技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

フィルム成形過程での内部/表面・界面変化挙動と条件最適化に向けたポイント

フィルム成形過程での内部/表面・界面変化挙動と条件最適化に向けたポイント

~成膜過程でのドローレゾナンス現象の理解と低減策 / 延伸過程での高次構造の発現とボーイング現象の低減策~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、フィルム成形時のレオロジーや成膜/延伸時に発生する現象・発生原因、各プロセスでの表面・界面の挙動変化を解説いたします。
フィルム成形時のトラブルの原因のメカニズムとトラブル対策、フィルムの構造と物性の関係性から条件最適化に活かせる情報を提供いたします。

開催日

  • 2021年12月16日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • フィルム製膜・延伸プロセスに関心のある技術者・研究者・担当部門・初心者

修得知識

  • プラスチックフィルムの基礎
  • フィルム成形におけるレオロジー
  • フィルム成形におけるトラブルの原因と対策
  • フィルム成形における条件最適化のポイント

プログラム

 高性能・高品位のフィルムの製造のためには、各工程において発現する現象を理解し、ポリマー、プロセス両面の適正条件の設定が大切である。そのためにはまず現象の発生メカニズム、支配要因などの基本的なことの把握と解決策の構築が必要となる。
 また、フィルムの物性や機能の発現がどのような構造と関係しているかをフィルムの内部構造、表面構造と関連付けて理解することも大切である。本セミナーでは実際例を紹介しながら解説する。

  1. はじめに
  2. プラスチックフィルムの基礎
    1. フィルムの種類と性能・機能
    2. フィルム成形技術の種類と特徴
      1. フィルム成形の基本技術
      2. 溶融成膜と溶液成膜の種類と特徴
      3. 延伸技術の種類と特徴
      4. フィルム成形におけるポリマーの基本物性
      5. フィルム成形におけるレオロジー
        1. 剪断流動域のレオロジー
        2. 伸長流動域のレオロジー
  3. 成膜過程での現象と課題解決策
    1. ダイス出口までの現象
      1. ポリマーの熱分解・ゲル化・未溶融物
      2. 剪断流動不安定性
    2. ダイス出口後の現象
      1. フィルム表面の欠点
      2. 結晶化に伴う表面特性
      3. ネックイン現象と発現要因
      4. ドローレゾナンス現象の基礎
        1. ドローレゾナンス現象とフィルム厚み変動
        2. 理論解析によるドローレゾナンス現象の本質
        3. ドローレゾナンス現象の低減策と薄膜化への対応
  4. 延伸過程での現象と課題解決策
    1. 延伸による複屈折の発現と応用
    2. 一軸延伸と配向結晶化および応用
    3. 二軸延伸、多段延伸と高次構造発現
      1. 延伸条件の適正化への応用
      2. 高次構造モデルとシミュレーション
    4. ボーイング現象とフィルム幅方向の物性不均一性
      1. ボーイング現象の理解
      2. ボーイング現象低減策
  5. 成膜・延伸による表面・界面の変化
    1. 表面加工技術の種類
    2. 表面分析・評価技術
    3. 表面・界面変化の事例
      1. 結晶化による表面構造
      2. 微粒子による表面突起形成
      3. コーティングにおける留意点
      4. 無機蒸着における留意点
      5. 表面・界面制御による機能化例
  6. おわりに
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/22 高分子インフォマティクスの応用事例 オンライン
2024/4/22 溶融製膜/溶液製膜によるフィルム成形技術の基礎と実際 オンライン
2024/4/22 プラスチック強度設計の基礎知識 オンライン
2024/4/22 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/4/23 ナノ触診原子間力顕微鏡 (AFM) による高分子材料の解析技術 オンライン
2024/4/24 樹脂材料のEV駆動モータ/パワーデバイスへの実装に向けた高電圧絶縁特性の基礎と評価法 オンライン
2024/4/24 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/4/24 ヒートシールの基礎と材料設計および品質管理・不具合対策 オンライン
2024/4/24 プラスチック用添加剤の基礎と選び方・使い方のポイント、その注意点 オンライン
2024/4/24 高分子の絶縁破壊メカニズムとその劣化抑制技術 オンライン
2024/4/24 ディスプレイ向け光学フィルムの基礎・市場と高機能化技術トレンド オンライン
2024/4/24 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/4/24 天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用 東京都 会場
2024/4/25 押出成形のDX化と活用技術 オンライン
2024/4/25 5G高度化とDXを支える半導体実装用低誘電特性樹脂・基板材料の開発と技術動向 オンライン
2024/4/25 プラスチックフィルムの表面処理・改質技術と接着性の改善評価方法 オンライン
2024/4/25 レオロジー測定・データ解釈の勘どころ オンライン
2024/4/25 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2024/4/25 破壊工学の基礎と高分子材料での実践 オンライン
2024/4/25 高分子結晶化のメカニズムと評価法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/11/30 高分子の成分・添加剤分析
2020/10/30 ポリウレタンを上手に使うための合成・構造制御・トラブル対策及び応用技術
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/3/31 自己修復材料、自己組織化、形状記憶材料の開発と応用事例
2020/1/31 添加剤の最適使用法
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2019/10/31 UV硬化技術の基礎と硬化不良対策
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2018/12/27 押出成形の条件設定とトラブル対策
2018/11/30 複雑高分子材料のレオロジー挙動とその解釈
2018/11/30 エポキシ樹脂の高機能化と上手な使い方
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術