技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子の劣化・変色のメカニズムと寿命評価及びトラブル解析事例

高分子の劣化・変色のメカニズムと寿命評価及びトラブル解析事例

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、各種ポリマーの弱点を中心にポリマー選択の際の注意点や、高分子材料の劣化評価法、劣化解析法、寿命予測のポイントについて実例を交えて解説いたします。

開催日

  • 2021年2月22日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • ゴム・プラスチックなど高分子材料に関連する技術者、開発者
  • 高分子材料を用いた製品の技術者、開発者、品質保証担当者

修得知識

  • 高分子材料の劣化の基礎
  • 高分子材料の劣化・変色解析のための分析法
  • 高分子材料の劣化対策
  • 高分子材料の寿命予測法

プログラム

 ゴム・プラスチックに代表される高分子材料は使用環境に存在する劣化因子により劣化を生じ、寿命を迎え時には大事故につながることさえある。したがって、高分子材料を有効に使用するためには劣化を正しく理解し、適切な劣化対策を施す必要がある。
 そこで、本講ではまず劣化・変色メカニズムを概説し、劣化対策手法を解説する。また、各種ポリマーの弱点を中心にポリマー選択の際の注意点や、高分子材料の劣化評価法、劣化解析法について実例を交えて解説する。さらには、寿命予測の基本的な流れやポイントを解説し、予測された寿命の正しい解釈について説明する。

  1. 高分子材料の劣化メカニズム
    1. 劣化因子
      • 熱劣化
      • 光劣化
      • 金属による劣化など
    2. 自動酸化反応
    3. ポリマーの劣化と高分子材料の劣化
    4. 高分子材料の劣化とトラブルの関係
  2. 変色原因
    1. なぜ変色が起きるのか? (変色の化学)
    2. ポリマーの劣化による変色
    3. 酸化防止剤による変色
    4. 付着による変色
  3. 劣化及び変色解析のための分析法
    • FT – IR
    • DSCによる酸化開始温度
    • GPC
    • TG
    • ESR
    • NMR
    • XPS
    • EPMA
    • 定量的劣化分析法
  4. 劣化対策
    1. 劣化対策のアプローチ
    2. 劣化対策のための劣化原因解析
    3. 材料選択による劣化対策
    4. 添加剤の選択による劣化対策
    5. 各種材料の弱点
    6. ゴムの劣化対策
      • 老化防止剤の機能
      • 効果的な配合例
    7. プラスチックの劣化対策
      • 酸化防止剤の機能
      • 光安定剤の機能
      • 紫外線吸収剤の機能
      • 効果的な配合例
    8. 対策の検証
  5. 寿命予測法
    1. 寿命の考え方
    2. 劣化評価と寿命評価の関係
    3. 寿命評価の流れ
    4. 寿命評価のポイント
      • 現実との乖離
    5. 寿命のばらつき
  6. 劣化及び変色解析事例,寿命評価例
    1. 加硫ゴムの劣化
      • 加硫ゴムのオゾン劣化
      • 加硫時の水分が加硫NRの寿命に与える影響
      • ブルームによる白化
    2. プラスチックの劣化・変色
      • ポリウレタンの変色
      • ポリカーボネートのアミン系物質による白化
      • ヒンダードフェノール系酸化防止剤による変色
      • ヒンダードアミン系光安定剤による変色
      • 接触移行による変色
      • 二酸化チタンによるポリ塩化ビニルの変色
    3. アレニウス法による寿命評価
    4. アイリング法による寿命評価

会場

江東区産業会館

第6展示室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)

お申し込みの際、通信欄に「アカデミック割引」の記載をお願いいたします。
学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の学生に限ります。
当日学生証をご持参ください。
教職員や研究員、企業に在籍されている学生には適用されません。
オンライン受講には適用されません。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/7 騒音対策 (吸音、遮音) の考え方と音響メタマテリアルの遮音特性 オンライン
2025/4/8 プラスチック製品の強度設計に必要な材料力学 オンライン
2025/4/9 動的粘弾性のチャート読み方とその活用ノウハウ オンライン
2025/4/9 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2025/4/9 高分子材料の難燃化技術と難燃剤の選定、配合設計およびその実際技術 オンライン
2025/4/9 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2025/4/10 高分子・ポリマー材料の重合、製造における研究実験から生産設備へのスケールアップ技術 オンライン
2025/4/10 ポリ乳酸の高性能化を実現する添加剤の選定と配合設計技術 オンライン
2025/4/10 ゲル化剤・増粘剤の基礎・特性・評価法 オンライン
2025/4/11 自動車用プラスチックにおけるリサイクル・アップサイクルの動きと対応 オンライン
2025/4/11 脱炭素と循環型経済社会の実現に向けたプラスチックリサイクルの課題と展望 オンライン
2025/4/11 電気光学 (EO) ポリマーの基礎と評価技術および光制御デバイスへの応用 オンライン
2025/4/11 粘度の基礎と実用的粘度測定における留意点と結果の解釈 オンライン
2025/4/11 プラスチックの難燃化技術 オンライン
2025/4/14 プラスチック用添加剤の作用機構と使い方 オンライン
2025/4/14 副資材を利用した高分子材料の設計技術 オンライン
2025/4/15 押出機・混練機内の高分子材料の輸送・溶融と混練技術 オンライン
2025/4/15 ナノフィラーの高分散・充填化技術の基礎と機能性ナノコンポジットの開発動向 オンライン
2025/4/15 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2025/4/15 プラスチック強度設計に必要な材料特性と設計の進め方 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用