技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

電波吸収体の高周波、ミリ波帯への対応、設計

電波吸収体の高周波、ミリ波帯への対応、設計

~ミリ波帯、Sub6帯、その先のテラ波帯まで、対応する吸収体の設計手法とは~
オンライン 開催

開催日

  • 2021年6月2日(水) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • EMC・ノイズ対策・電磁波吸収・電磁波遮蔽が必要な機器の技術者、品質担当者
    • 車載電子機器
    • インバータ・コンバータ
    • パワーコンディショナ
    • 医療機器・ヘルスケア
    • モバイル機器
    • 高周波無線技術
    • 携帯電話
    • 無線LAN
    • 高速画像伝送
    • HDMI
    • ETC
    • ITS など
  • 電磁波吸収・電磁波遮蔽・ノイズ対策が必要な製品の技術者、製造技術者、品質保証担当者
  • 電波吸収体の技術者
  • 電波抑制で課題を抱えている技術者、担当者
  • ノイズ対策・電磁波関連材料に関心のある技術者・研究者・担当部門・初心者など

プログラム

第1部 ミリ波、テラ波帯に対応した電波吸収部材の開発

(2021年6月2日 10:00〜11:00)

 電磁波吸収部材はハード筐体、アンテナ筐体なくしては存在できない技術である。しかし、不要電波を吸収する手段がミリ波、テラ波帯域になるにつれハード自体の技術では困難になりつつあり、電波吸収部材は必要となってくると考えております。

  1. ミリ波、テラ波帯に対応した電波吸収部材の現状
  2. ミリ波、テラ波帯に対応した電波吸収部材の製品、開発品紹介
  3. ミリ波、テラ波帯に対応した電波吸収部材の開発
    1. 電波シミュレーション
      1. 磁気共鳴型電波吸収部材
      2. λ/4型電波吸収部材 (透明電波吸収部材)
    2. 電波吸収部材の試作・評価方法
      1. 磁気共鳴型電波吸収部材
      2. λ/4型電波吸収部材 (透明電波吸収部材)
      3. 評価方法 (F.S法、電波可視化、THz – TDS)
  4. ミリ波、テラ波帯に対応した電波吸収部材の今後
    • 質疑応答

第2部 アルミナセラミックスを用いた電波吸収体の開発

(2021年6月2日 11:10〜12:10)

 電波吸収体の設計方法について設計理論とアルミナと炭素の組合せによる事例を元に説明します。電波吸収体の基本的な説明から、材質選び、設計理論と実用途との比較などのお話をいたします。最後には理論設計の演習を実施していただく予定ですので理解を深めていただければ幸いです。

  1. 電波吸収体の概要
  2. 電波吸収体の設計理論
  3. 材料定数、電波吸収量の測定方法
  4. セラミックスについて
  5. アルミナセラミックスを用いた電波吸収体の設計
  6. 電波吸収体の使用用途と材質選びについて
  7. 電波吸収体の設計と実用の比較
  8. まとめ
    • 質疑応答

第3部 マイクロ波~ミリ波帯に渡る電波吸収体、電磁遮蔽材、透過材の設計技術

(2021年6月2日 13:00〜17:00)

 近年、新高速情報通信システム (5G) や自動車のミリ波レーダーなどマイクロ波~ミリ波体の電磁波を利用することが多くなっています。
 本セミナーでは、マイクロ波~ミリ波用の電波吸収体、電磁遮蔽材、透過材について考え方や設計法を解説します。本セミナーは電波工学を専門としない方々を対象にしており、媒質中の電波伝搬とそれを表す等価回路の考え方など物理的なイメージに重点を置き、吸収体、遮蔽材、透過材の考え方や基本の設計法解説を行います。若干の数式を使いますが当日説明しますので、前もって準備することはありません。
 電波吸収体、遮蔽材、透過材はそれぞれ独自の発展を遂げ、使用箇所や目的も異なります。しかしいずれも電磁波の反射、透過、吸収現象を利用するデバイスであり、等価回路としての扱いは共通する点が多くあります。等価回路を用いると、電磁波や伝送線路を直接用いる手法よりも容易に反射、透過現象を導くことができます。本セミナーでは、層構造の吸収体、遮蔽材、透過材を対象とし、機能する原理や設計手法を解説します。
 本セミナーでは参加される方々の理解の助けになるように、吸収特性、遮蔽特性や透過特性のプログラム例 (エクセル、セミナー後ダウンロード可) を紹介します。

