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電波吸収体の5Gに向けた設計技術と部材開発

電波吸収体の5Gに向けた設計技術と部材開発

オンライン 開催

開催日

  • 2022年6月6日(月) 13時00分 16時15分

受講対象者

  • EMC・ノイズ対策・電磁波吸収・電磁波遮蔽が必要な機器の技術者、品質担当者
    • 車載電子機器
    • インバータ・コンバータ
    • パワーコンディショナ
    • 医療機器・ヘルスケア
    • モバイル機器
    • 高周波無線技術
    • 携帯電話
    • 無線LAN
    • 高速画像伝送
    • HDMI
    • ETC
    • ITS など
  • 電磁波吸収・電磁波遮蔽・ノイズ対策が必要な製品の技術者、製造技術者、品質保証担当者
  • 電波吸収体の技術者
  • 電波抑制で課題を抱えている技術者、担当者
  • ノイズ対策・電磁波関連材料に関心のある技術者・研究者・担当部門・初心者など

修得知識

  • 吸収体設計に必要な電波伝搬の基礎事項
  • 層構造への電磁波入射と対応する伝送線路、電気回路
  • 基礎行列と反射・透過、および等価回路の関係
  • 等価回路を用いた吸収体設計の方法
  • 干渉型電波吸収シートの原理知識
  • 電波吸収シートの開発指針のための2次元計算手法
  • THz帯域電波吸収シートの存在認知

プログラム

第1部 5Gに対応した電波吸収体の設計技術

(アーカイブ配信)

 本セミナーでは、電波吸収体について設計法を解説します。電波吸収体は電磁波の反射、吸収現象を利用するデバイスですが、波動としての電磁波を直接扱うよりも,等価回路を利用して電気回路として扱う手法が便利で応用範囲も広くなります。本セミナーでは、この手法の説明を行います。吸収体の素材として、導電材、磁性材の他に人工誘電体、およびMMAを取り上げます。また、吸収体設計例として単層形、2層形の電波吸収体を取り上げ、整合の原理、設計法を説明します。
 本セミナーは、電気工学や電波工学が専門ではないエンジニアの方々を対象とし、電波吸収体設計の基礎となる電波伝搬、反射・透過などの基礎的事項からはじめ、等価回路を導入した吸収体設計の考え方、設計例などを解説します。複素数、行列などの若干の数学を用いますが、当日説明しますので事前準備等は不要です。

  1. 電波吸収体について
  2. 電磁波の反射、透過
    1. 電波伝搬の基礎
    2. 半無限媒質への入射
    3. 伝送線路、2端子回路
    4. 層構造の反射と透過と基礎行列
  3. 電磁波吸収材料
    1. 導電材、磁性材、混合材
    2. 人工誘電体
    3. 各種材料の等価回路
  4. 電波吸収体設計の考え方
    1. 単層電波吸収体の設計例
    2. 2層電波吸収体の設計例
    3. MMA (メタマテリアル吸収体) の構成と考え方
  5. まとめ
    • 質疑応答

第2部 アルミナセラミックスを用いた誘電性電波吸収体の設計

(2022年6月6日 13:00〜14:30)

 電波吸収体の設計方法について設計理論とアルミナと炭素の組合せによる事例を元に説明します。電波吸収体の基本的な説明から、材質選び、設計理論と実用途との比較などのお話をいたします。最後には理論設計の演習を実施していただく予定ですので理解を深めていただければ幸いでする。

  1. 電波吸収体の概要
  2. 電波吸収体の設計理論
  3. 材料定数、電波吸収量の測定方法
  4. セラミックスについて
  5. アルミナセラミックスを用いた電波吸収体の設計
  6. 電波吸収体の使用用途と材質選びについて
  7. 電波吸収体の設計と実用の比較
  8. まとめ
    • 質疑応答

第3部 ミリ波、テラ波帯に対応した電波吸収部材の開発

(2022年6月6日 14:45〜16:15)

 電波吸収部材はハード筐体、アンテナ筐体なくては存在できない技術である。しかし、迷光、不要電波を吸収する手段がミリ波、それ以上の高周波帯域になるにつてハード当自体の技術対応では困難になり、電波吸収部材が必要となると考えています。

  1. ミリ波、テラ波帯に対応した電波吸収部材の現状
  2. 無線通信の背景
  3. 基礎・電磁波とは
  4. λ/4型電波吸収シートの開発
    1. λ/4型電波吸収シートの吸収原理
    2. λ/4型電波吸収シートの抵抗膜のモデル化
    3. λ/4型電波吸収シートの吸収周波数と誘電体層
  5. 開発指針 ~ 2次元計算 ~
    1. 2次元計算による開発指針と実測との比較
  6. 電波吸収シートの作製方法
    1. コーティング法 (WET)
    2. 貼合方式 ロール to ロール
    3. 貼合方式 枚葉式
    4. スリット
  7. 電波吸収シートの評価方法
  8. 電波吸収シートの今後
    • 質疑応答

講師

  • 畠山 賢一
    兵庫県立大学
    名誉教授 / 特任教授
  • 前田 益利
    株式会社ウイセラ 開発・技術課
    課長
  • 豊田 将之
    マクセル 株式会社 スリオンテック事業本部 IF事業部 機能性部材部 FP開発課
    製品設計リーダー
  • 藤田 真男
    マクセル 株式会社 スリオンテック事業本部 IF事業部 機能性部材部 FP開発課
    開発技術リーダー

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
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  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
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  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
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  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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