技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子絶縁材料の絶縁破壊・劣化メカニズムとその抑制技術

高分子絶縁材料の絶縁破壊・劣化メカニズムとその抑制技術

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年12月7日(金) 10時30分16時30分

修得知識

  • 絶縁材料の耐熱性-難燃性との両立
  • 絶縁破壊 、 トラッキング抑制のポイント
  • ミリ波デバイスのノイズ対策
  • パワーデバイス、モータやケーブル 、新しい絶縁材料市場

プログラム

 電気絶縁材料には主に高分子 (ポリマー) 材料が使われている。優れた絶縁性能を有する高分子絶縁材料は主に電気・電力分野で使われ研究開発が行われてきた。最近では車両や航空機の制御・駆動技術の高電圧化に伴い、パワーエレクトロニクス分野においても技術開発が行われるようになった。両分野の絶縁技術を牽引する技術の選択肢のひとつとして、新規にポリマーナノコンポジットが注目されるようになった。
 本技術セミナーでは、電気絶縁材料の誘電特性の基礎、絶縁劣化の実態と抑制方法を解説するとともに、近い将来の高性能絶縁材料と目されるポリマーナノコンポジットの特性に言及する。

  1. 電気絶縁性と導電性の基本事項
    1. 高分子における電気伝導の基礎理論
    2. ポリマーの電子物性
  2. 絶縁破壊の基礎
    1. 短時間電圧印加による破壊
    2. 長時間電圧印加による破壊
    3. 真性破壊
    4. 電子なだれ破壊
    5. 電気伝導から絶縁破壊へのメカニズム
    6. 熱機械破壊
    7. 熱破壊
      • 定常熱破壊
      • インパルス熱破壊
    8. 不平等電界下の破壊
      • トリーイング破壊
  3. 絶縁劣化の実態
    1. 熱劣化 (酸化劣化)
    2. 部分放電劣化
    3. 水トリー劣化
    4. 複合要因劣化
    5. 絶縁劣化に起因する絶縁破壊メカニズム
  4. 絶縁破壊抑制方法
    1. 短時間電圧印加による絶縁破壊とその抑制の考え方
    2. 長時間電圧印加による絶縁破壊とその抑制の考え方
  5. ポリマーナノコンポジットによる絶縁性能の飛躍的向上
    - パワーエレクトロニクス分野での高電圧化技術開発 –
    1. ポリマーナノコンポジットの開発
    2. 電力分野への応用
    3. 自動車・航空分野への展開
    • 質疑応答

講師

  • 田中 祀捷
    早稲田大学 IPS研究センター
    招聘研究員

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 145,800円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/9/17 ポリウレタンの構成構造、材料設計、分析解析、国内外事情 オンライン
2025/9/17 高分子材料へのフィラーのコンパウンド技術およびナノコンポジット化技術、その特性・分散性制御と機能性付与 オンライン
2025/9/18 溶解度パラメータ (SP値、HSP値) の基礎、求め方、応用技術 オンライン
2025/9/18 半導体封止材用エポキシ樹脂・硬化剤・硬化促進剤の種類と特徴および新技術 オンライン
2025/9/18 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析技術 オンライン
2025/9/18 人工皮革・合成皮革の基礎知識 オンライン
2025/9/19 溶解度パラメータ (SP値、HSP値) の基礎、求め方、応用技術 オンライン
2025/9/19 エポキシ樹脂の配合設計と硬化剤の選び方、使い方 オンライン
2025/9/22 開発・設計・生産技術者のための樹脂材料の基礎及び、樹脂成型技術と金型設計入門セミナー オンライン
2025/9/22 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析技術 オンライン
2025/9/24 摩擦振動・異音の入門講座 オンライン
2025/9/24 基礎から学ぶポリイミドの高性能化・機能化設計 オンライン
2025/9/25 押出・延伸・冷却による構造制御と可視化・解析による機能発現の最適化 オンライン
2025/9/25 アクリレートモノマー・オリゴマーの種類、特徴、重合と新しい分子設計の考え方 オンライン
2025/9/25 押出成形のトラブル対策 Q&A講座 オンライン
2025/9/25 バリアフィルム作製の基礎とガス透過性メカニズム・評価技術および最新技術動向 オンライン
2025/9/25 押出加工の基本技術とトラブル対策、品質向上策 オンライン
2025/9/26 基礎から学ぶポリイミドの高性能化・機能化設計 オンライン
2025/9/26 プラスチック破壊メカニズムの基礎と材料強度設計 オンライン
2025/9/26 ソフトマテリアルの摩擦・摩耗メカニズムおよび材料内部のひずみや接触挙動の可視化技術と摩擦・摩耗制御への応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/31 ポリウレタンの材料設計、環境負荷低減と応用事例
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例