技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

超短パルスレーザーによる微細加工技術と応用事例

超短パルスレーザーによる微細加工技術と応用事例

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、レーザー加工の基礎から、複合材や多層材などへの加工時のポイントまで詳解いたします。

開催日

  • 2019年11月25日(月) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • レーザー加工技術の研究・開発に携わっている方

プログラム

第1部 超短パルスレーザー加工の技術動向と応用技術

(2019年11月25日 10:00〜12:00)

 超短パルスレーザーは、パルス幅数十fs~数十psの超短パルス光を発生し、かつピーク強度がきわめて高い。そのため、従来のレーザーでは不可能であった加工を実現し、材料加工分野に新たな進展をもたらした。超短パルスレーザー加工は、今日基礎から産業応用まで広く研究開発が行われている。
 本セミナーではまず超短パルスレーザー加工の原理・特長を説明し、最近の研究・開発の進展を紹介する。具体的には、マイクロマシニング、ナノ加工、マイクロ・ナノ表面構造化、3次元加工技術を解説する。さらに超短パルスレーザー加工を高度化するビーム整形技術を解説する。最後に、実用化・産業応用事例に関しても紹介し、将来展望を述べる。本セミナーの受講により、超短パルスレーザー加工の基礎、現状、将来展望を網羅的に理解することができる。

  1. 超短パルスレーザー加工の原理と特長
  2. 表面微細加工
    1. マイクロマシーニング
    2. ナノ加工
  3. 表面マイクロ・ナノ構造化
    1. レーザー誘起表面周期構造 (LIPSS)
    2. 特異的ナノ構造・ナノ階層構造
    3. 次元加工
    4. 無変形加工 (透明材料内部改質)
    5. 除去加工 (3次元流体構造の作製)
    6. 付加加工 (多光子造形)
    7. 複合超短パルスレーザー3次元加工
  4. ビーム整形技術
    1. 空間的ビーム整形
    2. 時間的ビーム整形・パルス整形・GHzバースト
    3. 時空間ビーム整形
  5. 実用化技術・産業応用
  6. まとめおよび今後の展望
    • 質疑応答

第2部 超短パルスレーザー加工の自動車、電子機器への応用事例

(2019年11月25日 12:45〜14:45)

 本講座では、まず超短パルスレーザーのパルス増幅方法の種類とそれぞれの特徴を説明させて頂きます。その後で、それぞれの特徴を活用した応用事例を、自動車製造と電子機器製造のそれぞれで紹介いたします。超短パルスレーザーの進化のスピードは、レーザー発振器の中でも群を抜いてはやく、現時点では基礎研究の段階であっても、近い将来においては製造現場で活用される可能性の高いアプリケーションを、最後に紹介いたします。

  1. ディスクレーザーの特徴
  2. 超短パルスレーザーの発振原理
  3. パルス増幅方法の種類とそれぞれの特徴
  4. 自動車への応用事例
  5. 電子機器への応用事例
  6. 超短パルスレーザーの最新アプリケーション
  7. 将来の超短パルスレーザー
    • 質疑応答

第3部 短パルスレーザーを用いたCFRPの微細加工技術

(2019年11月25日 15:00〜17:00)

 加工用短パルスレーザーは、数100ナノ秒から100フェムト秒までの広い範囲からパルス幅を選べるようになっています。一方で、波長に関しては遠赤外から紫外まで様々なレーザーが使えるようになっており、装置価格も異なります。パルス幅や波長が変わることでレーザー加工がどのように変化するのかを理解することが重要です。
 本講座では、短パルス光と物質の相互作用について解説を行い、プラズマシミュレーション事例を示してレーザー加工のパルス幅・波長依存性を理解してもらいます。その上で、次世代の軽量素材であるCFRP (炭素繊維複合材) を対象としたレーザー加工においてパルス幅や波長の影響を紹介していきます。

  1. パルスレーザー加工の基礎
    1. レーザー光の吸収
    2. 加工レートの評価モデル
    3. レーザー加工のパルス幅依存性
  2. シミュレーションで見るパルスレーザー加工
    1. アブレーション加工
    2. 波長依存性
  3. CFRPのパルスレーザー加工
    1. パルス幅・波長依存性
    2. 加工効率の評価
    3. 加工コストの評価
    4. 効率よく加工するためのコツ
    5. 海外での加工事例 (国際会議動向)
    • 質疑応答

講師

  • 杉岡 幸次
    理化学研究所 光量子工学研究センター 先端レーザー加工研究チーム
    チームリーダー
  • 中村 洋介 (トルンプ株式会社)
    トルンプ株式会社 レーザー事業部 インダストリーマネジメント
  • 藤田 雅之
    公益財団法人レーザー技術総合研究所 レーザープロセス研究チーム
    主席研究員

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/24 天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用 東京都 会場
2024/4/25 耐指紋・防汚性材料の設計、評価、応用、今後の展望 オンライン
2024/4/25 プラスチックフィルムの表面処理・改質技術と接着性の改善評価方法 オンライン
2024/4/26 塗布膜乾燥プロセスの解明・考察・本質の理解と塗布膜の設計、不良・欠陥対策への応用 オンライン
2024/4/26 塗装・コーティング現場のゴミ・異物対策実践セミナー 東京都 会場
2024/5/6 トライボロジー (摩擦、摩耗、潤滑) の基礎と耐摩耗対策、摩擦制御法 オンライン
2024/5/7 異種材料接着に向けた金属の表面処理技術と接着性の改善 オンライン
2024/5/8 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2024/5/13 車載用プラスチックの基礎と最新動向 オンライン
2024/5/16 半導体めっきの基礎とめっき技術の最新技術動向 オンライン
2024/5/17 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/21 ぬれ性のメカニズムと制御・測定技術 オンライン
2024/5/21 ラミネート技術の基礎・トラブル対策とヒートシール技術のポイント オンライン
2024/5/21 プラズマによる表面改質技術の基礎と応用 オンライン
2024/5/22 防汚コーティング技術の総合知識 オンライン
2024/5/22 マーセル化による天然繊維の樹脂複合化と特性改善 オンライン
2024/5/22 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2024/5/24 基材表面への防曇性付与と持続性の向上 オンライン
2024/5/24 塗膜の濡れ・付着・密着コントロールとトラブル対策 オンライン
2024/5/29 ぬれ性のメカニズムと制御・測定技術 オンライン

関連する出版物