技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

生分解性プラスチックの現状と将来展望

生分解性プラスチックの現状と将来展望

~分子・材料設計、評価、製品開発に必要な基礎的知識~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、生分解性プラスチックの現状を解説すると共に、生分解性プラスチックを開発するための分子設計・材料設計・生分解性評価などのための科学的知見を解説し、生分解性プラスチックを用いた製品開発に必要な基礎的知識を提供いたします。

開催日

  • 2022年1月17日(月) 10時30分 16時30分

修得知識

  • バイオベースプラスチックの定義
  • 市販されている生分解性プラスチックの特徴と現状
  • 生分解性プラスチックの分解条件
  • 生分解性評価方法
  • 生分解性プラスチックの開発指針

プログラム

 20世紀に普及したプラスチック (高分子材料) は、人々の生活を豊かにした反面、多くの環境問題を引き起こしてきた。特に、大量消費されたプラスチックの廃棄物処理問題、環境中 (特に海洋) に流出したプラスチックによる環境汚染が課題となっている。これらの問題は人類共通の課題だと認識され、2015年にCOP21で採択された「パリ協定」、2015年に国連で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ (SDGs) 」、2018年のG7で採択された「海洋プラスチック憲章」など、既存のプラスチックが引き起こす環境問題への対応が急務である。欧州においては、化石資源からバイオマス資源への転換や環境中で分解するプラスチックの利用が義務付けられ、我が国は海洋国であるために、SDGsを推進するべく「海で分解される材料」の開発が進めようとしている。以上のことから、既存の非環境分解性プラスチックから、生分解性プラスチックへの転換に向けた研究開発が学術界だけではなく産業界でも進められている。
 本セミナーでは、生分解性プラスチックの現状を解説すると共に、生分解性プラスチックを開発するための分子設計・材料設計・生分解性評価などのための科学的知見を解説し、生分解性プラスチックを用いた製品開発に必要な基礎的知識を提供する。

  1. プラスチックによる環境問題
    1. 環境問題
    2. 化石資源の利用
    3. 廃棄物処理
    4. 環境流出
  2. 環境問題への対策
    1. プラスチックリサイクル
    2. バイオマス資源の利用
    3. “バイオベース”プラスチックに対する誤解
  3. 生分解性プラスチック
    1. 生分解性を示す条件
    2. 分解機構
    3. 生分解性に影響を与える要因
  4. 生分解性評価方法
    1. 規格に基づく評価方法
    2. 生分解性の基準
    3. その他の生分解性評価方法
  5. 市販生分解性プラスチック
    1. 微生物産生系 (PHA類)
    2. 多糖類
    3. 化学合成系
  6. 生分解性プラスチックの研究開発
    1. 市販生分解性プラスチックの生分解性
    2. 新規生分解性プラスチックの開発
    3. 生分解性制御技術
  7. 世界的情勢・法整備

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/29 プラスチック成形部材の劣化・破損・破壊のメカニズムと評価・改善方法、破面の特徴、トラブル対策 オンライン
2025/1/29 重合反応の基礎・応用 オンライン
2025/1/29 ポリウレタン樹脂原料の基礎と最新動向 オンライン
2025/1/30 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的な活用方法 オンライン
2025/1/30 フレキシブルプリント基板の樹脂フィルム/ガラスと銅箔の接合技術 オンライン
2025/1/30 ポリウレタンの材料設計と構造・物性の制御と劣化対策 オンライン
2025/1/30 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2025/1/30 ヒートシールの基礎、接合のメカニズムと品質管理・不具合対策 オンライン
2025/1/30 熱可塑性エラストマーの総合知識 オンライン
2025/1/30 天然由来の強化材を用いたコンポジットの基礎と成形方法・応用展開 オンライン
2025/1/30 国内外における食品用容器包装および器具・接触材料の法規制の動向把握と必要な対応 オンライン
2025/1/30 ポリイミドの基礎とポリイミド系材料の低誘電率化・低誘電正接化 オンライン
2025/1/30 プラスチックのケミカルリサイクル技術最新動向 オンライン
2025/1/31 フォトレジスト材料の基本的な構成構造、材料設計および高感度化 オンライン
2025/1/31 半導体封止材用エポキシ樹脂の種類と特性および解析方法 オンライン
2025/1/31 ゾル-ゲル法の基礎と材料合成、(新規) 材料開発で活用するための実用的な総合知識 オンライン
2025/1/31 高分子へのフィラーのコンパウンド技術の基礎と応用 オンライン
2025/1/31 ゲル化剤の基礎知識およびゲル化手法・分子設計のポイント オンライン
2025/1/31 結晶性高分子の材料設計・改良・加工性向上に必要な基礎知識 オンライン
2025/2/3 材料開発にレオロジーを活用するための考え方と実践 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価