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溶解度パラメータ (3D,4D) の基礎と利用法

溶解度パラメータ (3D,4D) の基礎と利用法

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、HSP値・HDP値の基礎から、化合物の3D HSP値/4D HSP値の求め方、粒子表面の3D HDP値/4D HDP値の測定法、高分子溶液/高分子ブレンドの相溶性/相分離性と応用例、粒子分散液調製における良溶媒および分散剤の選択指針について詳解いたします。

開催日

  • 2022年4月12日(火) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • 微粒子・粉体に関連する技術者、研究開発・生産製造・品質管理担当者
    • 医薬品
    • 食品
    • 化粧品
    • セラミックス
    • 塗料・インク・トナー
    • 肥料
    • 化学原料
    • 電子材料
    • 金属材料
    • 電池材料
    • 粉末治金 など
  • 微粒子分散・微粒子凝縮に関連する技術者、研究者
  • 分散・凝集について基礎から学びたい方
  • 微粒子分散・微粒子凝縮で課題を抱えている方

修得知識

  • HSP値・HDP値の基礎と利用法
  • 化合物の3D HSP値/4D HSP値の求め方
    • 原子団寄与法
    • 溶解/膨潤法
    • IGC法
  • 粒子表面の3D HDP値/4D HDP値の測定法
    • 凝集/沈降法
    • IGC法
    • パルスNMR法
  • 高分子溶液/高分子ブレンドの相溶性/相分離性と応用例
  • 粒子分散液調製における良溶媒および分散剤の選択指針

プログラム

 SP値の考え方は端的に “Like attracts like.”、「類は友を呼ぶ」で表される。SP値は異物質間の親和性の尺度を表すから、SP値の近いもの同士は、よく溶け、よく付き、よくぬれ/分散化する。SP値は当初ヒルデブランドにより正則溶液を対象に定義されたが、その後ハンセンはSP値を極性物質にまで拡張し、3D HSP値として広く採用されている。またビアバウアーによる水素結合項を酸・塩基項に分割した4D HSP値も、難分散性有機顔料塗液の調製などへの適用が試みられている。
 HSP値/HDP値は原子団寄与法や実測法における様々な求め方において、手法により得られた値にかなりの差が認められる。そこで化合物や粒子/固体表面など、多くの材料を対象とした求め方を詳述したうえで、材料ごとの手法の選び方や長所・短所を取り上げる。
 「よく溶け」 – 溶解/浸透、「よく付き」 – 付着/接着、および「よくぬれ」 – ぬれ/分散化などの現象は、多くの材料調製における共通の必須要素である。そこで高分子/溶媒の相溶性/相分離性、分散剤/バインダーの付着性/接着性、および溶媒/樹脂中における微粒子・ナノ粒子の分散安定性などを対象に、材料物性の制御と評価に対するHSP値/HDP値の役割について、多くの事例を踏まえ基礎から解説する。

  1. 3D HSP値・4D HSP値の基礎と利用法
    1. ヒルデブランドのSP値と相互作用パラメータ
    2. ハンセンのSP値:3D HSP値
    3. 3D HSP値の表し方
      1. 二次元座標表示 (バグリー線図)
      2. 三次元座標表示と相互作用距離 (ハンセン距離)
      3. テァーズ線図 (三角座標) 表示とてこの規則
    4. 4D HSP値とEED (Exchange Energy Density)
  2. 化合物の3D HSP値・4D HSP値の求め方
    1. 原子団寄与法による計算
      1. Fedors法
      2. van Krevelen & Hoftyer法
      3. Stefanis & Panayiotou法
      4. Y – MB法とソフトウェアHSPiPの利用法
    2. 溶解/膨潤法による測定
      1. ハンセン球法およびダブルハンセン球法
      2. 固有粘度法
      3. ルイスの酸塩基性と4D HSP値の求め方
    3. インバースクロマトグラフィー法 (IGC法)
      1. 測定原理
      2. 測定例
    4. 計算法や測定法によるSP値・3D HSP値の相違
  3. 粒子/固体表面の3D HDP値・4D HDP値の測定
    1. 凝集/沈降法
      1. 分散濃度法と界面沈降速度法
      2. 凝集粒子径法
      3. ぬれ性試験 – 接触角やぬれ張力の測定
      4. 4D HDP値の求め方
    2. インバースクロマトグラフィー法
      1. 測定原理
      2. 測定例
    3. 低磁場パルスNMR法
      1. 測定原理
      2. 測定例
  4. 高分子の相溶性/相分離性の制御と評価への利用
    1. 高分子溶液の溶解性/相分離性の制御と評価
      1. フローリー・ハギンス理論と相互作用パラメータ
      2. 相図と溶解度曲線
      3. 相溶性/相分離性を応用した材料調製例
        • マイクロカプセル
        • ナノファイバー
        • 3Dスキャフィールド
        • 化学センサー
    2. 高分子ブレンドの相溶性/相分離性の制御と評価
      1. フローリー・ハギンス理論と相互作用パラメータ
      2. 相図と高分子ブレンドの構造
      3. 相溶性/相分離性を応用した材料調製例
        • 層分離/傾斜分離塗装
        • 半導体パッケージにおけるダイボンディングフィルム
  5. バインダー/樹脂における付着性/接着性の制御と評価への利用
    1. SP値差を用いた評価例
      1. PP基板の接着強度
      2. ゴム中CNTの分散性と導電率
    2. ハンセン距離とREDによる評価例
      1. グラフェン酸化物の良溶媒選択と負極材料への応用
      2. PC基板の接着強度と接着剤の選択
      3. CB塗液調製における攪拌強度と良溶媒の選択
    3. ハンセン球/ダブルハンセン球の重なり度による評価例
      1. PP中シリカの表面処理と分散性
      2. レジンコンクリートにおけるフィラーの表面処理効果
  6. 溶媒/樹脂中における微粒子の分散安定性の制御と評価への利用
    1. 粒子分散液の分散安定化における調製工程と課題
    2. ぬれ/分散化におけるHSP値・HDP値の役割
      1. 二液混合による表面改質グラフェンの良溶媒選択
      2. 相互作用距離を用いた表面改質TiO2の良溶媒選択
    3. 高分子分散剤を用いた立体反発安定化
      1. 高分子分散剤の構造と吸着形態
      2. 高分子分散剤の吸着等温線の測定と最適添加濃度
      3. 立体反発作用における浸透圧効果と体積制限効果
      4. 高分子ブラシによる立体反発安定化
    4. 高分子分散剤の選択指針
      1. ダブルHansen球法によるタルクやCBの最適分散剤選択
      2. ナノマグネタイト粒子における高分子ブラシの選択
      3. 4D HSP値・4D HDP値を用いた有機顔料のバインダー選択
    • まとめ・質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

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  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
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  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
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  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
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  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
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本セミナーは終了いたしました。

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