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カーボンプライシングの展望と求められる企業対応

カーボンプライシングの展望と求められる企業対応

オンライン 開催

開催日

  • 2022年4月7日(木) 10時30分 16時15分

修得知識

  • カーボンプライシング (炭素税、排出権取引、カーボンクレジット) の基礎
  • 現時点で、日本の2つの政府委員会で検討されているカーボンプライシングの内容と、今後の展望に関する可能性
  • ユーザーサイドに立った場合、カーボンプライシングさらには炭素制約社会を「ビジネス環境の変化」ととらえた場合に、自社にとって、その機会と (ノーアクションの) リスクを考えるベース
  • インターナルカーボンプライシングの仕組み
  • インターナルカーボンプライシングの先進事
  • インターナルカーボンプライシングの実践のポイント

プログラム

第1部 カーボンプライシングの特徴とその活用

(2022年4月7日 10:30〜14:30) ※途中、お昼休憩含む

 日本のマイナス46%削減目標達成において、今後の新しい政策措置として期待されるカーボンプライシングを、断片的な知識ではなく、本質や限界などをきちんと理解する。理論的側面からはじめ、実際に動かしているEUの戦略性、後発である日本の検討の状況と将来展望を論じる。
 日本企業が、新たに導入してくるであろうカーボンプライシング制度そして炭素制約化社会においてどのような機会やリスクがありうるか?という点を、自社のケースにおいて考えるにあたっての材料や例を提供し、今後のビジネス戦略を考えるヒントとしてもらう。

  1. 背景としての現状認識
    1. 日本の2030年マイナス46%目標と2050年炭素中立目標の意味
    2. カーボンプライシングに関する世界の現状
    3. EUの戦略 (EU ETSと炭素国境調整メカニズム)
  2. カーボンプライシング制度とは何か?
    1. カーボンプライシングに共通な特徴の分類
    2. 炭素税固有の特徴と限界 (エネ多消費産業の扱い)
    3. キャップアンドトレード排出権取引制度の可能性
    4. カーボンクレジットとは?
  3. 日本の2つの政府委員会制度における検討の現状
    1. 環境省: 温対税拡張の可能性
    2. 経済産業省: GXリーグパイロットの限界と可能性
    3. 日本のカーボンプライシングの将来展望
  4. ユーザーサイドからの視点 (機会とリスク)
    1. 受動的対応: 自社活動への組み込み
    2. 積極的対応: 新しい付加価値の提案
    • 質疑応答

第2部 インターナル・カーボンプライシングの仕組み、事例と実践のポイント

(2022年4月7日 14:45〜16:15)

 インターナルカーボンプライシングは、脱炭素社会に向けて昨今重要視されてきており、TCFDなどの開示項目にも位置付けられている。インターナルカーボンプライシングは、投資を強制的に脱炭素にシフトする手法であり、自社のカーボンニュートラルや、外部環境の変化に対して適切に対応できる一方で、インターナルカーボンプラシングの設定方法は一般には知られていない。
 本講座では、インターナルカーボンプライシングの仕組みと企業事例、及び実勢のポイントを概説する。

  1. インターナルカーボンプライシング (ICP) の概要
    1. インターナルカーボンプライラシングとは
    2. インターナルカーボンプライシングのメリット
    3. インターナルカーボンプライシングの対象と用途
    4. インターナルカーボンプイラシングの制度設計のステップ
  2. インターナルカーボンプライシングの企業事例
    1. 国内事例
    2. 海外事例
    3. 新たな用途 (M&A等)
  3. インターナルカーボンプライシング制度設計のポイント
    1. インターナルカーボンプライシングを成功させる3つのポイント
    2. 設定における8フレーム
    3. タイムフレーム
    • 質疑応答

講師

  • 松尾 直樹
    地球環境戦略研究機関
    上席研究員
  • 丹羽 弘善
    デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 CG&Eユニット
    執行役員, パートナー
  • 奥村 ゆり
    デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 CG&Eユニット
    シニアコンサルタント

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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