技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

生分解性樹脂・ 海洋分解性樹脂の設計、応用、分解性評価

生分解性樹脂・ 海洋分解性樹脂の設計、応用、分解性評価

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2020年5月18日(月) 10時00分 17時00分

修得知識

  • 海洋分解性の海外での認証制度、その試験方法と対応のポイント
  • ベースとなる素材を確保するための工夫
  • 難燃性、耐熱性、成形加工性の改善など

プログラム

第1部 生分解性プラスチックの課題と将来展望

(2020年5月18日 10:00〜11:10)

  1. 廃棄プラスチックによる環境問題
    1. 廃棄プラスチックの概況
    2. マイクロプラスチック問題
  2. 生分解性プラスチックのポイント
    1. 生分解性を必要としない用途がある
    2. 生分解性とバイオマス由来を区別する (用語の整理)
      • バイオプラスチック
      • 生分解性プラスチック
      • バイオマスプラスチック
    3. 生分解性は環境によって異なる
  3. 生分解性プラスチックに求められる機能
    1. 分解開始に関する機能
    2. 求められる分解速度
  4. 生分解性プラスチックの開発に向けて
    • 質疑応答

第2部 生分解性樹脂・海洋分解性樹脂の設計と応用

- 生分解性プラスチックの生合成システムと高機能部材化までのフルコース –

(2020年5月18日 11:20〜12:30)

 再生可能バイオマス原料から生分解性プラスチックを合成する一貫プロセスの開発から多様な機能部材化までの実例を紹介・解説する。

  1. イントロダクション
  2. バイオプラスチック事始め
    1. 定義
    2. バイオマスプラスチックと生分解性プラスチック
    3. バイオプラスチック開発研究の概要
  3. 微生物産生プラスチック素材
    1. ポリヒドロキシアルカン酸 (PHA)
    2. PHAの種類と構造
    3. PHAの生合成システム
  4. PHAの生産系と物性・生分解性
    1. PHAの生産系
    2. PHAの物性
    3. PHAの生分解性
  5. 多元ポリ乳酸の生合成一貫プロセス開発と機能部材化・生分解性
    1. 多元ポリ乳酸の生合成一貫プロセス開発
    2. 多元ポリ乳酸の機能部材化
    3. 多元ポリ乳酸の生分解性
  6. 将来ビジョン
    • 質疑応答

第3部 生分解性樹脂・海洋分解性樹脂の設計と応用 – ポリグリコール酸系樹脂の解説を中心に –

(2020年5月18日 13:20〜14:30)

 ポリグリコール酸 (PGA) は、最も単純な分子構造を有する脂肪族ポリエステルであり、生分解性樹脂として広く使用されている。商業化を実現したPGA樹脂の設計と、その特長を活かした用途例について解説する。

  1. はじめに
  2. ポリグリコール酸樹脂の設計
    1. 工業的製造方法
    2. 適用技術
  3. ポリグリコール酸樹脂の特長
    1. 基本物性
    2. 生分解性
    3. 機械特性
    4. ガスバリア性
  4. ポリグリコール酸樹脂の用途
    1. 共押出多層ボトル
    2. 繊維
    3. シェールガス・オイル掘削部材
  5. おわりに
    • 質疑応答

第4部 環境対応素材を応用した粘着ラベルの設計

(2020年5月18日 14:40〜15:50)

 海洋プラスチック問題への対策を急務としてバイオマス素材、生分解性素材の設計が 進められている中、商品の表示をする粘着ラベルについて、用途例を交えながら 解説する

  1. 粘着ラベルにおける環境対応
    1. 粘着ラベルとは
    2. 粘着ラベルの環境対応
  2. 環境対応製品の設計
    1. 生分解性フィルムタック~エコマリンタック?~
      • 特徴
      • 生分解性
      • 用途例
    2. 再生樹脂タック
    3. バイオマスタック製品
    4. リサイクル支援製品
    5. 紙への回帰製品
    • 質疑応答

第5部 生分解性樹脂の生分解性試験・ 海水中生分解性試験について

(2020年5月18日 16:00〜17:00)

  1. 易生分解性試験
    • OECD TG301C (修正MITI試験 (I) )
    • OECD TG301F (Manometric Respirometry試験) 、他
  2. 本質的生分解性試験
    • OECD TG302C (MITI試験 (II) 、逆転法試験) 、他
  3. JIS・ISO規格のプラスチックの生分解度試験
    • JIS K 6950 水系での好気的究極生分解度試験
    • JIS K 6953 – 1 制御されたコンポスト中での好気的究極生分解度試験
    • JIS K 6955 土壌中での好気的究極生分解度試験、他
  4. 新たな海水中生分解性試験の取り組み
    • OECD TG306 (海水中生分解性試験) 、他
    • 質疑応答

講師

  • 舟橋 龍之介
    株式会社 三菱総合研究所 コンサルティング部門 経営イノベーション本部 事業戦略グループ
  • 田口 精一
    神戸大学 大学院 科学技術イノベーション研究科
    特命教授
  • 鈴木 義紀
    株式会社クレハ 樹脂加工研究所
    所長
  • 塚田 力
    王子タック株式会社 開発部
    部長
  • 鍋岡 良介
    化学物質評価研究機構 久留米事業所 試験第三課
    課長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/22 高分子インフォマティクスの応用事例 オンライン
2024/4/22 プラスチック強度設計の基礎知識 オンライン
2024/4/22 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/4/23 ナノ触診原子間力顕微鏡 (AFM) による高分子材料の解析技術 オンライン
2024/4/24 樹脂材料のEV駆動モータ/パワーデバイスへの実装に向けた高電圧絶縁特性の基礎と評価法 オンライン
2024/4/24 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/4/24 ヒートシールの基礎と材料設計および品質管理・不具合対策 オンライン
2024/4/24 プラスチック用添加剤の基礎と選び方・使い方のポイント、その注意点 オンライン
2024/4/24 高分子の絶縁破壊メカニズムとその劣化抑制技術 オンライン
2024/4/24 天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用 東京都 会場
2024/4/24 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/4/25 5G高度化とDXを支える半導体実装用低誘電特性樹脂・基板材料の開発と技術動向 オンライン
2024/4/25 プラスチックフィルムの表面処理・改質技術と接着性の改善評価方法 オンライン
2024/4/25 レオロジー測定・データ解釈の勘どころ オンライン
2024/4/25 押出成形のDX化と活用技術 オンライン
2024/4/25 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2024/4/25 破壊工学の基礎と高分子材料での実践 オンライン
2024/4/25 高分子結晶化のメカニズムと評価法 オンライン
2024/4/26 バイオマスプラスチックの設計と低環境負荷、機能性の両立 オンライン
2024/4/26 ポリマーにおける相溶性・相分離メカニズムと目的の物性を得るための構造制御および測定・評価 オンライン