技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医療機器QMSに有効な統計手法とサンプルサイズ決定方法

医療機器QMSに有効な統計手法とサンプルサイズ決定方法

~統計学の基礎からISO16269-6の適用まで~
大阪府 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、統計手法選択・サンプルサイズの決定について根拠として説明出来るようにわかりやすく解説いたします。

開催日

  • 2020年6月11日(木) 12時30分16時30分

修得知識

  • 統計学の基礎
  • 統計学的許容範囲 (ISO 16269-6:2014)
  • ISO 16269:2014の方法と従来から知られている方法との違い

プログラム

 ISO 13485:2016年版では7.3.7項の設計開発のバリデーション、7.5.6項の プロセスバリデーション において「サンプルサイズの根拠を伴う統計的手法」が求められている。品質管理において統計的手法の適用での必要なサンプルサイズの求め方として、これまで日本では、平均値の差・分散の比を検出する方法におけるサンプルサイズの計算方法が主として紹介されてきており、この方法は永田靖「サンプルサイズの決め方」に詳しい。
 一方、ISO 16269-6:2014年版では、製品ロット内の合格品 (適合品) の割合を推定する場合に必要なサンプルサイズの計算方法が示されている。品質管理・バリデーションおいての統計手法では、この方法による計算が適している場合が多いと思われ、海外では、この方法がリスク分析にも関連づけられた方法として、バリデーションにおけるサンプルサイズ計算方法として広く紹介されている。またFDAも梱包・輸送試験にこの方法を要求している。しかし、このISO 16269-6:2014 には「サンプルサイズ」という言葉が全く登場しない上に和訳がまだないようなので、気づかない関係者も多いのではないだろうか。計算方法自体はどちらの方法も簡単であるが、実際の算出数値の根拠とするためには、統計手法の妥当な選択とそれぞれの計算方法の前提条件を理解する必要がある。
 本講座では、サンプルサイズ計算法理解に必須の統計学の解説と共に、2つの方法それぞれに、その原理を説明する。特にISO 16269:2014の方法と従来から知られている方法との違いについて、わかりやすく説明する。実際に現場での計算だけではなく、統計手法選択とサンプルサイズの妥当な計算根拠として説明出来ることを目標とする。

  1. サンプルサイズ計算に必要な統計学
    1. 確率変数と確率分布
    2. 確率分布関数の母数と分布関数の種類
    3. 検定・推定
  2. 平均値の差・分散の比を検出する場合
    1. 考え方と前提
      1. 考え方
      2. 計算に必要な数値
    2. 平均値の差を検出する場合
      1. 母分散が既知の場合
      2. 母分散が未知知の場合
    3. 母分散の比を検出する場合
      1. 2つの母分散の比の検定
      2. 分散分析の場合
    4. 同じ原理による他の統計手法での計算方法
      1. 相関解析
      2. Bland-Altman Plotの場合
  3. 規格適合率の推定
    ~「統計学的許容範囲」 (ISO 16269-6:2014) による~
    1. 原理と考え方
      1. 統計上の考え方
      2. リスク分析との関係
      3. 計算に必要な数値
    2. 数値による合否判定の場合
      1. 片側規格の場合
      2. 両側規格の場合
      3. 実際の適用例
    3. 合否判定基準のみの場合
      1. 反復試行と二項分布
      2. 計算法
      3. 実際の適用例
  4. その他のサンプルサイズ計算方法に関するISO 規格

会場

ドーンセンター

4F 大会議室3

大阪府 大阪市 中央区大手前1丁目3-49
ドーンセンターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

案内割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 84,000円(税別) / 92,400円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 126,000円(税別) / 138,600円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/9/24 FT-IRの基礎と機械学習によるスペクトルデータ解析 オンライン
2025/9/25 医療機器研究開発・事業化の全体像と成功に導くための実務秘訣 オンライン
2025/9/25 ASEANにおける医療機器の動向および規制・薬事申請のポイント オンライン
2025/9/26 プロセスインフォマティクスの基礎と製造プロセスへの効果的な活かし方 オンライン
2025/9/29 生成AIの著作権侵害問題とトラブル対策 オンライン
2025/9/29 中国・香港・台湾・韓国・インド・ASEAN主要国の薬事規制比較と現地対応ノウハウ オンライン
2025/9/29 体表面における生体信号の低侵襲・非接触計測技術と応用 オンライン
2025/9/29 医療・ヘルスケア分野の「脱炭素化」と新規事業機会 オンライン
2025/9/29 臨床研究のためのサンプルサイズ設計入門 オンライン
2025/9/29 プロセスインフォマティクスの基礎と製造プロセスへの効果的な活かし方 オンライン
2025/9/30 「統計的品質管理」総合コース 2025 オンライン
2025/9/30 人工知能による異常検知入門 オンライン
2025/9/30 大規模言語モデル×Pythonで始めるマテリアルズインフォマティクス オンライン
2025/9/30 医療機器開発の為の生物学的安全性評価の基礎と評価手法 オンライン
2025/9/30 中国・香港・台湾・韓国・インド・ASEAN主要国の薬事規制比較と現地対応ノウハウ オンライン
2025/9/30 安定性試験への応用 オンライン
2025/9/30 プロセスバリデーションと品質年次照査への応用 オンライン
2025/9/30 臨床研究のためのサンプルサイズ設計入門 オンライン
2025/10/1 大規模言語モデル×Pythonで始めるマテリアルズインフォマティクス オンライン
2025/10/1 医療機器開発の為の生物学的安全性評価の基礎と評価手法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/4/28 医療機器の保険適用戦略 (製本版 + ebook版)
2021/4/28 医療機器の保険適用戦略
2021/3/15 体温計 (CD-ROM版)
2021/3/15 体温計
2020/10/28 QMS/ISO関係をふまえた医療機器「プロセス」「滅菌」「包装」「ソフトウェア」バリデーションの進め方
2020/8/11 化学・素材業界におけるデジタルトランスフォーメーションの最新調査レポート
2020/7/31 生体情報センシングと人の状態推定への応用
2020/4/30 生体情報計測による感情の可視化技術
2020/3/26 ビッグデータ・AIの利活用に伴う法的留意点
2019/11/21 医療機器企業におけるリスクマネジメントセミナー (オンデマンド)
2019/11/21 医療機器企業におけるリスクマネジメントセミナー (DVD)
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/1/31 センサフュージョン技術の開発と応用事例
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/5/31 “人工知能”の導入による生産性、効率性の向上、新製品開発への活用
2018/5/31 最先端医療機器の病院への普及展望と今後の製品開発
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2017/7/27 ウェアラブル機器の開発とマーケット・アプリケーション・法規制動向
2017/6/30 生体情報センシングとヘルスケアへの最新応用
2017/5/10 分析法バリデーション実務集