技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

網膜疾患の診断、治療と薬剤開発

網膜疾患の診断、治療と薬剤開発

~新規治療開発、予防治療、モデル動物の作成、薬剤徐放デバイス開発の最前線~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年8月28日(火) 10時00分 16時45分

プログラム

第1部. 網膜疾患モデル動物の作成と評価

(2018年8月28日 10:00〜12:00)

 重篤な視覚障害を引き起こす疾患の中でも網膜疾患は大きい割合を占め、不可逆的で現在においても治療法が確立されていない疾患も多い。本講演では、網膜疾患に対する治療法開発で用いられる動物モデルについて、想定する疾患毎に紹介する。

  1. 網膜疾患の概要
    1. 網膜の解剖・生理
    2. 糖尿病網膜症
    3. 加齢黄斑変性
    4. 網膜色素変性症
  2. 野生型マウスを用いた動物モデル
    1. ストレプトゾトシン誘導糖尿病モデル
    2. 酸素誘導網膜症モデル
    3. レーザー誘導脈絡膜血管新生モデル
    4. 網膜光障害モデル
  3. 遺伝子改変マウスモデル
    1. 遺伝性網膜変性モデル
    2. ノックアウトマウス
    3. コンディショナルノックアウトマウス
    • 質疑応答

第2部. 黄斑疾患の診断、治療とメディカルニーズ

(2018年8月28日 13:00〜14:30)

  1. 加齢黄斑変性 (AMD) の病態・病型
    • 前駆病変
    • 萎縮型AMD
    • 滲出型AMD 典型AMDとポリープ状脈絡膜血管症 (PCV)
    • Pachychoroidの概念
  2. 前駆病変の予防薬・サプリメント
  3. 滲出型加齢黄斑変性の治療
    • 抗VVEGF抗体硝子体注入術
    • 光線力学的療法 (PDT)
  4. 抗老化を目的としたAMDの新規治療薬と創薬
    • 新規の抗体治療
    • サーチュイン遺伝子
    • 揮発性有機化合物 (VOC) をターゲットとした予防治療
    • 抗酸化剤などの、他の候補となる治療
    • 質疑応答

第3部. 網膜疾患に対するドラッグデリバリーシステム技術の開発

(2018年8月28日 14:45〜16:45)

 網膜疾患のほとんどは根本的な治療法がないため外科的手術や薬剤による網膜変性の抑制が主な治療となる。最近では生物学的製剤の眼内投与が一部の患者に福音をもたらしているが、眼内侵襲に伴う副作用対策は必ずしも十分とは言えない。本講演では眼内に低侵襲な投与法として、強膜上に担体を留置して薬物を網膜へ送達する経強膜薬物徐放デバイスを紹介する。

  1. 後眼部疾患に対する投与法の課題
    • 網膜疾患
    • 点眼と硝子体注射
  2. 後眼部疾患に対する様々なDDS
    • 生分解型DDS
    • 非分解型DDS
  3. 経強膜DDSの特徴
    • 経強膜投与のメリットとデメリット
    • 光硬化性樹脂を用いた経強膜薬物徐放デバイスの開発
  4. 経強膜薬物徐放デバイスの非臨床試験
    • 安定性試験
    • 生物学的安全性試験
    • 埋植毒性試験 (ウサギ)
    • 薬理試験 (網膜変性ウサギ)
    • 眼内動態試験 (ウサギ、サル)
  5. 経強膜DDSの課題と展望
    • 質疑応答

講師

  • 栗原 俊英
    慶應義塾大学 医学部 眼科学教室
    特任准教授
  • 三村 達哉
    帝京大学 医学部 眼科学講座 准教授
  • 永井 展裕
    東北大学 大学院 医学系研究科 細胞治療分野
    助教

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/24 GMP省令が要求するQAの逸脱の防止対策とCAPA/変更管理 オンライン
2025/1/24 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 東京都 会場・オンライン
2025/1/27 洗浄バリデーションでの洗浄方法選択、残留限度値とホールドタイム設定 オンライン
2025/1/28 遺伝子治療薬の開発・薬事戦略と承認取得 オンライン
2025/1/28 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/1/29 洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方 オンライン
2025/1/29 医薬品企業における英文契約書読み方基礎講座 オンライン
2025/1/30 一般医薬品向け: CTD-M2作成 / 規格及び試験方法と分析法バリデーション / 技術移転と同等性評価 (全3コース) オンライン
2025/1/30 CTD-M2 (CMC) 作成セミナー オンライン
2025/1/30 一般医薬品における有効期間を考慮した規格及び試験方法の設定と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2025/1/30 一般医薬品における技術移転 (製法・試験法) の手順と同等性の評価方法 オンライン
2025/1/30 変更管理・逸脱管理 (リスクのクラス分類と運用の留意点) オンライン
2025/1/31 リスクベースのGCP監査 オンライン
2025/1/31 GMP対応工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン
2025/2/4 医薬品企業における英文契約書読み方基礎講座 オンライン
2025/2/5 GMP省令が要求するQAの逸脱の防止対策とCAPA/変更管理 オンライン
2025/2/7 GMP対応工場「設計/施工」「維持管理/保守点検」コース (2日間) オンライン
2025/2/7 GMP対応工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2025/2/7 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 オンライン
2025/2/12 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書