技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

水性塗料の設計技術との課題、顔料分散剤の利用技術・外観低下トラブルの原因と対策管理

水性塗料の設計技術との課題、顔料分散剤の利用技術・外観低下トラブルの原因と対策管理

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、水性塗料設計の基礎から解説し、、顔料分散の考え方、顔料分散剤の選択方法、添加剤選択の考え方、塗膜中の顔料分散状態評価、顔料分散不良の原因と対策について詳解いたします。

開催日

  • 2020年8月3日(月) 13時30分 16時30分

受講対象者

  • 塗布、コーティングに関連する技術者、品質担当者
    • 各種民生品
    • 樹脂製品
    • 自動車・車両
    • 電極
    • 化粧品 など
  • 表面処理に関わる技術者、品質担当者
    • 塗装
    • メッキ
    • 蒸着 など

修得知識

  • 水性塗料設計の基礎知識
  • 顔料分散の考え方
  • 顔料分散剤の選択方法
  • 添加剤選択の考え方
  • 塗膜中の顔料分散状態評価
  • 顔料分散不良の原因と対策

プログラム

 水を溶媒とする水性塗料では樹脂など構成材料が不均一系であることに加え、水の特性に起因する様々な課題がある。これらの課題解決のため水性バインダー樹脂の設計や添加剤の選択が行われている。水性塗料の概要と製造方法を説明し設計課題と対処方法について解説する。顔料分散では顔料の濡れなど水性特有の課題があり、顔料分散剤を利用した分散性の改良技術を解説する。
 水性塗料の乾燥過程では液体から固体への状態変化や架橋反応に加えて、水性から油性への相変化が起こる。また、バインダーがエマルションなどの不均一系であり塗膜形成過程は非常に複雑で、乾燥過程で顔料凝集が起こり、トラブルが生じやすく注意が必要である。乾燥過程での顔料の凝集状態評価や外観不良、さらに増粘剤などの添加剤と顔料の相互作用などのトラブルと解決策の事例を紹介する。

  1. 水性塗料とは
    1. 水性塗料の構成
    2. 水性塗料の製法
    3. 水性樹脂の基本知識と開発動向
    4. 水性での硬化技術
    5. 水の特性と水性塗料設計の課題
  2. 水性での顔料分散の課題
    1. 水性での顔料分散の考え方と課題
    2. 顔料分散剤の構造と利用技術
    3. 顔料分散剤の選択方法
  3. 水性塗料設計の留意点
    1. 塗装作業性
    2. レオロジーコントロールの必要性
    3. レオロジーコントロールの手段
    4. ワキ、タレ、ハジキの制御
  4. 顔料分散不良による外観低下の原因と対処方法
    1. 成膜乾燥過程での分散状態変化
    2. 塗料中での材料間の相互作用と凝集
    3. 塗料・塗膜中でのナノ粒子の安定性維持

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)

案内割引について

シーエムシーリサーチからの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。

  • Eメール案内を希望する方 : 1名で 32,000円(税別) / 35,200円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方 : 1名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 24,000円(税別) / 26,400円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/20 めっき技術/新めっき技術と半導体・エレクトロニクスデバイスへの応用・最新動向 オンライン
2024/6/21 粉体の取り扱いとトラブル対策 オンライン
2024/6/21 フッ素樹脂をはじめとするPFASの基礎と欧州PFAS規制の動向および用途別の代替手段 オンライン
2024/6/24 シランカップリング剤のメカニズムと使用方法 オンライン
2024/6/25 界面・表面、応力影響、剥離・破壊の基本知識と密着性の改善技術と評価方法 東京都 会場・オンライン
2024/6/25 粉体・粒子を密充填するための粒子径分布、粒子形状、表面状態の制御 オンライン
2024/6/25 フィラーの分散・充填技術およびナノコンポジットの研究開発動向 オンライン
2024/6/26 フィルムの乾燥プロセス技術とトラブル対策 オンライン
2024/6/26 UV塗料の設計における必須基礎知識と今後の塗料設計の留意事項 オンライン
2024/6/26 レオロジーの基本 東京都 会場・オンライン
2024/6/27 ぬれ性の基礎と滑水性の評価・制御 オンライン
2024/6/27 微粒子・ナノ粒子の基礎と応用 東京都 会場・オンライン
2024/6/27 ダイ塗布プロセスの欠陥メカニズム・課題と対策 オンライン
2024/6/28 乳化・分散・攪拌の基礎と操作およびスケールアップ 大阪府 会場
2024/6/28 コナ (粉体) の固結メカニズムと評価・対策法 東京都 会場
2024/6/28 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/7/2 塗装・コーティング現場のゴミ・異物対策実践セミナー 東京都 会場・オンライン
2024/7/4 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/7/5 UV塗料の設計における必須基礎知識と今後の塗料設計の留意事項 オンライン
2024/7/8 SP値・HSP値 (溶解性パラメータ) の考え方、測り方、各種材料分野での活用法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2014/8/25 粉砕・分散技術の基礎と応用・トラブルシューティング
2014/4/30 微粒子最密充填のための粒度分布・粒子形状・表面状態制御
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/8/28 化粧品・医薬部外品およびその原料の安全性評価と規格・試験法設定
2013/7/25 正しい分散剤の選定・使用方法と、分散体の塗布性を上げる添加剤技術
2013/6/26 UV・EB硬化型コート材の基礎、各種機能向上技術
2012/10/31 ハイブリッド・デュアルUV硬化の実践的活用
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/6/1 超撥水・超親水化のメカニズムとコントロール
2011/11/25 インキ業界10社 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/25 アクリル酸エステル 技術開発実態分析調査報告書
2010/2/25 コーティング材料のコントロールと添加剤の活用
2010/2/5 塗料技術 技術開発実態分析調査報告書
2009/7/31 数式のないレオロジー超入門講座
2009/6/30 液中ナノ粒子の分散・凝集特性とその評価
2008/3/19 多孔体の精密制御と機能・物性評価 新装版
2006/8/31 基礎から学ぶ事例をふまえたコロナ処理技術
2000/8/1 電子写真プロセス技術