技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオ医薬品の分子間相互作用解析におけるパラメータ設定、データ解析とバリデーション

バイオ医薬品の分子間相互作用解析におけるパラメータ設定、データ解析とバリデーション

オンライン 開催

開催日

  • 2020年7月30日(木) 13時00分16時30分

修得知識

  • 分子間相互作用解析 (SPR) の原理と各種パラメータの意義
  • 高親和性抗体の反応速度論的解析 (KD:解離定数測定) のポイント
  • ヒト型化抗体のスクリーニング事例
    • 解析条件の設定
    • センサーグラムや結合・解離定数データの判定
    • 専用解析ソフトの利用

プログラム

 バイオ医薬品、特に抗体医薬の候補分子 (リード抗体) の選定において標的抗原への結合力 (アフィニティー) 評価は特性解析の必須項目であるが、治療用抗体の標的抗原への親和力は極めて強い事が多く、その評価の難易度は高くなり、極めて微妙な条件設定や出力されたデータを判定する能力、使用する機器のコンディショニング、及び解析ソフトの駆使が必要とされる。多くの分子間相互作用解析方法の中でも、最も良く使用されているSurface Plasmon Resonance (SPR) 法に焦点を当て、その解析の安定化のポイントについて解説する。

  1. 分子間相互作用解析による抗体の高速スクリーニング
    1. Surface Plasmon Resonance (SPR) 法の原理と抗体抗原反応の解析
    2. 抗原、抗体キャプチャー法に必要な試薬と条件設定 (濃度と時間設定)
    3. センサーチップの選択と再生条件の設定 (低・高pH、高塩濃度、他)
  2. 抗体医薬候補分子の高親和性と反応速度論的解析
    1. 高親和性抗体:マストランスポートリミテーションとリバインドの問題
    2. 抗原調製法:組換え体抗原の利用、膜受容体の分子デザイン
    3. Global Fitting解析:残差プロット及びχ2によるカーブフィット評価
    4. 抗体医薬の規格試験への利用:「日本薬局法17参考情報」記載内容解説
  3. 反応速度論的解析における留意点と異常発生時の対応 (事例紹介)
    1. 抗体医薬の抗原結合性評価に対する各メーカーの取組み事例
    2. ナノキャプチャー法による高親和性抗体のスクリーニング事例
    3. “センサーグラム”の形状から判定できる情報と異常時の対処法
    4. BiaEvaluation Program (Cytiva: Biacore) による解析データ判定の事例

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,000円 (税別) / 33,000円 (税込)

ライブ配信セミナーの留意点

  • 別途、視聴サイトのログインURLおよびID、パスワードをメールにてご案内いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • タブレット、スマートフォンでも視聴いただけます。
  • セミナー資料は電子ファイルにてダウンロードいただけます。
    • 資料のダウンロードはパソコンのみ。スマートフォン、タブレットは不可。
  • チャット機能を使用して、リアルタイムで講師へのご質問も可能です。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/18 国内外におけるマイクロバイオーム医薬品の研究開発動向 オンライン
2025/7/21 国内外におけるマイクロバイオーム医薬品の研究開発動向 オンライン
2025/7/22 微粒子・微生物の環境モニタリング測定方法と留意点、アラート/アクションレベルの設定・管理 東京都 会場・オンライン
2025/7/22 GVP基礎講座 + GVP実践講座 オンライン
2025/7/22 海外当局査察にむけた準備すべき翻訳文書 (SOP/CAPA/SMF) の具体的な英訳の実践・査察対応事例 オンライン
2025/7/22 製薬用水システムの設備設計・適格性評価と日常管理 オンライン
2025/7/22 GVP基礎講座 オンライン
2025/7/22 共同研究契約等の契約実務の基礎とトラブル防止策 オンライン
2025/7/22 動物用体外診断用医薬品の開発ポイントと承認申請時の注意点 オンライン
2025/7/23 製造とラボにおけるペーパーレス化実践セミナー: データインテグリティ対応の記録とレビュー方法 オンライン
2025/7/23 生成AIを用いた戦略的規制要件対応セミナー 東京都 会場・オンライン
2025/7/23 無菌医薬品GMP入門 オンライン
2025/7/24 GVP基礎講座 + GVP実践講座 オンライン
2025/7/24 暴露許容値 (OEL、ADE・PDE) 設定の基礎知識と設定値の妥当性・考え方 オンライン
2025/7/24 GVP基礎講座 オンライン
2025/7/24 経皮吸収の基礎とIn vitro/In vivoにおける各試験・評価方法 オンライン
2025/7/24 今、改正GMP省令により医薬品・医薬部外品製造業者が求められる適切なGMP文書とは オンライン
2025/7/25 医薬品品質試験における生データの取り方・レビューと申請対応 オンライン
2025/7/25 難水溶性薬物のための製剤技術の理論と実際 オンライン
2025/7/25 トラブル事例から学ぶ問題なく技術移転 (製造と試験) を行うために知っておくこと オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/6/11 タンパク質分解医薬の実用化に向けた基盤技術と評価
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/2/20 医薬品製造を目的としたプロセス化学と薬事規制及び製薬企業の動向
2025/1/27 世界の中分子医薬・抗体医薬、およびCDMO最新業界レポート
2024/11/29 ファインケミカル、医薬品の連続生産プロセス
2024/9/30 タンパク質、細胞の吸着制御技術
2024/9/30 最新GMPおよび関連ICHガイドライン対応実務
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用