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エクセルギーの基礎、計算手法と産業分野での利用方法

エクセルギーの基礎、計算手法と産業分野での利用方法

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、エクセルギーについて基礎から解説し、エクセルギー損失のメカニズム、エクセルギー損失を低減するための考え方について解説いたします。

開催日

  • 2018年11月5日(月) 10時30分 16時30分

修得知識

  • エクセルギーの基礎知識
  • 電気・化学・熱などのエネルギー形態の量と質を統一的に表す指標として利用できる
  • 図式的な理解法の導入
  • 具体的な計算方法と電卓あるいはエクセルによる演習
  • 典型的なエネルギー変換とエクセルギー解析の事例

プログラム

 「乾いた雑巾を絞る」と評され、長らく横ばいで推移している製造業のエネルギー消費を削減するとともに、CO2排出量も削減するには、全体像を俯瞰的に見ながらプロセスごとの損失分析を徹底して、PDCAサイクルを回すことが近道の一つです。
 例えば工場の現場のプロセスでは、燃料や様々な物質、発電・買電による2次エネルギーとしての電力、さらにはさまざまな温度レベルの熱などを発生・消費しながら工程が管理されていますが、どこでどのような損失があるのか、単位プロセスごとの分析はエクセルギーでなければ見えてきません。
特に劣化した熱のエクセルギーは未利用のまま廃熱として膨大な量が捨てられており、減らすだけではなく電気や化学反応と組み合わせて増進・再生を図る技術オプションも考えていく必要があります。
 また、化学・熱・動力・電力など異なる形態の物質・エネルギーを統一的な尺度で取り扱うことで、それらの本来のポテンシャルを生かし切る相互変換と合理的な利用を考えるにもエクセルギーによる評価が有用です。
 本講座はエクセルギー活用法として、物質・エネルギーとその変換過程に適用できる計算方法について具体的な演習を交えながら解説し、基礎理論・計算法をしっかりと身につけた頂いた上で、近年の研究事例についても紹介します。

  1. 序論 エネルギーシステムにおけるエクセルギーの重要性
  2. 熱力学の基本原則とエクセルギーの理解
    1. 熱力学の基本4法則
    2. エネルギー保存則・エクセルギー
  3. エクセルギーの算出方法の理解と計算演習
    1. 物理的なエクセルギー
      1. 圧力変化
      2. 温度変化
      3. 混合分離
    2. 化学的なエクセルギー
      1. エクセルギーのゼロ原点
      2. 燃料・鉱物などのエクセルギー
      3. 化学変化
    3. 仕事 (電気) ・運動のエクセルギー
  4. エネルギー変換とエクセルギー
    1. 熱力学コンパス
    2. エクセルギー率
    3. エクセルギーによるエネルギー変換の理解
      1. 燃焼
      2. 燃料電池
      3. ヒートポンプ
      4. 化学再生
  5. 先端研究事例
    1. 石炭と製鉄
    2. セラミックス製造
    • 質疑応答

講師

  • 中垣 隆雄
    早稲田大学 創造理工学部 総合機械工学科
    教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
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受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 145,800円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
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