技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

3Dプリンターの最新動向とその材料特性 (見学付き)

3Dプリンターの最新動向とその材料特性 (見学付き)

~現状とその課題、および開発動向とビジネス展開~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、3Dプリンターを中心とした積層造形技術について基礎から解説し、現状と課題を整理し、開発動向・今後の方向性について解説いたします。

開催日

  • 2019年8月29日(木) 12時30分 17時00分

受講対象者

  • 3Dプリンターに関連する技術者
  • 3Dプリンター市場への参入を検討されている方
  • 三次元積層造形用材料の開発者及び開発を志す方

修得知識

  • 3D プリンター材料の現状
  • 樹脂系造形の現状
  • 金属系造形やセラミック造形の現状
  • 求められる材料とその特性、その課題、今後の動向
  • 3D プリンターのビジネスチャンス

プログラム

 光造形法の発明を契機に、各種三次元積層造形法 (Additive Manufacturing: AM=3Dプリンティング) が発明されて実用化されてきた。今日、それぞれの発明から20年以上経過したことにより基本特許の権利が消滅し、大きな転機が訪れ、材料押し出し方式の安価な装置が大量に出荷されるに至り、3Dブリンターが極めて身近なものとなった。
 そして、世界各地で従来と違った3Dプリンターを中核に据えた「新しいものづくり」が始まっている。まさに、今までの大量生産=安価という図式から、3Dプリンターを利用したものづくり、少量生産=高付加価値という観点からその取り組みが大きく動いている。
 しかし、そのプリント出力物 (材料) の完成度は必ずしも充分なものではなく、3Dプリンターを真に利用するためには材料の更なる進化が求められている。そのため、材料開発に大きなビジネスチャンスがあると考えられ、欧州では、化学会社を中心に材料開発に多額の投資が行われつつある。世界の機能性材料の多くを担っている日本企業の材料開発に期待したい。
 世界は新しい流れの中、最近は特に、製品と直結するPowder Bed Fusion (PBF) 方式による金属造形に注目が集まるとともに、次世代を見据えたPBF方式とは異なる新規な高速で且つ低価格の金属造形装置も次々に現れてきている。
 一方、樹脂材料では高性能で付加価値の高いPEEKなどのスーパーエンジニアリングプラスチックの3Dプリンティングへ関心が高い。また、光硬化性樹脂を利用するセラミック造形の開発も進んでいる。セラミック製品の製造は日本の地位が高く、大いに注視していく必要がある。
 本講演では特に3Dプリンティングへの取り組みについて、大半を占める樹脂材料を中心に、今、大きく注目されている金属材料等の無機材料を含めて材料の視点から、その現状を把握するとともに、課題を整理して、ビジネスチャンスにつなげる開発動向および今後の方向性を探る。

  1. はじめに
    1. 3Dプリンターの基礎
    2. 3Dプリンターでなにができるか?
    3. 3Dプリンターの歴史とその基本特許
    4. 3Dプリンター材料の特許状況
    5. 3Dプリンターおよびその材料市場
  2. 3Dプリンターとその材料
    - 各積層方式とその材料の求められる特性、現状とその課題 –
    1. 液槽光重合法 (VPP) とその光硬化性樹脂
    2. 材料噴射法 (MJT) とその材料
    3. 材料押出し法 (MEX) とその材料
    4. 粉末床溶融結合法 (PBF) とその材料
    5. 結合剤噴射法 (BJT) とその材料
    6. その他の造形法とその材料
  3. いま注目されている造形法とその展開について
    1. 新しい金属造形
    2. セラミック造形
    3. 医療・歯科への展開
    4. バイオ3Dプリンティング
    5. その他
  4. 国内外の装置メーカー、材料メーカーの動向
    • 次世代3Dプリンティング展2019 (東京) 、Formnext2018 (Frankfurt) など主要な展示会からその動向を知る
  5. 材料から見た3Dプリンターの今後の行方
  6. まとめ

アルテック株式会社 東京テクニカルセンター 見学

(16:30〜17:00)

セミナー終了後、アルテック 株式会社 東京テクニカルセンター内にて見学会を行います。
見学できる装置は以下のものです。 (予定)

  • インクジェット方式 フルカラー3Dプリンタ「J750」と造形物
  • FDM方式 Fortus 「F900」、「F450」、「F370」と造形物
  • 大型3Dプリンター「Massivit 1500」と造形物
  • 金属 3D プリンター Desktop Metal 「Studio System」 (Printerとサンプル)

会場

江東区文化センター

3F 第3研修室

  • 見学: アルテック株式会社 テクニカルセンター
東京都 江東区 東陽四丁目11-3
江東区文化センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
複数名
: 35,000円 (税別) / 37,800円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 35,000円(税別) / 37,800円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 70,000円(税別) / 75,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 105,000円(税別) / 113,400円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/9 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/5/10 エポキシ樹脂用硬化剤の種類、反応機構、選び方、使い方 オンライン
2024/5/13 車載用プラスチックの基礎と最新動向 オンライン
2024/5/15 UV硬化樹脂における硬化不良対策と硬化状態の測定・評価 オンライン
2024/5/16 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン
2024/5/17 エポキシ樹脂の構造、特性と硬化剤の選び方・使い方、トラブル対策 オンライン
2024/5/22 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基礎と応用技術の総合知識 オンライン
2024/5/24 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン
2024/5/27 3Dプリンタの基礎と金属粉の開発動向および製品への適用事例 オンライン
2024/5/28 樹脂成型の知識 オンライン
2024/5/29 EUVレジスト材料開発と評価・プロセス技術 オンライン
2024/5/31 樹脂のレオロジー特性の考え方、成形加工時における流動解析の進め方 オンライン
2024/6/7 二軸押出機における樹脂流動解析の基礎と AI/IoT 活用展開 大阪府 会場
2024/6/10 基礎から学ぶ「人工皮革・合成皮革」入門セミナー オンライン
2024/6/11 機械加工技術 オンライン
2024/6/11 3Dプリンティング材料: その現状と開発動向、如何にしてビジネスチャンスにするか? オンライン
2024/6/12 FT-IRを用いた樹脂の劣化解析と寿命予測への活用可能性 オンライン
2024/6/14 基礎から学ぶ「人工皮革・合成皮革」入門セミナー オンライン
2024/6/17 ブリードアウト・ブルームの基礎と制御方法 オンライン
2024/6/21 エポキシ樹脂の耐熱性向上と機能性両立への分子デザイン設計および用途展開における最新動向 オンライン