技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

製造・ラボにおける紙・電子データのデータインテグリティ実務講座

Zoomを使ったライブ配信セミナー

製造・ラボにおける紙・電子データのデータインテグリティ実務講座

~GMP省令改正に対応するためのポイントを解説 / FDA査察の指摘事例500件から見えてくる査察対応のポイントとは~
オンライン 開催

開催日

  • 2020年9月8日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • データインテグリティで課題を抱えている方
  • 以下、部門の方
    • QC QA 薬事監査 (社内監査、委託先監査)
    • 製造 製造技術 エンジニアリング IT
    • CMC 製剤研究 分析研究 など

修得知識

  • データインテグリティの基礎
  • FDA査察指摘
  • ラボにおける指摘
  • 製造における指摘
  • 年次品質レビュー/QAにおける指摘
  • 供給者監査に関する指摘
  • PMDAの指摘動向
  • 各極ガイダンスのポイント
  • 実務対応の解説
  • コンピュータ化システム (ラボ)
  • 紙記録 (ラボ、製造共通)
  • 製造装置と検査装置

プログラム

 FDA査察にけるデータインテグリティ指摘はQCラボに集中していたが、製造における指摘が目立ち始めてきた。また、年次品質レビューにおけるQAのスプレッドシートや供給者監査に対する指摘も散見されるようになってきた。
 一方、GMP省令改正が予定されており、パブコメおよびWTO/TBT通報を経て順調にいけば5月に公布されるとのことである。GMP省令改正においては「文書および記録の完全性を確保するように手順書を作成すること」、つまりデータインテグリティ対応を手順書に落としこむことが求められる (図1参照) 。
 データインテグリティ対応の要素はALCOA+であるとされているが、ALCOA+は従来からGMPに求められていたものと大差ない。そのためALCOA+を深掘りするだけでは現場の手順書に落とし込むべき具体的なデータインテグリティ要件を把握できない。規制当局や業界団体によるデータインテグリティのガイダンスを読んでも、現場に必要とされるデータインテグリティの実務対応レベルや各手順書に落とし込むべきことを把握するのは難しい。また、査察当局の期待、つまり、査察における指摘レベルは技術の普及にともない高まってゆくことにも注意が必要である。
 現場における実務対応は、当局査察における指摘から要件を学び取るのが一番確実である。本講座では、米国情報公開法にもとづきFDAから入手し続けているデータインテグリティ査察指摘500件から読み取った具体的要件とその対応方法を解説する。CSVやERESの基礎から説明するので、コンピュータに馴染みがなかった方にも十分理解していただける。

手順書

  • 第十一条 製造業者等は、製造所ごとに、次に掲げる手順に関する文書 (以下「手順書」という) を作成し、これを保管しなければならない。
    • 一 衛生管理に関する手順
    • 二 製造工程、製造設備及び資材並びに製品等の管理に関する手順
    • 三 試験検査設備及び検体等の管理、その他適切な試験検査の実施に関する手順
    • 四 製品品質の照査に関する手順
    • 五 安定性モニタリングに関する手順
    • 六 原料等の供給者管理に関する手順
    • 七 外部委託業者の管理に関する手順
    • 八 製造所からの出荷の管理に関する手順
    • 九 ~十七 <略>
      • 2 製造業者等は、文書及び記録の完全性を確保するよう、第一項の手順書を作成すること。
  1. データインテグリティとは
  2. ERES対応の基礎
  3. CSV対応の基礎
  4. データインテグリティ用語
  5. FDA指摘トップ10
  6. FDAの査察指摘詳細
    • 国内における指摘
    • ラボにおける指摘
    • 製造における指摘
    • 年次品質レビュー/QAにおける指摘
    • 供給者監査に関する指摘
    • スプレッドシートの指摘
  7. PMDAのデータインテグリティ指摘動向
  8. 実務対応
    • 紙記録 (ラボ、製造共通)
    • コンピュータ化システム (ラボ主体)
    • 製造装置と検査装置
  9. ポリシーと手順書の策定方針
  10. 今すぐ行うべきこと/行えること
  11. 良くある質問
  12. 主要ガイダンスの概要
  13. MHRAガイダンスの要旨
  14. FDAガイダンスの要旨
  15. PIC/S査察官むけガイダンスの要旨
  16. 質疑応答

