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乾燥操作の要素技術、乾燥機の選び方、スケールアップ、評価と省エネ化

乾燥操作の要素技術、乾燥機の選び方、スケールアップ、評価と省エネ化

~Microsoft Excelを用いた計算演習を交えて学ぶ~
オンライン 開催 PC実習付き

概要

本セミナーでは、乾燥技術の基礎から解説し、数式の内容をより深く理解できるように、Microsoft Excel を使った実習を行います。

開催日

  • 2022年6月9日(木) 13時00分 16時30分
  • 2022年6月10日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 乾燥技術に関連する技術者
    • 食品
    • 医薬品
    • 化粧品
    • セラミックス
    • 電子材料
    • 機械部品
    • 化学品
    • 塗装
    • 記録媒体
    • 機能性フィルム
    • コーティング印刷物
    • 農薬 など
  • 乾燥実務に携わっている技術者
  • 乾燥プロセスで最新の省エネ、エネルギー有効利用技術を学びたい方

修得知識

  • 乾燥技術の基礎
  • 実際の乾燥機の設計や性能評価
  • 乾燥手法の最適な選び方
  • 遠赤外・低温乾燥・真空乾燥などの新技術
  • フィルムや塗膜の効率的な乾燥
  • サンプルソフトを基とした、要求に合ったソフトの開発

予備知識

  • Excelの基本的な操作

プログラム

 多くの技術者は、学生時代に「乾燥」について学ぶ時間がほんのわずかであるか、あるいは学ぶ機会が全然ないまま卒業します。しかし、工業、農業、林業、水産業など多くの分野で「乾燥操作」が必要とされています。したがって、多くの技術者は、独学で「乾燥」に向き合わなくてはなりません。用語解説から伝導伝熱・対流伝熱・放射 (輻射) 伝熱に関する基礎知識から実務への流れを学びます。

第1部 乾燥操作の基礎

(第1日目 13:00〜16:15)

  1. 乾燥とは、何か ≪乾燥の必要性≫
    1. 乾燥は水分の蒸発・昇華現象
    2. 乾燥は、なぜ必要か
    3. 乾燥に必要な熱エネルギーの与え方
    4. 乾燥操作の種類
  2. 乾燥は、どのように進むか ≪乾燥の基礎≫
    1. 乾燥による重量と温度の変化
    2. 含水率の表し方 – 乾き基準含水率と湿り基準含水率
    3. 定率 (恒率) 乾燥期間と減率乾燥期間
    4. 乾燥特性曲線
    5. 限界含水率と平衡含水率 – 温度と湿度の影響
    6. 定率 (恒率) 乾燥速度は外的要素で決まる
    7. 湿り材料内の水分移動
  3. 湿った物質は、なぜ乾くか ≪湿度の話≫
    1. 湿度とは何か – 湿度の表し方
    2. 空気に含まれる水蒸気量には限界がある
    3. 飽和水蒸気圧の求め方
    4. 絶対湿度と相対 (関係) 湿度
    5. 湿球温度
    6. 露点
  4. 湿り空気の性質 ≪湿度図表の話≫
    1. 湿り空気の諸性質
    2. 湿度図表の描き方と読み方
    3. 等湿球温度線と断熱冷却線
    4. 湿度図表を使って湿球温度と露点を読みとる
    5. 湿球温度を計算で求める
    6. 露点を計算で求める
  5. 湿った物質をはやく乾かすには ≪乾燥速度の話≫
    1. 予熱期間 – 湿球温度に達するまで
    2. 定率 (恒率) 乾燥速度をはやくする方法
    3. 熱風の風速を上げて乾燥をはやめる
    4. 熱風の温度を上げて乾燥をはやめる
    5. 材料の表面積を大きくして乾燥をはやめる
    6. はやく乾かすと 限界含水率が大きくなる
  6. 1日目の質疑応答 (16:15〜16:30)

第2部 乾燥機の設計・操作のポイント

(第2日目 10:30〜12:30)

  1. 乾燥の事例と乾燥機の選び方 ≪乾燥機の話≫
    1. 乾燥機の種類と選定方法
    2. 固有形状材料の乾燥
    3. 液状・スラリー状材料の乾燥
    4. 粉粒状材料の乾燥
    5. シート・塗装・塗布物の乾燥
    6. 熱に弱い材料の乾燥 6.7 特殊な乾燥方法
  2. 乾燥操作における省エネルギー対策 ≪省エネルギーの話≫
    1. 前工程における対策
    2. エネルギー効率向上の対策
    3. 熱源の工夫による省エネルギー対策
    4. 熱回収による省エネルギー対策
  3. 乾燥操作におけるトラブル事例と対策 ≪トラブルの話≫
    1. 乾燥機の能力に関するトラブル
    2. ハンドリングに関するトラブル
    3. 製品の品質に関するトラブル
    4. 災害事例と防止

第3部 乾燥機の設計計算

(第2日目 13:30〜16:15)

  1. 乾燥に必要な熱量と流入する熱量 ≪熱収支の話≫
    1. 回分式乾燥に必要な熱量
    2. 連続式乾燥に必要な熱量
    3. 回分式乾燥で材料に流入する熱量
    4. 連続式乾燥で材料に流入する熱量
    5. 伝導伝熱乾燥機の性能評価
    6. 熱風 (対流伝熱) 乾燥機の性能評価
  2. 乾燥機の簡易設計 ≪簡易設計の話≫
    1. 回分式乾燥機の簡易設計
    2. 連続式伝導伝熱乾燥機の簡易設計
    3. 連続式熱風 (対流伝熱) 乾燥機の簡易設計
  3. 乾燥機の詳細設計 ≪詳細設計の話≫
    1. 回分式乾燥機の詳細設計
    2. 連続式伝導伝熱乾燥機の詳細設計
    3. 連続式熱風 (対流伝熱) 乾燥機の詳細設計
  4. 連続式熱風乾燥機のスケールアップと省エネ ≪スケールアップの話≫
    1. 湿り材料の処理量を増やす
    2. 熱風の流量を増やす
    3. 熱風の温度を上げる
  5. 材料乾燥の進め方とポイント
    1. 材料の加熱・冷却時の非定常温度変化
    2. 表面蒸発を伴う材料の乾燥
    3. 基板上水膜の乾燥
    4. 水分移動を伴う材料の乾燥
    5. 棒状材料の乾燥
    6. 球状材料の乾燥
    7. 落下水滴の蒸発
    8. 充填層通気乾燥
    9. 有機溶剤乾燥の基礎
  6. 2日目の質疑応答 (16:15〜16:30)

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

持参品

  • Microsoft Excel (2013以降) がインストールされたノートPC
  • 計算演習に用いるExcelファイルを事前に配布いたします

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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