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アトピー性皮膚炎のメカニズム研究と分子標的治療

アトピー性皮膚炎のメカニズム研究と分子標的治療

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年7月30日(火) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部. アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤、JAK阻害剤への期待

(2019年7月30日 10:00〜12:00)

 これまでアトピー性皮膚炎に対する治療薬は外用療法が中心であり、利便性や安全性の面から全身療法の適応は限定的であった。昨年、デュピルマブが登場しその高い効果と安全性から大きな衝撃を与えたことは記憶に新しい。現在、様々な生物学的製剤や内服薬が開発されており、今後劇的に治療法が変化することが予想される。本講演では従来治療の問題点、全身療法の必要性、現在臨床試験が行われている薬剤について解説する。

  1. アトピー性皮膚炎の疫学と病態
  2. 現在の治療戦略
  3. 外用療法
    1. 従来の外用療法の問題点
    2. 開発中の外用療法
  4. 全身療法の必要性
    1. アトピー性皮膚炎の併存疾患、合併症
    2. 従来の全身療法の問題点
  5. 全身療法 – 内服療法
    1. 開発中の内服療法 (JAK阻害薬)
  6. 全身療法 – 生物学的製剤
    1. デュピルマブの実力
    2. 開発中の生物学的製剤
    • 質疑応答

第2部. アトピー性皮膚炎“痒み“悪化のメカニズム

(2019年7月30日 12:45〜14:45)

 痒みは、アトピー性皮膚炎患者さんにとって最も辛い症状であり、また、慢性的に皮膚を引っ掻くことことは皮膚炎の悪化に大きく関係します。本セミナーでは、アトピー性皮膚炎の痒みのメカニズムについての最新の知見とともに私たちの研究で得られた結果を紹介します。本内容が、新規治療薬開発のヒントになれば幸いです。

  1. 急性の痒みに関わる分子
    1. ガストリン放出ペプチド受容体 (GRPR)
    2. Mas関連Gタンパク質受容体 (Mrgpr)
    3. Transient receptor potential (TRP) チャネル
  2. アトピー性皮膚炎の痒み:末梢におけるメカニズム
    1. IL – 31
    2. TSLP
    3. Th2サイトカイン
      • IL-4
      • IL-13
    4. 痒み過敏 (アロネシス)
  3. 痒みの脳内メカニズム
    1. ヒトにおけるイメージング研究
    2. マウスを用いた最近の基礎的研究
    3. 慢性アトピーモデルマウスにおける脳内物質アロプレグナノロンによる痒みの増悪
    • 質疑応答

第3部. ヒトに外挿しやすいアトピー性皮膚炎モデル動物の作成と薬効評価

(2019年7月30日 15:00〜17:00)

 アトピー性皮膚炎の治療は抗体医薬の登場により変遷しつつあるが, ステロイド,カルシニューリン阻害剤など外用剤によって治療の多くがなされており,いまだ重篤な痒みに悩まされる患者も少なくない.本講では,アトピー性皮膚炎治療薬開発に携わった経験から,掻痒評価を含めた皮膚炎モデル動物の選定及び作成方法、臨床応用を企図した評価方法について各モデルの特徴と合わせて解説する。

  1. アトピー性皮膚炎治療薬開発状況
  2. 各種皮膚炎モデルの作成及び評価方法、
    • 遅延型過敏性皮膚炎モデル (ハプテン誘発)
    • 慢性皮膚炎症モデル (ハプテン誘発)
    • NC/Nga皮膚炎モデル (ハプテン誘発、ダニ抗原誘発)
    • NC/Nga掻痒モデル (ハプテン誘発)
  3. かゆみ治療薬の開発に向けて
    • かゆみの基礎
    • かゆみ治療薬開発状況
    • 慢性?痒/かゆみ過敏のメカニズム
    • かゆみの動物評価モデル
    • 質疑応答

講師

  • 鎌田 昌洋
    帝京大学 医学部 皮膚科学講座
    准教授 / 病棟医長
  • 藤井 正徳
    京都薬科大学 薬理学分野
    准教授
  • 石井 直人
    株式会社 カン研究所 次世代標的研究部
    主幹研究員

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
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主催

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