技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

UV塗料の設計における必須基礎知識と今後の塗料設計の留意事項

UV塗料の設計における必須基礎知識と今後の塗料設計の留意事項

オンライン 開催

視聴期間は2024年7月1日〜8日を予定しております。
お申し込みは2024年7月5日まで承ります。

概要

本セミナーでは、UV塗料の基礎から解説し、耐候性処方の注意点、課題と対策について解説いたします。
また、超薄型ガラス、セルフヒーリング塗膜、有機無機ハイブリッド等の新技術やデュアルキュアー、抗ウィルスタイプ等の既存技術の組み合わせについて紹介いたします。

開催日

  • 2024年7月5日(金) 10時30分 2024年7月8日(月) 16時30分

修得知識

  • 塗料設計とその周辺の基礎知識
    • 塗料の基礎知識
    • UV塗料樹脂の基礎知識
    • UV硬化の基礎知識
    • 耐候性処方の注意点
    • 今後の塗料開発の留意点

プログラム

 塗膜の本来の役割は「素材の保護」、「美観の付与」であることが基本であるが、塗料の採用市場の拡大に伴って機能付加による「付加価値の付与」が要求されてきている。そのような状況下で塗膜はいろいろなメカニズムにより形成されるが対象となる機材よりも薄膜でこの様な役割を確実なものにするためには塗膜の耐久性、強靭性などが必要となるが、基材に対する付着性が良好でなければ、目的とする機能を保持することは不可能となる。従て、素材に対する付着性が最重要機能と考える。
 その付着性はファンデルワールス力によるものであり、付着性は基材に対する「濡れ性」、「塗膜内歪」、塗膜成分の基材物質との「親和性」などに影響される。また、得られた塗膜の強靭性はSS (Stress and Strain) 曲線などにより表すことができ、「強度」と「伸び」を併せ持つフィルムが塗膜としては好ましいと考える。
 次いで、UV塗料設計に関する基礎知識として、ラジカルタイプのUV塗料の構成物 (樹脂、開始剤、その他添加剤) について紹介するとともに、硬化に必要な光源、塗装方法なども若干触れる。また、UV塗料の特性を生かした蒸着ベースコートと屋外仕様のハードコートを紹介し、屋外仕様のハードコートに関しては耐候性処方が重要であると考え、PC素材用の塗料設計工程を説明する。
 最後に、今後の塗料設計に関しては作業環境も含めた環境対応が求められることもあり、日本塗料工業会の指針に沿った今までの環境対応を紹介するとともに、SDGsをもとに環境対策として炭酸ガスを取り上げ、その対応策の一つとしてバイオ原料について紹介する。また、今後の製品開発には人に対しても優しくなければならないとの観点から安全性に関する各国の法規を紹介する。

  1. 塗料の基礎知識
    1. 塗料の目的と塗膜の役割
    2. 塗料機能の最重要項目
    3. 塗膜の付着性評価
    4. 付着の基本
    5. 各種塗料の塗膜形成概念
    6. 塗料の表面張力と付着低下要因
    7. 塗膜強度の概念
  2. UV塗料概論
    1. UV塗料の種類と特徴
    2. UV塗料の構成物
    3. UV塗料の樹脂
    4. UV塗料の添加剤
    5. UV塗料の反応
    6. UV塗料の開始剤
    7. UV塗料のその他成分
    8. UV塗料の光源
    9. UV塗料の塗装方法
    10. UV塗料の設計 (蒸着仕様)
    11. UV塗料の設計 (屋外仕様ハードコート)
    12. 高硬度ハードコート (ガラス代替)
    13. 抗ウィルス機能と安全性
  3. 今後の塗料設計の留意点
    1. SDGs
    2. 今までの環境対応設計
    3. 温室効果ガス
    4. バイオプラスチックとバイオマスプラスチック
    • 質疑応答

講師

  • 大原 昇
    元 藤倉化成 株式会社 コーティング事業部 技術部
    部長

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2024年7月1日〜8日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/15 UV硬化樹脂における硬化不良対策と硬化状態の測定・評価 オンライン
2024/5/22 ナノインプリントの基礎と製品応用・最新動向 オンライン
2024/5/22 防汚コーティング技術の総合知識 オンライン
2024/5/23 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/5/24 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2024/5/24 塗膜の濡れ・付着・密着コントロールとトラブル対策 オンライン
2024/5/28 液膜の塗布・乾燥プロセスの物理現象と膜厚ムラの形成メカニズム、回避・抑制指針 オンライン
2024/5/29 EUVレジスト材料開発と評価・プロセス技術 オンライン
2024/5/31 ナノインプリントの基礎と製品応用・最新動向 オンライン
2024/6/3 防汚コーティング技術の総合知識 オンライン
2024/6/5 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2024/6/5 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/6/7 塗布膜乾燥の基本とプロセス・現象・本質の理解&最適化と欠陥・トラブル対策 オンライン
2024/6/10 液膜の塗布・乾燥プロセスの物理現象と膜厚ムラの形成メカニズム、回避・抑制指針 オンライン
2024/6/12 自動車塗料、塗装工程のCO2削減 オンライン
2024/6/19 塗布膜乾燥の基本とプロセス・現象・本質の理解&最適化と欠陥・トラブル対策 オンライン
2024/6/20 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/6/21 フッ素樹脂をはじめとするPFASの基礎と欧州PFAS規制の動向および用途別の代替手段 オンライン
2024/6/26 UV塗料の設計における必須基礎知識と今後の塗料設計の留意事項 オンライン
2024/7/2 塗装・コーティング現場のゴミ・異物対策実践セミナー 東京都 会場・オンライン