良くある質問

以下をはじめとする質問、および事前に提出いただいた質問に対し時間の許す限りお答えする。

  • Q. 監査証跡の定期的レビュ – をどのようなタイミングで行えばよいのか
  • Q. 監査証跡の定期的レビュ – をどのような方法で行えばよいのか
  • Q. 監査証跡機能がない場合どのように対応すればよいのか
  • Q. 監査証跡機能がないと査察で指摘されるのか
  • Q. 監査証跡はどのようにバリデートすればよいのか
  • Q. 試験関係者がシステム管理者になるとなぜ指摘を受けるのか
  • Q. HPLCのプリントアウトを生データとすると指摘を受けるのか
  • Q. データインテグリティはどのように査察されるのか
  • Q. 工程内検査のインテグリティは査察されるのか
  • Q. 個別のアカウントを設定できない器機/システムは更新が必要か
  • Q. 電子生データはどのように管理・運用すればよいのか
  • Q. スタンドアロン機器のデータインテグリティ対応はどの程度必要か
  • Q. ハイブリッドシステムはどのように対応すればよいか
  • Q. FDA査察をのりこえるにはどのような対策が必要か
  • Q. 治験薬における対応はどの程度必要か
  • Q. リスク対応はどのように行えばよいのか
  • Q. OOS処理の査察指摘はどのようにすれば回避できるのか
  • Q. LIMS導入はデータインテグリティ対応となるか
  • Q. Empower 3等のCDS導入はデータインテグリティ対応となるか
  • Q. バックアップの定期的リストアテストは必要か
  • Q. ALCOAをベースにGAPチェックリストを作ろうとしたが難しい
  • Q. 試験実施者に解析メソッド作成・変更の権限を与えて良いか
  • Q. 同じ分析装置にGMP試験とGMP適用外の試験を混在させてよいか
  • Q. 電子記録バックアップの隔離保管は必要か
  • Q. システム管理を行うIT職員にGMP教育は必要か
  • Q. OSへの共通IDログインは許容されないのか
  • Q. スプレッドシートのデータインテグリティ留意点
  • Q. LIMSやSDMSへデータを吸い上げたら分析機器のデータを削除してよいか
  • Q. デジタル画像を生データとする場合、何に注意すればよいか
  • Q. 機器使用台帳 (機器使用ログ) に何を記載しなければならないのか
  • Q. AIの使用は認められるか
  • Q. コンピュータ化システムの再バリデーション頻度はどの程度が適切か
  • Q. バリデーション資料はどの程度の期間保存する必要があるか
  • Q. CDやDVDの劣化確認方法
  • Q. バックアップHDDの適切な点検頻度
  • Q. アジャイル型開発は認められるか
  • Q. サーバーのシステム管理者アカウントを共有してよいか
  • Q. 崩壊試験や呈色滴定などのDI対応方法は
  • Q. 装置や機器のエラーをQAに報告すべきか
  • Q. ミラーリング (RAID1) はデータバックアップになるか
  • Q. 業者保守作業における監査証跡のレビューは必要か
  • Q. 検量線と面積計算のバリデーション資料を査察において求められた時の対応は
  • Q. 監査証跡の定期レビューを査察で求められた時の対応は
  • Q. CMCなど研究開発におけるDI対応は

付録資料 (ダウンロード)

各極データインテグリティガイダンスの邦訳や解説資料を電子ファイルにてご提供する。
尚、ダウンロード方法は当日お伝えする。講演では説明しきれなかった詳細を習得していただける。

  • データインテグリティ入門 19ページ
  • HPLC試し打ち指摘とその対応 3ページ
  • MHRAガイダンス (GMP) 意訳 (対訳) 28ページ
  • WHOガイダンス・ドラフト 要旨訳 11ページ
  • FDAガイダンス・ドラフト 意訳 (対訳) 32ページ
  • FDAガイダンス・ドラフト 解説 27ページ
  • PIC/Sガイダンス・ドラフト 要旨と解説 42ページ
  • データインテグリティの是正 FDA WLの常とう句 9ページ
  • WHOガイダンス (TRS_996) Appendix 1 邦訳 28ページ
  • MHRAガイダンス (GXP) 対訳と補足

付録CD

1口につき1枚配布させていただきます。
データインテグリティの詳細資料、Part 11、Annex 11、CSV関連の解説や邦訳など、200ファイル余を収載したCDもご提供する。500スライドを超えるテキストともにご活用願いたい。

質疑応答

CSV、ERES、データインテグリティ、スプレッドシートなど日常の業務において困っていることや疑問などにお答えします。
事前質問は大歓迎ですが、準備の都合上、可能であれば2週間前までにご提出いただけると助かります。

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 ミーティングテスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 後日、別途視聴用のURLをメールにてご連絡申し上げます。
  • セミナー開催日時の10分前に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。電子媒体での配布はございません。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご質問については、オープンにできるご質問をチャットにご記入ください。
  • 個別相談(他社に知られたくない)のご質問は後日メールにて講師と直接お願いします。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/19 治験薬GMP入門 オンライン
2024/11/20 製薬用水の基礎と実践知識を理解する オンライン
2024/11/20 実務に役立つ医薬品GCP入門講座 オンライン
2024/11/20 GMP監査の基礎と実践 オンライン
2024/11/20 変形性関節症の病態/治療・診断技術の現状と臨床現場が望む新薬像 オンライン
2024/11/20 リポソームと脂質ナノ粒子の基礎・調製・評価および応用のポイント オンライン
2024/11/20 FDA査察対応セミナー 入門編 オンライン
2024/11/21 エンドトキシン管理の要件と最新動向を踏まえた課題解決のアプローチ オンライン
2024/11/21 ICH Q5A ウイルス安全性評価/外来性感染性物クリアランス評価コース オンライン
2024/11/21 新規モダリティにおける事業性評価手法 オンライン
2024/11/21 ICH Q5A ウイルス安全性評価/品質審査での論点と次世代シーケンシング利用/薬事申請に当たっての留意点 オンライン
2024/11/21 医薬品R&D段階でのNPV活用と課題解決策 オンライン
2024/11/21 mRNA医薬品の基礎および設計・合成と製造のポイント オンライン
2024/11/21 医薬品開発における効率的な開発計画策定およびスケジュール管理のポイント オンライン
2024/11/22 バイオ医薬品製造における逸脱処理・変更管理とその社内運用 オンライン
2024/11/22 国内/海外の外部委託試験施設に信頼性基準試験を委託する際の信頼性確保の留意点 オンライン
2024/11/22 ライフサイエンス領域における医療トレンドとポストコロナビジネスに求められる対応手法 オンライン
2024/11/22 情報不足な開発初期段階において医薬品の事業性評価を適切に進める為のデータ活用と売上予測の方法 オンライン
2024/11/22 GMP監査・無通告査察実施時におけるポイントとQA・QCの各対応 オンライン
2024/11/22 希少疾患における治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/12/8 最新のCSV動向および21 Part 11も視野に入れたFDA査察対応方法
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き