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抗菌・抗ウイルス剤の開発、加工時のポイントと評価

抗菌・抗ウイルス剤の開発、加工時のポイントと評価

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、菌・ウイルスが付着しないようにするためのコーティング剤の開発事例と使い方、抗菌製品の性能評価の業界基準、安全性評価、試験方法、試験の進め方を解説いたします。

開催日

  • 2021年4月14日(水) 10時00分 16時30分

プログラム

第1部 抗菌・抗ウイルスのメカニズムと安全性、抗菌抗ウイルス性の評価

(2021年4月14日 10:00〜12:30)

 抗菌抗ウイルス処理技術は、清潔好きの日本ならではの日本発の技術です。30 年前に耐熱性を有する銀を抗菌成分として用いることで、熱可塑性の樹脂に混練できることから、身の回りの製品に応用されました。現在では欧州でも清潔性向上に役立てることから、家電製品を始め様々な製品への応用 (付加価値技術) に注目されています。さらに、近年は薬剤を用いない物理的除菌抗ウイルス技術に展開を遂げています。
 多くの分野で応用されバリエーションの多い抗菌処理技術を、基礎から応用のノウハウまで、数多くの実例を挙げながら、商品企画時のポイント、製造現場の留意点から品質管理方法の実際、商品分野によって異なる表示法に留意したユーザーへの性能説明方法、さらに抗菌抗ウイルス製品が注目されている欧州へのグローバル展開の留意点まで、現物を提示しながら説明を加えます。

  1. 抗菌・抗ウイルス剤の基礎情報
    1. 細菌と抗菌
    2. ウイルスと不活化
    3. 抗菌剤
    4. 抗ウイルス剤
  2. 抗菌・抗ウイルスのメカニズム
    1. 抗菌メカニズム
    2. 抗ウイルスメカニズム
  3. 抗菌・抗ウイルス製品の安全性
    1. 繊維製品の安全性
    2. 繊維製品以外の安全性
    3. 安全性以外の持続性など必須事項
  4. 抗菌・抗ウイルスの性能評価
    1. 繊維製品の抗菌試験 JIS L 1902
    2. 繊維製品の抗ウイルス試験 JIS L 1922
    3. プラスチック製品の抗菌試験 JIS Z 2801
    4. プラスチック製品の抗ウイルス試験 ISO 21702
    5. 繊維評価技術協議会の抗菌・抗ウイルスの性能評価 SEK
    6. 抗菌製品技術協議会の抗菌・抗ウイルスの性能評価 SIAA
    • 質疑応答

第2部 抗菌・抗ウイルス加工剤の特徴と加工時のポイント

(2021年4月14日 13:10〜14:10)

  1. 抗菌剤
    1. 抗菌剤の種類と特徴
    2. 無機系抗菌剤の樹脂成形加工と加工時の留意事項
    3. 抗菌力評価試験方法と試験例
    4. 抗菌剤加工の応用例と実使用効果
    5. 抗菌力評価試験の自動効率化に関する弊社の取り組み
  2. 抗ウイルス加工剤
    1. ウイルスの分類と抗ウイルス加工剤
    2. 無機系抗ウイルス加工剤の性能評価方法と評価例
    • 質疑応答

第3部 光触媒コーティング剤の開発とその抗ウイルス効果

(2021年4月14日 14:20〜15:20)

 光触媒による抗菌抗ウイルス効果が他の薬剤と比べどのような特徴があるのか解説いたします。また、光触媒コーティング液を使う際に留意すべきことや適切な使い方への理解が深まります。

  1. 光触媒コーティング液の基礎
    1. 光触媒の活性化メカニズム
      1. 光触媒の有機物分解メカニズム
      2. 他の抗菌消臭薬剤との比較
    2. 光触媒コーティング液の構成
      1. 光触媒の応用方法
      2. コーティング液の基本構成
    3. 最近の光触媒開発動向
      1. 可視光応答型光触媒などの開発状況について
  2. 光触媒の抗ウイルス性能
    1. 光触媒工業会について
      1. 工業会の活動内容
      2. 工業会の光触媒製品認証制度など
    2. JISによる抗ウイルス試験方法について
      1. JIS試験方法の解説
      2. 各種ウイルスでの検証結果
    3. 抗ウイルス試験結果
      1. カタライズ光触媒による試験結果の紹介
      2. 他社動向など
    • 質疑応答

第4部 銅イオンを利用した抗ウイルスコート剤の開発と応用展開

(2021年4月14日 15:30〜16:30)

 弊社は接触感染にフォーカスし、日常的に手が触れる素材表面に抗ウイルス機能材料を定着させることで、数種ウイルスを短時間で不活化を可能にする抗ウイルスコート剤『ウィルヘルコート』を開発致しました。
 本講座では、性能の発現メカニズムのほか、応用展開をご説明し、幅広いお客様のニーズにお応えする本製品をご紹介致します。

  1. 背景
    1. 抗菌と抗ウイルス
    2. 抗ウイルスの重要性
  2. 抗ウイルス化粧板の開発
    1. 化粧板への抗ウイルス機能付与
    2. 抗ウイルス空間実現のための課題
  3. 抗ウイルスコート剤の開発
    1. 短時間での効果・持続性・耐久性実現のための設計
    2. 「ウイルヘルコート」の特徴
    3. 抗ウイルス性能のモニタリング技術
  4. 抗ウイルスコートの施工例
    1. 感染リスクの高い部分
    2. 施工プロセスと初期性能・性能変化の見える化
  5. 抗ウイルスコートの応用展開 (ウイルヘルシリーズ)
    1. 抗ウイルス空間実現のためのコート剤のあり方
    2. 安心安全を幅広く実現するための抗ウイルスフィルム・シート
    • 質疑応答

講師

  • 冨岡 敏一
    関西大学 化学生命工学部 生命・生物工学科 微生物制御工学研究室
    特別任用教授
  • 山田 喜直
    東亞合成 株式会社 R&D総合センター 製品研究所
    主査
  • 室伏 康行
    株式会社カタライズ 技術開発部
    取締役 部長
  • 古市 渉
    イビデン株式会社 技術開発本部 事業戦略部 開発企画グループ
    専任マネージャー

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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