  1. 電波吸収体、遮蔽材、透過材の概略
  2. 電波吸収体、遮蔽材、透過材設計に必要な電波伝搬
    1. 無損失材/損失材内の平面波伝搬、反射と透過
    2. 伝送線路と電気回路、層状媒質の等価回路
    3. 反射係数、整合、透過係数
  3. 電波吸収体の設計
    1. 各種の電波吸収体
    2. 単層構造電波吸収体、多層構造電波吸収体の設計例
    3. 吸収特性シミュレーション
  4. 遮蔽材の設計
    1. 各種の遮蔽材
    2. 導電材の遮蔽特性
    3. 遠方界と近傍界
  5. 透過材の設計
    1. 全透過条件
    2. 全透過構造の例
    3. 斜め入射における全透過設計の考え方
    4. 遮蔽特性、透過特性のシミュレーション
    • 質疑応答

講師

  • 豊田 将之
    マクセル 株式会社 スリオンテック事業本部 IF事業部 機能性部材部 FP開発課
    製品設計リーダー
  • 藤田 真男
    マクセル 株式会社 スリオンテック事業本部 IF事業部 機能性部材部 FP開発課
    開発技術リーダー
  • 前田 益利
    株式会社ウイセラ 開発・技術課
    課長
  • 畠山 賢一
    兵庫県立大学
    名誉教授 / 特任教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/24 電気自動車用インバータの現状・課題とパワーモジュールの高出力密度化・高耐熱化・高耐圧化 オンライン
2024/4/26 電磁界シミュレーションの導入から活用まで 東京都 会場
2024/5/13 電子機器のノイズの基礎と設計段階から盛込む実践的対策技術 オンライン
2024/5/14 SRモータの基礎とEV実用化への最新動向 オンライン
2024/5/15 電波吸収体の基礎・設計と複合材料の電波吸収特性・評価手法 オンライン
2024/5/21 xEVのPCU (パワーコントロールユニット) と自動車用パワーエレクトロニクスの技術動向 東京都 会場
2024/5/27 EVの最新技術動向と将来展望 オンライン
2024/5/28 インターフェアのメカニズムとEMC設計の基礎技術 会場
2024/5/30 EV用モータの技術トレンド 東京都 会場・オンライン
2024/5/30 EVを始めとした次世代自動車の普及展望とリチウム、コバルトなどLiB用金属資源の今後 オンライン
2024/6/6 EMC設計入門 オンライン
2024/6/11 簡単な回路から始めるアナログ設計と実装の基礎 東京都 会場・オンライン
2024/6/13 オフライン電源の設計 (2日間) オンライン
2024/6/14 光信号処理技術と光電変換デバイス最新動向 オンライン
2024/6/28 5G / ワイヤレス電力伝送 (WPT) における電波吸収体技術の最前線 オンライン
2024/8/26 EMC設計入門 オンライン
2024/9/4 オフライン電源の設計 (2日間) オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/11/30 EV用電池の安全性向上、高容量化と劣化抑制技術
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢)
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢) [書籍 + PDF版]
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題) [書籍 + PDF版]
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題)
2023/5/19 世界の充電インフラ 最新業界レポート
2023/5/12 2023年版 EMC・ノイズ対策市場の実態と将来展望
2022/6/17 2022年版 電子部品市場・技術の実態と将来展望
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍+PDF版)
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍版)
2022/4/15 2022年版 スマートモビリティ市場の実態と将来展望
2022/3/9 EV用リチウムイオン電池と原材料・部材のサプライチェーン (書籍版)
2022/3/9 EV用リチウムイオン電池と原材料・部材のサプライチェーン (書籍 + PDF版)
2022/2/4 世界のxEV、車載用LIB・LIB材料 最新業界レポート
2022/1/20 脱炭素へ、EVの役割と電池・原材料の安定供給 2030/35年モデルと諸問題の検証
2021/6/22 EV用リチウムイオン電池のリユース・リサイクル2021
2021/6/18 2021年版 電子部品・デバイス市場の実態と将来展望
2021/3/19 2021年版 モビリティ市場・技術の実態と将来展望
2021/2/26 高速・高周波対応部材の最新開発動向
2021/1/31 次世代EV/HEV用モータの高出力化と関連材料の開発