技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

非水分散系における分散安定化技術と不良対策

Zoomを使ったライブ配信セミナー

非水分散系における分散安定化技術と不良対策

~濃厚/非水/多成分系における微粒子/ナノ粒子の分散・凝集制御~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、非水分散系について基礎から解説し、溶媒/樹脂・分散剤や表面修飾の選択基準、粒子の表面状態、スラリーの分散安定性の評価法、不良の原因と対策について詳解いたします。

開催日

  • 2020年10月22日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 微粒子分散に関連する技術者、開発者、研究者
    • 粉体
    • 高分子
    • 塗料
    • インク
    • 機能性材料
    • 接着剤
    • エラストマー
    • 医薬品
    • 化粧品食品
    • サプリメント など

修得知識

  • SP値・HSP値/表面自由エネルギー/酸塩基特性の最新測定法
  • ぬれ性の基礎と溶媒/樹脂の最適選択法
  • ポリマーブラシや界面活性剤を含む分散剤の選択指針
  • 微粒子の表面修飾とその評価法

プログラム

 微粒子複合材料の調製は、普通①材料物性の事前測定、②スラリーの中間評価、③製品の最終検査の順に行われます。①事前測定では、様々な材料物性を同じ土俵で評価できるパラメータ、すなわちSP値・HSP値、表面自由エネルギーおよび酸塩基特性を用いて、ぬれ性や分散剤/チキソ剤の溶解・吸着性などを調べ原料/添加剤の選択に活用します。②中間評価では、スラリーを調製しその分散安定性試験をもとに分散不良の原因を調べ、原料/添加剤の変更や粒子の表面修飾などの対策を講じます。③最終検査法は製品種類に依存します。

  1. はじめに: 非水分散系の特徴
    • 比誘電率
    • 表面張力
    • 粘度
    • 蒸発性など
  2. 材料物性の事前測定に必要なパラメータの求め方
    1. 溶解度パラメータ (SP値・HSP値) の基礎と求め方
      1. 化合物 (溶媒、樹脂など) のSP値・HSP値の求め方
        • 原子団寄与法
        • 溶解法
        • インバースガスクロマトグラフィー (IGC) 法
      2. 粒子表面のSP値/HSP値の求め方
        • 多架遠心沈降法
        • IGC法
        • パルスNMR法
    2. 表面自由エネルギーの測定法
      1. 表面張力/界面張力と成分項の測定法
      2. 粒子の表面自由エネルギーと成分項の測定法
        • 接触角法
        • IGC法
      3. 粒子表面/分散剤の酸塩基性と測定法
        • IGC法
        • 等電点
        • 滴定法 (酸価とアミン価など)
  3. ぬれ性のコントロールおよび安定化作用における要点
    1. ぬれ性の基礎とwetting envelopeによる溶媒・樹脂の選択
    2. 非水分散系における静電反発作用とDLVO理論
    3. 高分子分散剤による立体反発作用と良溶媒の選択
    4. ポリマーブラシによるナノ粒子濃厚系の立体反発安定化
  4. スラリーの調製工程と分散安定性試験法
    1. スラリー調製工程
    2. フロック径法
      • 超音波スペクトロスコピー
      • パルスNMR法
      • グラインドゲージ
    3. 重力・遠心沈降法
    4. レオロジー法
      • 流動曲線
      • チキソ性
      • 動的粘弾性性
  5. 分散剤/チキソ剤の選択指針
    1. 高分子分散剤の働きと選択指針
      1. 分散剤構造 (ブロック、グラフト共重合体) と吸着形態
      2. 酸塩基性と酸塩基相互作用パラメータによる評価
    2. チキソ剤 (粘弾性調整剤) の働きと選択指針
  6. 粒子の表面修飾法と評価例
    1. 界面活性剤の働きと選択指針
      • 自己組織化膜
      • 単層吸着
      • 二層吸着膜
    2. カップリング法による表面修飾とその評価例
    3. グラフト法による表面修飾とその評価例
  7. 最終検査とまとめ
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

ライブ配信セミナーの受講について

  • 本講座は、Zoomを利用したライブ配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 ミーティングテスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日が近くなりましたら、視聴用のURLとパスワードをメールにてご連絡申し上げます。
    セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • Zoomクライアントをご利用の際は、最新版にアップデートをお願いいたします。
  • パソコンの他にタブレット、スマートフォンでも視聴できます。
  • セミナー配布資料は印刷物を郵送、またはPDFファイルを送付いたします。
  • 当日は講師への質問することができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
  • 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。
  • 本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
    複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。部外者の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一部外者が侵入した場合は、管理者側で部外者の退出、あるいはセミナーを終了いたします。

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/13 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/13 微粒子の分散安定化の基礎と実際 オンライン
2024/5/13 ラジカル重合による高分子合成 オンライン
2024/5/14 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2024/5/14 ブリードアウトの発生メカニズムと制御、測定法 オンライン
2024/5/14 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/15 高分子の結晶化、結晶高次構造の制御、分析解析、その応用 オンライン
2024/5/15 ヒートシールのくっつくメカニズムと不具合対策、品質評価 オンライン
2024/5/15 UV硬化樹脂における硬化不良対策と硬化状態の測定・評価 オンライン
2024/5/16 二軸押出機による混練技術とプロセス最適化 オンライン
2024/5/17 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/20 導電性高分子の基礎と最新の研究動向・応用 オンライン
2024/5/21 高分子材料のモノマー化、解重合反応とケミカルリサイクルの動向 オンライン
2024/5/27 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/28 X線光電子分光法 (XPS、ESCA) の基礎と実務活用テクニック・ノウハウ オンライン
2024/5/28 プラスチックフィルムにおける各樹脂特性、添加剤・成形加工技術および試験・評価方法 オンライン
2024/5/29 次世代バイオプラスチックの台頭と破壊的イノベーションのすすめ オンライン
2024/5/30 溶解度パラメータ (3D, 4DSP値) の基礎と活用技術 オンライン
2024/5/30 シリコーンの基礎・特性と設計・使用法の考え方・活かし方 オンライン
2024/5/30 高分子材料の構造・物性とラマン・赤外分光法による評価 オンライン