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非侵襲ストレス計測技術の開発とその評価

非侵襲ストレス計測技術の開発とその評価

~無意識で負担をかけずに計測する手法とは~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年9月5日(水) 10時00分 16時40分

プログラム

第1部 生体および生体由来物質の非侵襲・非破壊計測とストレス計測への可能性

(2018年9月5日 10:00~11:30)

 本講演では、生体計測と非侵襲計測・非接触計測の重要性を概説するとともに、科研費助成を受け研究室で行っている「デジタルゲームプレイ中の生理パラメータの非侵襲計測による新規ストレス評価法の開発」に関しての取り組みを紹介し、 この研究をより一般化した展開である「ヒトの体に傷をつけずに健康や疾病に関する情報を計測する技術」の開発についても述べる。

  1. 生体計測とは
  2. 非侵襲計測の重要性とストレス計測の難しさ
  3. ゲームプレイ中の生体情報計測とその解釈への挑戦
  4. ビデオゲームと生体計測の間に存在する問題と応用可能性
    1. 「ゲーム脳」と心理
    2. ゲームデザインや調整応用への可能性
    3. VRと心理・生理
  5. ヒト (プレイヤー) の生体計測でとりうる手法とそれぞれの課題について
    1. 皮膚コンダクタンス計測
    2. 視線
    3. 脈波と血圧変動
    4. 心拍・心拍変動
    5. 唾液中ホルモン
  6. データ計測実験とデータ解析・解釈
  7. まとめ
    1. ゲームデバイスと生体計測装置の接合への期待
    2. 老化測定・健康計測への応用可能性
    • 質疑応答

第2部 顔画像解析など人のストレスを無拘束で測るシステムとその可能性

(2018年9月5日 11:40〜12:50)

 医療現場は、医療従事者だけでなく患者もストレスを抱えており、そのストレスが原因で生じる医療事故等が社会問題となりつつある。患者のストレス測定方法として,生理学的指標と自律神経指標を用いるものがあるが、患者に負担を極力与えない非接触による計測方法が求められている。
 本講座では顔面の色の変化に着目したシステムを構築し、ストレス指標との関連性を調べ、ストレス検出への有効性について検討した結果を述べる。
 医療現場では、医療従事者だけでなく患者も多くのストレスを受けています。 特に今後は発達障害等の問題を抱えながら来院する患者も増えると予想されており、ストレスによる問題行動が懸念されています。患者に気づかれずにストレス状態を把握することは、問題行動による医療事故等を防止する上でも重要ですので、本講座では、技術的な話をするだけでなく、医療応用での問題点についても説明したいと思います。

  1. 医療現場でのストレスと従来のストレス計測方法
  2. 非接触計測技術によるストレス計測システムの構築
    1. 顔色計測技術と解析方法
    2. ストレス実験による評価方法
  3. 顔色計測の医療現場への応用の可能性と問題点
    • 質疑応答

第3部 簡便にストレス・疲労が測れるセンサー開発とその仕組み

(2018年9月5日 13:30〜15:00)

 昨今では、急速な高齢化やストレス社会への懸念と、医療費削減の観点から、産学官連携で予防治療、健康維持に関しての取り組みが加速している。本講演では、疲労・ストレスと自律神経の関係を概説するとともに、弊社で取り組んでいる自律神経状態の計測技術と計測例に関して紹介する。

  1. 疲労は大切なアラーム信号
    1. 「居眠り運転」、「慢性疲労症候群」の危険性
  2. 疲労のバロメータとしての自律神経機能評価
  3. 自律神経の測定方法
    1. 脈波 (PPG) 、心電波 (ECG) による心拍変動測定
  4. 疲労・ストレスと自律神経の関係
  5. 評価基準である自律神経バランスと自律神経年齢を定量的に評価する技術
  6. バイタルモニターでの測定例
  7. 高齢者の健康調査活動での活用
    1. 高齢者測定の実施例
    2. 高齢者の自律神経評価と認知症との相関について
  8. まとめと今後の展望
    • 質疑応答

第4部 脳活動の計測技術と疲労・ストレス評価への応用の可能性

(2018年9月5日 15:10〜16:40)

 近年の非侵襲脳機能計測技術の発展の結果、対象とする脳機能や用いる実験課題・被験者群などに応じて、最適な計測技術の組み合わせを用いた高精度な脳活動の観測ができるようになってきた。
 一方で、疲労やストレスによる脳活動の変化についての知見も蓄積され始めており、これまで難しかった疲労感やストレス・精神的疲労の度合いなどの客観的かつ定量的な評価が可能になろうとしている。
 本講座では、このような技術の概観を解説するとともに、日常生活中に簡易に実施可能な計測方法の開発と組み合わせることで実現する、効果的な疲労管理の可能性についても触れる。

  1. 非侵襲的な脳機能計測技術
    1. さまざまな脳機能計測技術 – それぞれの利点と欠点
    2. 脳機能計測・解析・可視化技術の最前線
  2. 精神的疲労にともなう知覚・行動の変化
    1. 疲労の定量的な計測方法
    2. 疲労にともなう知覚・行動の変化
    3. 疲労の簡易計測方法
  3. 脳活動から見た疲労状態
    1. 疲労にともなう知覚の変化を引き起こす脳活動の変化,主観的な疲労感と脳活動
    2. 脳活動にもとづく疲労の定量的評価の可能性
    • 質疑応答

講師

  • 小川 充洋
    帝京大学 理工学部 情報電子工学科
    准教授
  • 影山 芳之
    東海大学 工学部 医用生体工学科
    教授
  • 倉恒 邦比古
    株式会社 疲労科学研究所
    代表取締役
  • 岩木 直
    国立研究開発法人 産業技術総合研究所 人間情報インタラクション研究部門
    副研究部門長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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