技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子の結晶化とナノ配向結晶化による高性能・高機能化 (2日間)

高分子の結晶化とナノ配向結晶化による高性能・高機能化 (2日間)

東京都 開催 会場 開催 個別相談付き

開催日

  • 2019年3月14日(木) 12時30分 16時30分
  • 2019年3月15日(金) 10時00分 16時00分

プログラム

 高分子は長いひも状の分子なので“トポロジー的本性”が重要である。高分子が結晶化するためには、蛇のように滑り、絡み合いを制御しなければならない。結晶性高分子材料の構造と物性は結晶化により決定される。よって、高分子の結晶化メカニズム解明による構造・物性の制御は重要である。しかし、高分子の結晶化メカニズムは長年にわたり未解明であった。
 本講義では、まず普遍的な結晶化の基礎理論を習得する。その上で、彦坂が提唱した “滑り拡散理論 (1987) ”を講義する。滑り拡散理論は「高分子のトポロジー的本性」を初めて取り入れることにより、高分子結晶化メカニズムを統一的解明に成功した理論である。
 本講座の目的は,高分子材料の高性能化・高機能化を実現できる力をつけることである。高分子の静置場結晶化から流動場結晶化までを、入門編としてわかりやすく講義するが,内容は最先端の研究結果である。特に、最近発見した伸長結晶化による“ナノ配向結晶 (nano oriented crystal, NOC) ”を用いた高分子材料の高性能・高機能化について、詳細に講義する。

  1. はじめに
    1. 高分子のトポロジー的本性と“滑り拡散理論”
    2. 従来の高分子結晶化と構造・形態
    3. 新しい高分子伸長結晶化
    4. 成果と課題
  2. 結晶化の基礎理論
    1. 結晶化の原理: 熱力学的因子と速度論的因子
    2. 古典的核生成理論: 核生成と成長
  3. 高分子の核生成
    1. “ナノ核”の直接観察による核生成メカニズムの検証
    2. 均一核生成と不均一核生成、核剤の役割
    3. 分子量、絡み合いの効果
  4. 高分子の結晶成長
    1. 形態と沿面成長・“厚化成長”
    2. 成長速度
    3. 分子量、絡み合いの効果
  5. 伸長結晶化メカニズム (重点的に講義する)
    1. ナノ配向結晶 (nano oriented crystal, NOC) の発見と普遍性
    2. NOCの構造・形態
    3. NOC生成メカニズムの解明
    4. NOC化による高性能・高機能化
  6. 高次構造形成メカニズム
    1. 形態と“派生成長”
    2. 球晶の起源
    3. 高次構造の起源と“aging”
  7. 終わりに
    • 結晶化制御による高分子材料の高性能化・高機能化の展望
    • 質疑応答

会場

江東区産業会館

第5展示室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 27,500円 (税別) / 29,700円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 27,500円(税別) / 29,700円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 82,500円(税別) / 89,100円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/4 樹脂用添加剤におけるブリードアウト・ブルーム現象の発生機構と その制御・対策 オンライン
2024/7/4 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/7/4 晶析における結晶品質、スケールアップ時の条件設定のコツと品質予測、向上のテクニック オンライン
2024/7/5 製品設計に役立つゴム材料の勘所と最適設計手法 東京都 会場・オンライン
2024/7/5 サーキュラーエコノミーが目指す持続可能な社会におけるプラスチックの使い方 オンライン
2024/7/9 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/7/10 タイ分子の基礎と応用 オンライン
2024/7/10 ポリウレタンの基礎とアミン触媒の構造および開発動向 オンライン
2024/7/11 ポリイミド入門講座 オンライン
2024/7/11 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析技術 オンライン
2024/7/12 高屈折率材料の分子設計、合成手法と屈折率の測定方法 オンライン
2024/7/12 エポキシ樹脂と硬化剤の種類と特徴、硬化物の構造と特性、変性・配合改質およびエレクトロニクス用途の技術動向 オンライン
2024/7/17 高分子の分子量・分子量分布の測定・評価方法と分子情報の抽出 オンライン
2024/7/18 プラスチックの難燃化メカニズムと難燃剤選定・配合のコツ オンライン
2024/7/23 プラスチックの加飾技術と最新動向 オンライン
2024/7/23 プラスチック廃棄物が抱える問題と高分子複合材料メカニカルリサイクル技術 オンライン
2024/7/24 高分子の劣化・変色メカニズム、寿命評価及びトラブル解析事例 東京都 会場・オンライン
2024/7/24 高屈折率材料の分子設計、合成手法と屈折率の測定方法 オンライン
2024/7/24 タイ分子の基礎と応用 オンライン
2024/7/25 基礎から理解するポリイミドの高性能化・機能化設計 オンライン

関連する出版物

発行年月
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/11/1 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ
2012/9/27 熱膨張・収縮の低減化とトラブル対策
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/5/28 微量ガスの高感度分析方法
2011/11/25 アクリル酸エステル 技術開発実態分析調査報告書
2011/6/20 高分子材料のフラクトグラフィ
2010/12/15 エポキシ樹脂市場の徹底分析
2010/3/1 シリコーン製品市場の徹底分析