技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品製造・試験検査に用いられる品質管理の統計解析

Zoomを使ったライブ配信セミナー

医薬品製造・試験検査に用いられる品質管理の統計解析

~実際の品質問題の事例を通して~
オンライン 開催

開催日

  • 2020年12月3日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 論文中の統計結果の解釈
  • 統計手法の選択判断のポイント
  • 統計に関する論理的説明能力

プログラム

 医薬品製造所の品質管理では、統計に関しての知識は必須です。データから全体を正しく把握するために、統計手法を活用することが重要になります。統計的手法の手順を知ることより、先ずは統計の基礎的な考え方を身につけ、幾つかの手法の見方ができれば十分です。医薬品製造所での統計手法をどのように活用しているかの具体的な事例から学びます。 リスクアセスメントにおいても、統計の考え方がとても役に立ちます。
 このセミナーでは統計的な概念を先ずは身に付けていただくことを主眼としています。そして、医薬品製造所での実務のケース、製造方法/試験方法の比較、製品品質照査での統計データの活用、苦情時の実際の統計の活用で解決した事例なども紹介します。 安定性モニタリングで溶出試験での規格外により、多くの製品回収があります。これは溶出試験を統計/確率的に俯瞰していないために起きています。溶出試験での回収を防ぐ方法を統計/確率の視点から紹介します。 品質保証には統計/確率の考えが必須です。手法を覚えることではなく概念と活用が重要になります。30年間品質管理/品質保証に携わって来た経験から、実践に即した“これだけは知っておくと役立つもの”について説明します。

  1. なぜ統計/確率が必要になるか
    1. 勝負ごとに強くなる (全体を俯瞰する)
    2. 統計手法がでてくる場面
    3. 何故,統計はセミナーなどで学んでも実際の場面で活用できないのか
    4. 身に付けておきたい統計・確率の概念
    5. ナイチンゲールは統計学者だった
    6. 女性が結婚相手に希望する年収600万の意味すること
    7. プロ野球 最強のバッターは?/チームにとって最大の貢献者は?
    8. 医薬品製造所で統計手法が活躍する場面
  2. データのバラツキを知る (平均値とバラツキ)
    1. 平均年収は何故高いのか (平均値,中央値,最頻値の違い)
    2. データがn=3であることの意味
    3. バラツキとは (いろいろな分布)
      • 溶出試験で12錠/カプセル中,1~2個不良が出て規格が適合した時の潜在的なリスクについて,
        溶出試験を統計/確率的に解釈することで安定性モニタリングで製品回収を防げる
    4. 標準偏差の意味をしっかり身に付ける
      • 試験結果がバラツイた時にバラツキの考えがあれば製品回収を防げたケース
    5. 学力試験の偏差値は標準偏差の一般化
  3. 工程能力指数を学ぶ
    1. 工程能力指数とは/規格幅に対しての評価
    2. CpとCpkの違いと活用
    3. OOTへのCpkの活用
    4. 製品品質照査への活用
  4. 管理図を学ぶ
    1. 計量値と計数値の管理図
    2. n=1とn≧2の管理図の違い
    3. 管理図管理とバラツキとの関係
  5. 差の検定 (F検定とt検定)
    1. 試験方法A法とB法の比較
    2. F検定
    3. 平均値の差の検定
    4. 検出力は物差しの精度,どの程度の差の違いを知りたいか
      • 平均値の差が運用上意味がある場合/ない場合のケース
    5. 95%信頼区間の持つ意味
  6. 分散分析
    1. 分散分析の考え方
    2. 新旧の3ロット n=3 のよく活用する事例への応用
  7. 散布図と相関係数/回帰式
    1. 散布図と層別
    2. 相関係数と寄与率
    3. 回帰式と必要な場面
      • 回帰式
      • 分析バリデーションの検量線
    4. GMPでの実際の活用
      • 仕込み根拠 (補正/保持量)
      • 安定性モニタリングの評価
  8. サンプリングと計数抜取検査
    1. 評価の基本はサンプリングから
    2. サンプリングと均質性の関係
    3. サンプリングの限界と品質保証
      • ゴルゴ13の品質保証
    4. OC曲線の概念を身に付ける
    5. AQLとJISZ9015抜取り試験
  9. その他のQC7つ道具の使い分け (管理図,散布図,層別は他のパート)
    1. パレート図
    2. チェックシート
    3. ヒストグラム
    4. 特性要因図
  10. 苦情処理と官能検査
    1. 苦情 (匂い) で官能検査が威力を発揮したケース
    2. 官能検査の手法 (一対比較法)
  11. エクセルでの求め方
    1. 基本統計量
    2. F検定/t検定
    3. 分散分析
    4. 相関係数
    5. 回帰式
  12. 人が創る品質/Quality Cultureの醸成
    • 質疑応答

講師

  • 脇坂 盛雄
    株式会社 ミノファーゲン製薬
    顧問

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 ミーティングテスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。電子媒体での配布はございません。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/9/4 希少疾患における治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2024/9/4 教育訓練の実効性評価の具体的な方法/逸脱対策 オンライン
2024/9/4 R&D領域のデューデリジェンスで確認すべき (した方がいい) ポイントと不透明な段階におけるリスクヘッジの考え方 オンライン
2024/9/4 医薬品開発のための非臨床試験 オンライン
2024/9/4 ラボにおける監査証跡/レビューの項目・頻度・レベルと分析機器毎のレビュー例 オンライン
2024/9/5 GMP違反を防ぐ教育訓練とQuality Culture醸成 東京都 オンライン
2024/9/5 開発の質と効率を向上する汎用的インフォマティクス & 統計的最適化 実践入門 オンライン
2024/9/5 PPK/PD 解析・E-R解析の基礎および薬剤応答の予測への活用 オンライン
2024/9/5 臨床研究法において製薬企業及び医療機関が留意すべき事項 オンライン
2024/9/5 再生医療等製品の輸送方法の開発、安定性試験の実施 オンライン
2024/9/6 肥満症の臨床・治療ニーズと今後の治療薬開発戦略 オンライン
2024/9/6 実験・分析データの正しい取得方法・解釈とその実際 オンライン
2024/9/6 品質試験における信頼性確保と分析法バリデーション・品質確保にむけたQC/QAの役割と適合性調査対応 オンライン
2024/9/6 医薬品GMPにおける試験室管理 オンライン
2024/9/6 実務に役立つ医薬品GCP入門講座 オンライン
2024/9/6 経皮吸収の基礎とその評価法 オンライン
2024/9/6 TPPを有効活用した医薬品開発のプロジェクトマネジメントと事業価値評価・意思決定 オンライン
2024/9/6 国内外規制 (ICH-Q3E・局方) をふまえたE&L (Extractables and Leachables) 評価・分析の留意点と基準の考え方 オンライン
2024/9/9 再生医療等製品における商品コンセプト構築と開発戦略 オンライン
2024/9/9 核酸医薬品開発のための製造技術移転と非臨床試験段階の構築方法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/5/10 分析法バリデーション実務集
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書