技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

精度の高い医薬品売上予測の実践

精度の高い医薬品売上予測の実践

~セカンダリデータのみの予測 / プライマリー・リサーチで押さえたいポイント~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2020年7月14日(火) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部. セカンダリーデータのみで売上予測はどこまでできる?

(2020年7月14日 10:00〜12:00)

 売上予測の基本は的確な市場把握 (市場予測) と当該製品の客観的なポテンシャルの評価である。かつて想像もできなかった画期的な新薬の売上予測を実践するには必要な情報を確実に得ることは困難であることは容易に想像がつく。しかしながら、たいていの新薬の売上予測には既存のセカンダリーデータを駆使することによりかなり精度の高い市場把握 (市場予測) を行うことが可能と考える。ただし、市場予測=売上予測ではない。本講座では改めて売上予測の基本を見直すことにより「セカンダリーデータのみで」の売上予測の方法論を主にがん領域を例に考える。

  1. 市場データが充実している一般的な薬剤の市場予測
    1. 各種セカンダリーデータの活用法
    2. 市場予測の実践
  2. 市場データが不足している場合の市場予測
    1. 活用可能なセカンダリーデータは?
  3. データ不足を補う調査法=データがない場合の市場予測
    1. 必要とするデータの確定
    2. プライマリーデータの収集
    3. 確度の高い売上予測を実践するには
  4. 精度の高い売上予測を実践するには
    1. 徹底したSTP (セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング)
    2. セグメンテーションごとの売上予測
    3. 売上予測はボトムアップ
    • 質疑応答

第2部. 売上予測の精度を高めるプライマリー情報の収集と活用

(2020年7月14日 12:45〜14:45)

 売上予測は早期開発段階の事業性評価から上市前、上市後のPLCMに至るまで様々なステージで行われ、それぞれのステージや状況に合った予測方法とインプットが必要になる。種々のインプットの中でプライマリー調査の重要性は論を待たないが、予測する市場と製品の状況に合ったやり方で調査を実施し、その結果を活用することが重要である。

  1. 売上予測を前提としたプライマリー・リサーチ
    • 予測を前提としたプライマリー・リサーチの目的・課題設定
    • VUCAの時代
    • 市場の状況、事業・製品の状況に適したリサーチ設計
    • 各種リサーチ手法の長短
    • 早期開発段階のプライマリー・リサーチ
    • 新薬上市に向けたプライマリー・リサーチ
    • 上市後プロダクト・ライフサイクル・マネジメントの為のプライマリー・リサーチ
  2. 売上予測精度を高めるためにプライマリー・リサーチで押さえたいポイント
    • 市場・カスタマーの定義
    • 製品の競合状況、ポジショニング
    • ペイシャント・ジャーニー/治療フローの理解
    • アンメットニーズ
    • 将来想定されるマーケット・イベントと市場ランドスケープ変化
    • 競合パイプラインの影響について
    • プロダクトXの市場性に説得力を持たせるために
    • プロダクトXのTPP作成のポイント
    • プロダクトXの受容度を探る質問の流れ
    • 想定される治療対象患者像・治療アルゴリズム上の位置づけ
    • 予想される治療対象患者割合
  3. リサーチ結果の解釈と売上予測への活用
    • プロダクトXの市場性の解釈に説得力を持たせるため
    • 上市順序 (Order of Entry) について
    • 質疑応答

第3部. 公的患者数データ (患者調査、がん登録) を使った売上予測

(2020年7月14日 15:00〜17:00)

 売上予測の精度を高めるためにはデータを十分に吟味した上で使用することが肝要であるが、とりわけ患者数はデータソースによるばらつきが大きくどのデータを採用すべきか迷うことが多い。本講演では、市販データベースは企業によって導入状況がまちまちであることに配慮して、誰でもアクセスできる公的患者数データを売上予測に使用する方法とその際に注意すべき点について考えてみたい。

  1. 厚労省患者調査
    • 売上予測に使用する方法
    • 注意すべき点
  2. がん統計
    • 地域がん登録と全国がん登録
    • ステージ別患者数の推定
    • 治療フロー分析によるライン別患者数の推定
  3. NDBオープンデータ
    • 患者数データとのデータ比較
    • 地域別データの分析
  4. その他の公的データベース
    • 質疑応答

講師

  • 内堀 雅之
    東京薬科大学
    非常勤講師
  • 佐々木 岳
    株式会社 シード・プランニング
    専務執行役員
  • 石橋 幸雄
    フォーキャスト・アドバイザー

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/8/6 正確でロジカルかつ説得力のある販売予測の進め方 オンライン
2024/8/6 PIC/S GMP Annex Iの観点をふまえたエンドトキシン試験・パイロジェン試験法 オンライン
2024/8/7 医薬品不純物 (有機不純物、無機不純物、残留溶媒) の化学的及び安全性評価と管理ポイント オンライン
2024/8/7 医薬品/医療機器等へのQMSの具体的な構築フロー オンライン
2024/8/7 CMC試験における信頼性の基準適用のポイントとQC/QA対応 オンライン
2024/8/7 ビジネスモデルの本質理解、分析と設計・活用法 オンライン
2024/8/7 品質試験における信頼性確保と分析法バリデーション・品質確保にむけたQC/QAの役割と適合性調査対応 オンライン
2024/8/7 医薬品薬事・申請業務のための英文メディカルライティング基礎講座 オンライン
2024/8/7 医薬品のグローバル開発に必要な実践英語講座 オンライン
2024/8/7 中国における体外診断薬の薬事規制及び市場動向と取るべき戦略 オンライン
2024/8/7 医薬品 (外用剤) の開発・製剤設計のポイント オンライン
2024/8/7 製造・試験室におけるGMP記録/データインテグリティ管理 オンライン
2024/8/8 製造・品質試験/輸送・安定性試験/承認申請コース 全3コース オンライン
2024/8/9 医薬品・部外品・化粧品分野で必要な品質管理/検査に役立つ化学分析の基礎 オンライン
2024/8/9 バイオ医薬品におけるタンパク質の凝集分析と処方決定までの具体的事例 オンライン
2024/8/13 製造販売後におけるRWD (リアルワールドデータ) 利活用の実際 オンライン
2024/8/13 滅菌製品および無菌医薬品における微生物試験の実務とバリデーションのポイント オンライン
2024/8/15 三極 (日米欧) の規制・承認体制に基づいた治験薬GMPのポイントと設備管理・適格性評価 オンライン
2024/8/19 GMP文書・当局査察・監査時の英語表現と効果的な説明のポイント オンライン
2024/8/19 ビジネスモデルの本質理解、分析と設計・活用法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/10/26 新たな患者満足度測定手法と増患・増収対策
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書