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拡散現象の基礎と応用

拡散現象の基礎と応用

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年5月14日(火) 13時30分16時30分

受講対象者

  • 拡散現象に興味のある研究者
  • 材料の伝熱プロセスに関わる技術者
  • 電池技術、スマートウインドウやバリア膜に技術的な関心のある方

プログラム

 拡散現象を伴う現象は、工業製品およびその製造プロセスで重要な位置をしめています。たとえば、製品の熱処理における熱の拡散、リチウムイオン電池 (LiB) の充放電における電解質中のイオン伝導、正・負極でのイオンの出入りなどがあります。
 また、エレクトロクロミック (EC) を用いたスマートウインドウは、充放電に伴う色変化を利用しており、リチウムイオン電池と同様な挙動を示します。近年、ディスプレイのフレキシブル化が望まれていますが、基材にプラスチックを用いる場合には、外気からの酸素や水蒸気ガスの浸入を防ぐために、バリア膜が用いられます。
 このように、拡散現象は重要な現象でありながら、異なる分野間で統一的に語られることが少ないので、本セミナーでは、拡散現象の基礎的な事柄を、数式を用いて詳しく説明し、技術者の方が、実際の場面で拡散現象に遭遇した場合に、比較的容易に解析できるように説明いたします。

  1. 拡散モデル
    1. いろいろな拡散現象
      • 熱拡散 (伝熱)
      • LiB (リチウムイオン電池)
      • エレクトロクロミック (EC)
      • マートウインドウバリア膜
    2. Fickの拡散方程式 拡散方程式の導き方
    3. 拡散方程式の解き方 変数分離法 Laplace変換法 差分法
  2. 熱拡散の問題 (伝熱工学)
    1. 半無限物体の非定常熱伝導
    2. 有限物体の非定常熱伝導
    3. レーザーフラッシュ加熱応用:熱伝導率の測定
  3. リチウム電池 (LiB)
    1. 基本構造
    2. 充放電材料の電気化学的評価
      • 応用:拡散定数の測定法
    3. 電解質でのイオン伝導
    4. 正負極でのイオンの出し入れ
    5. LiBの将来像:固体化へ向けて
  4. エレクトロクロミック (EC) スマートウインドウ
    1. 基本的構造
    2. 電解質でのイオン伝導
    3. EC膜でのイオンの出し入れ
    4. スマートウインドウの将来像
  5. バリア膜
    1. 各種バリア膜の要求性能
    2. ガス透過性
      • ガス透過の基本理論
      • 各種フイルムの酸素透過性
      • 水蒸気透過性バリア性の評価法 – 各種規格、試験法
    3. バリア膜の応用
      • 有機EL用バリア膜
      • 包装用等
    4. バリア膜の将来像
  6. まとめ

講師

会場

ちよだプラットフォームスクウェア

ミーティングルーム B1F R005

東京都 千代田区 神田錦町3-21
ちよだプラットフォームスクウェアの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 44,444円 (税別) / 48,000円 (税込)
複数名
: 19,907円 (税別) / 21,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 39,815円(税別) / 43,000円(税込)
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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 59,722円(税別) / 64,500円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 44,444円(税別) / 48,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 88,889円(税別) / 96,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 133,333円(税別) / 144,000円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 23,148円(税別) / 25,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

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