼性の確保にあります。
 今回の省令改正においては、医薬品品質システム (PQS) の構築を基礎に、安定性モニタリングや製品品質照査などPIC/S – GMPとの乖離部分を正式に省令に盛り込み、「品質部門」が実施すべき業務をより明確に規定するとともに、品質部門の中に「品質保証業務を行う組織 (QA) 」の設置を義務付け、QC (試験検査業務を行う組織) とQAが行う業務と役割を明確にしました。
 昨今の不祥事を受けて査察が厳格化する中、安定生産を維持するためにはこのQCとQAそれぞれが行う業務と役割を理解し、互いに連携して進めることが重要です。本セミナーはこのような考えに基づき、改正GMP省令の要件を8つの重要業務に整理し、これによるPQS構築の考え方を示すとともに、QC/QAが実施すべき業務と責任について理解を深めるものです。

  • はじめに:医薬品の品質と安定供給に関する最近のトピック
    • 改正GMP省令のキーとなる事項
    • 最近の承認事項不遵守による品質トラブルの概要
    • 安定供給に向けての動き
    1. 医薬品の品質確保のための基本的な知識
      • 品質確保の要:医薬品品質システムの構築と人財育成の重要性
      • 医薬品の特殊性からみた医薬品品質確保の要件
      • 現法下の薬事品質保証体制
      • 医薬品の開発と生産フローとGQP/GMPの要件
      • 医薬品の品質保証の意味とGMPの的確な実践の重要性
      • モノ造りの基本フローから読み解くと4M管理の要点と上流管理の重要性
    2. 医薬品安定供給の要件とリスクへの対策の考え方
      • 医薬品安定供給の要件と対策の考え方
      • 医薬品製造における様々な品質リスクと危機管理視点の重要性
      • 医薬品の違法製造の背景要因と医薬品不足発生の流れと対策
      • 後発医薬品/受託製造所におけるデータ不正の発生の構図と対策
      • この数年の回収事案から見えてくる品質トラブルの原因と対策の留意点
      • 回収の原因と回収の範囲特定の考え方
      • 工程トラブル発生のメカニズムと対策のポイント
      • 海外原薬の品質と調達のリスク要因と医療現場の混乱
      • 医薬品のLife Cycleを俯瞰した品質確保の重要性と要点
    3. 医薬品品質システム構築の要件とQC/QAが果たすべき役割
      • 医薬品品質確保の基礎は “機動的な品質システムの構築” と “人財育成”
      • 医薬品品質システム (PQS) を構成する8つの重要業務とそのポイント
      • 医薬品品質の信頼性確保の鍵を握るQC業務の重要性と求められる人財と能力
      • QA部門・担当者に求められる資質と人財育成の考え方
      • 改正GMP省令に規定された品質管理業務とQAの役割
      • 実効性のある教育訓練のコツ/資格認定の進め方
      • 分かり易く人為ミスを引き起こさない業務手順書 (SOP) 作成の考え方
      • ALCOA+の確保と変更管理の徹底による承認書と記録の整合性確保の考え方
      • Data Risk, Data Criticalityを踏まえたData Lifecycleを通してのALCOA+確保の考え方
      • 業務フローから理解する承認書・SOP/指図書・記録の一貫性確保の考え方
      • 承認書とGMP記録の齟齬の回避のためのOOTとOOSへの対応のポイント
      • PIC/S – DIガイダンスが提示するGMP記録管理のハイブリッド対応の要点
      • “文書記録の管理”から“品質トラブル回避のための製造記録/QCデータの解読”への転換
      • 製造/QC (GMP記録の管理) と薬事 (承認事項の管理) を繋ぐQAの役割と重要性
      • 商用生産の安定に繋げるバリデーションの確保とQC/QAの役割
      • サプライチェーンを俯瞰した原薬・原材料の品質確保と供給者管理の考え方
      • 委託製造リスクを踏まえた実効性のある委託先管理の考え方
      • “自己点検”からデータ不正の回避につなげる意味のある内部監査への転換
      • 厳格化する無通告査察、DI査察への対策の考え方と留意点
      • 査察対応の鍵となる指摘に対する説明能力の育成の考え方
      • GMP不適合事項 (逸脱) の改善に向けた機動的なCAPAシステムと運用のポイント
    4. おわりに:人づくり組織づくり
      • 組織エラーを起こさない強靭な組織づくりの要件と考え方
      • 人の潜在能力 (ポテンシャル) を全機させる条件
      • 品質文化醸成の3つの要件とイメージ

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/19 原薬製造のプロセスバリデーション実施方法とスケールアップ・MF登録申請 オンライン
2024/11/19 ICH Q12,Q14の要件と承認後変更管理 (PACMP) の具体的進め方 オンライン
2024/11/19 空調システムの維持管理とバリデーション オンライン
2024/11/19 治験薬GMP入門 オンライン
2024/11/19 ラボと製造の現場におけるデータインテグリティ実務とCSV 監査証跡の定期レビューとQAレビュー オンライン
2024/11/20 製薬用水の基礎と実践知識を理解する オンライン
2024/11/20 GMP監査の基礎と実践 オンライン
2024/11/20 ISO9001:2015から化粧品GMP、ISO22716への適応、および原料に関するEFfCI GMP、一次容器に関するISO15378の要求の理解 オンライン
2024/11/20 変形性関節症の病態/治療・診断技術の現状と臨床現場が望む新薬像 オンライン
2024/11/20 改正QMS省令に伴う滅菌製品製造 (委託滅菌の注意含む) 品の滅菌関連の留意点と滅菌バリデーション基準の要求事項/監査時の留意点 オンライン
2024/11/20 リポソームと脂質ナノ粒子の基礎・調製・評価および応用のポイント オンライン
2024/11/20 FDA査察対応セミナー 入門編 オンライン
2024/11/21 エンドトキシン管理の要件と最新動向を踏まえた課題解決のアプローチ オンライン
2024/11/21 ICH Q5A ウイルス安全性評価/外来性感染性物クリアランス評価コース オンライン
2024/11/21 新規モダリティにおける事業性評価手法 オンライン
2024/11/21 ICH Q5A ウイルス安全性評価/品質審査での論点と次世代シーケンシング利用/薬事申請に当たっての留意点 オンライン
2024/11/21 医薬品R&D段階でのNPV活用と課題解決策 オンライン
2024/11/21 mRNA医薬品の基礎および設計・合成と製造のポイント オンライン
2024/11/21 医薬品開発における効率的な開発計画策定およびスケジュール管理のポイント オンライン
2024/11/22 バイオ医薬品製造における逸脱処理・変更管理とその社内運用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策