技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

プラスチック・ゴム・粘/接着製品の劣化メカニズムと寿命予測・劣化加速試験条件の設定手法

プラスチック・ゴム・粘/接着製品の劣化メカニズムと寿命予測・劣化加速試験条件の設定手法

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年11月5日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 樹脂製品の開発、設計、品質管理、品質保証、評価・実験、生産技術に携わる担当者

修得知識

  • 樹脂製品の劣化寿命予測の手法
  • 樹脂製品の劣化加速条件の設定手法
  • 樹脂製品の劣化メカニズム
  • 樹脂製品の劣化寿命予測式の重回帰分析方法

プログラム

 樹脂製品が熱負荷により、その特性が低下した場合、因子はその特性値と温度と経過時間の3つである。この場合、特性値と温度、特性値と経過時間が相関関係にあれば特性値を目的変数とし、残り2つの因子を説明変数として重回帰分析を行えば、その特性の寿命予測が可能である。更には、設定する寿命予測式がアレーニウス式の様な法則式に基づいたものであれば、関係者に対する理解が得られ易い。
 本講座では、対象をプラスチック・ゴム・粘/接着製品全般とし、各種劣化モードにおける寿命予測を重回帰分析の手法により、アレーニウス型やラーソンミラー型の予測式設定に繋げたため、予測結果が実際のデータにきわめて近似することを特徴とする。また、ほとんどの事例について劣化メカニズムを解説しているので、類似の不具合が発生した際には、迅速で的確な対策が策定できる内容としている。

  1. 樹脂材料の劣化寿命予測
    1. アレーニウスの式
      1. 寿命予測式の導出
      2. データの相関性の検討
      3. 寿命予測の流れ
    2. ラーソンミラーの式
      1. 寿命予測式の導出
      2. パラメータの算出
      3. 定数Cの特定
      4. マスターカーブの作成
    3. 取得データの重回帰分析
      1. アレーニウス型
      2. ラーソンミラー型
      3. 活性化エネルギーの算出
    4. 加速倍率の算出
      1. m℃n倍速の設定と検証
      2. T – t線図の傾きと活性化エネルギー
      3. 活性化エネルギーと加速倍率の関係
      4. アレーニウス型による加速倍率の把握
    5. 劣化加速条件の設定方法
      1. 劣化加速条件設定の流れ
      2. 部品の温度頻度
      3. 部品等価温度の把握
      4. 加速倍率と等価温度
    6. 重回帰分析の方法
      1. エクセルの分析ツールによる方法
      2. INDEX (LINEST) 関数による方法
      3. 統計量の計算と判定
  2. プラスチックにおける劣化と寿命予測
    1. ソルベントクラック
      1. 事例
      2. 破面の特徴
      3. 発生メカニズム
      4. 再現試験
      5. 重回帰分析による寿命予測
      6. ワイブル解析による寿命予測
    2. 環境応力割れ
      1. 事例
      2. 破面の特徴
      3. 発生メカニズム
      4. 再現試験
      5. 因子としての吸水率の予測
    3. クリープ破壊
      1. 事例
      2. 破面の特徴
      3. 発生メカニズム
      4. 寿命予測
      5. 劣化加速条件の設定
      6. 再現試験方法
    4. 疲労破壊
      1. 破面の特徴
      2. 発生メカニズム
      3. 寿命予測
    5. 熱劣化
      1. 発生メカニズム
      2. 寿命予測
      3. 劣化加速条件の設定
    6. 加水分解
      1. 発生メカニズム
      2. 寿命予測
  3. ゴムにおける劣化と寿命予測
    1. シール部品
      1. 劣化状態の確認方法
      2. 劣化メカニズム
      3. 寿命予測
      4. 劣化加速条件の設定
    2. ガスケット
      1. 寿命特性値の決定
      2. 寿命予測
      3. 劣化加速条件の設定
  4. 粘・接着剤における劣化と寿命予測
    1. アクリル系接着剤
      1. 熱負荷による劣化
      2. 寿命予測
      3. 劣化加速条件の設定
    2. アクリル系両面テープ
      1. 熱負荷によるクリープ剥離
      2. 寿命予測

講師

  • 川瀬 豊生
    川瀬テクニカル・コンサルタンシー

会場

ちよだプラットフォームスクウェア
東京都 千代田区 神田錦町3-21
ちよだプラットフォームスクウェアの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 48,000円 (税別) / 52,800円 (税込)
複数名
: 21,500円 (税別) / 23,650円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

シーエムシーリサーチからの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、1名様あたり半額の 21,500円(税別) / 23,650円(税込)となります。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,000円(税別) / 47,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 43,000円(税別) / 47,300円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 64,500円(税別) / 70,950円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 48,000円(税別) / 52,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 96,000円(税別) / 105,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 144,000円(税別) / 158,400円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 24,000円(税別) / 26,400円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/6 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2025/1/7 高感度化フォトレジスト材料の合成・設計・開発技術 オンライン
2025/1/8 高分子・ポリマー材料の合成、重合反応の基礎、プロセスと工業化・実用化の総合知識 オンライン
2025/1/8 UV硬化型接着剤の設計・開発と技術動向 オンライン
2025/1/10 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/15 高分子の劣化・変色メカニズムと対策技術、評価方法 オンライン
2025/1/15 高分子重合反応の基礎とモノマー・開始剤の選定、プロセス最適化 オンライン
2025/1/15 分子シミュレーションによる高分子材料の内部構造と破壊メカニズムの解析 オンライン
2025/1/16 プラスチック・樹脂における耐衝撃性向上技術と衝撃特性解析 オンライン
2025/1/17 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2025/1/20 化学反応型樹脂の硬化率・硬化挙動の測定・評価法 オンライン
2025/1/20 大気圧プラズマの基礎と最新応用技術 オンライン
2025/1/20 「ポリプロピレン」の材料としての基本的な構造、特性、その応用 オンライン
2025/1/20 プラスチックのリサイクル促進に向けた材料設計・成形加工の技術と知識 オンライン
2025/1/21 UV硬化の基礎と硬化不良対策および影部の硬化 東京都 会場
2025/1/21 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基本特性と製造・加工技術および高機能化 オンライン
2025/1/21 分子シミュレーションによる高分子材料の内部構造と破壊メカニズムの解析 オンライン
2025/1/21 高分子材料における結晶化・ガラス転移の基礎と評価 オンライン
2025/1/21 ポリウレタン樹脂原料の基礎と最新動向 オンライン
2025/1/22 マテリアルズ・インフォマティクスによる接着剤、粘着剤の配合設計と評価、解析 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/6/30 加速試験の実施とモデルを活用した製品寿命予測
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/31 粘着・剥離のメカニズムと粘着製品の評価方法
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術