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シランカップリング剤の効果的活用法

シランカップリング剤の効果的活用法

~反応機構/選択・使用法/反応・表面解析評価法 / 加水分解・縮合反応の制御 / 界面構造の最適化のポイント~
オンライン 開催

視聴期間は2025年7月14日〜24日を予定しております。
お申し込みは2025年7月14日まで承ります。

概要

本セミナーでは、シランカップリング剤の種類や機能、作用機構、使用法、処理効果、分析・解析法、様々な応用など、実務で使いこなすための知識・技術を、基礎から応用まで幅広く解説いたします。

開催日

  • 2025年7月14日(月) 10時30分 2025年7月24日(木) 16時30分

受講対象者

  • シランカップリング剤に関連する技術者、研究者
    • 金属・無機材料の表面処理
    • 密着・接着性改良
    • 有機-無機ハイブリッド材料の開発
    • 半導体封止材
    • 塗料
    • 接着剤
    • 歯科材料
    • 金属接着
    • 樹脂改質
    • 熱可塑性樹脂複合材料
    • FRP
    • エラストマー
    • 樹脂バインダー
    • プライマー
    • コーティング剤 など
  • カップリング剤処理、表面処理を行う技術者、研究者、品質担当者
  • カップリング剤について基礎から学びたい方
  • カップリング剤処理で課題を抱えている方

修得知識

  • シランカップリング剤の種類、選択基準、効果的使用法
  • シランカップリング剤の作用機構
  • ナノ粒子の調製と粒径制御法
  • シランカップリング剤による固体表面修飾反応
  • シランカップリング剤の表面処理効果、表面分析/解析法

プログラム

 シランカップリング剤は主として界面制御による接着・密着性や異種材料の親和性・相溶性の向上などに使用されていたが、近年飛躍的に応用分野が広がり多種多様な工業分野で使用されるようになってきた。従来の接着・密着性の向上に加え、新規機能材料として盛んに研究され、既に塗料やコーティング剤として実用化されている有機-無機複合 (ハイブリッド) 材料の開発において、複合化に不可欠な薬品として使用され重要な役割を果たしている。このように、新規材料開発におけるシランカップリング剤の用途はますます拡大し重要となっている。
 本セミナーでは、シランカップリング剤を実務で効果的に活用するための基礎をわかりやすく説明し、有機-無機ナノハイブリッドや機能材料へ応用するためのナノ粒子の調製と粒径制御、種々な材料への表面処理法や反応、処理表面の分析・解析などの具体的な実験例 (マニュアル) を中心にやさしく説明する。

  1. シランカップリング剤の概要
    1. シランカップリング剤とは
    2. シランカップリング剤の種類と化学構造
    3. シランカップリング剤の機能
    4. その他のカップリング剤
      • ジルコニウム系カップリング剤
      • チタネート系カップリング剤
    5. シランカップリング剤の効果的な使用量と使用方法
  2. シランカップリング剤の反応、反応制御、作用機構および界面構造の制御と最適化
    1. シランカップリング剤の反応
    2. 加水分解・縮合反応と反応機構
    3. 加水分解・縮合反応の制御
      1. シランカップリング剤の反応性 (反応速度)
      2. 加水分解性基の影響
      3. 有機残基の影響
      4. pHの影響
    4. 無機材料表面への修飾反応と反応機構
    5. シランカップリング剤、反応条件の影響、界面構造の制御と最適化
      1. pHの影響
      2. 溶液濃度及び反応温度の影響
      3. 無機材料の影響
      4. 界面構造の影響
    6. ジルコニウム系及びチタネート系カップリング剤の活用
  3. シランカップリング剤の選択基準、使い方と処理効果
    1. シランカップリング剤の選択基準 : どんなシランカップリング剤を選べばよいか?
    2. シランカップリング剤の使い方 : 効果的な使い方は?
    3. シランカップリング剤の処理効果 : シランカップリング剤処理でどんな効果が得られるか?
  4. ナノ粒子の調製法と粒径制御およびシランカップリング剤による表面処理法: 界面・分散性の制御
    1. ゾル-ゲル法の基礎と応用
      1. ゾル-ゲル法の特徴
      2. ゾル-ゲル反応の支配因子
      3. ゾル-ゲル法の応用-ナノ粒子の調製と粒径制御 (Stober法)
    2. シリカの表面構造と反応性
    3. なぜ界面の制御が必要か?
    4. 有機-無機ハイブリッド材料の合成法
      • ゾル-ゲル法
      • 微粒子分散法 (コア-シェル型ハイブリッド材料)
    5. シランカップリング剤による表面修飾・改質技術
      1. 表面処理法
      2. 固相法
      3. 溶液法
      4. 気相法
      5. シルセスキオキサン粒子の調製
      6. ラダー型ポリシルセオキサンの調製
      7. シランカップリング剤によるナノ粒子表面修飾処理の実験例 (代表的な実験マニュアル)
      8. ナノ粒子
      9. カーボン材料
      10. 金属材料
      11. ステンレススチール
  5. 表面キャラクタリゼーション-シランカップリング剤の反応状態、表面状態の分析法
    1. シランカップリング剤の反応解析、被覆率解析方法
    2. 表面状態の解析・評価方法
      1. 構造分析
        • FT-IR
        • NMR など
      2. 熱分析
        • DSC
        • TG-DTA など
      3. 表面分析
        • XPS
        • 原子間力顕微鏡 (AFM)
  6. シランカップリング剤の応用
    1. 樹脂、エラストマーの架橋
    2. 複合材料 (有機-無機ハイブリッド) への応用
      1. 有機-無機ハイブリッドの材料設計、
      2. 有機-無機ハイブリッド材料の調製法
      3. 溶液混合法/溶融混練法
      4. 層間挿入法 (層剥離法)
      5. ゾルーゲル法、
      6. 微粒子分散法 (In-situ重合法)
      7. 表面修飾粒子法 (コアシェル構造型ハイブリッド材料)
      8. 種々な有機-無機ハイブリッド材料の調製と特性
      9. 汎用 (熱可塑性) 樹脂
        • PMMA
        • PC
        • PSなど
      10. 耐熱性・熱硬化性樹脂
        • PI
        • エポキシ樹脂など
      11. 有機-無機ハイブリッド材料の構造・特性解析
    3. 塗料・コーティング剤への応用
    4. 高機能材料への応用
  7. 参考図書
    • 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 180,000円(税別) / 198,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 210,000円(税別) / 231,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年7月14日〜24日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。

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