技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

核酸医薬品の修飾・合成・DDS技術を中心とした特許戦略

核酸医薬品の修飾・合成・DDS技術を中心とした特許戦略

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、講師の審査官としての経験から、広くて強い特許の取得、特許侵害をしないコツを伝授いたします。

開催日

  • 2018年5月24日(木) 10時30分 16時30分

プログラム

 核酸医薬品は、遺伝子レベルの高度な医療の実現に向けて将来性の高い技術であり、近年、積極的に研究開発が進められています。とくに、最近では、核酸医薬品の修飾技術やDDS技術などの研究開発により、薬理効果の最適化のほか、体内動態や半減期が改善され、安定性や膜透過性が向上し、医薬品としての可能性が拡大しています。 このような核酸医薬品について研究開発を推進するためには、研究開発戦略とともに特許戦略の構築が必要不可欠です。すなわち、研究開発のそれぞれの段階に対応して、どのような特許を取得し、どのように活用するかが重要な課題です。とくに、研究開発の初期の段階から特許について十分に検討することにより、広くて強い特許を取得することが有効です。その結果、研究成果を事業活動に最大限に活かすことができます。
 本講演では、このような視点から、核酸医薬品の修飾・合成・DDS技術を中心とした特許戦略について説明し、今後の課題と対応策について解説します。

  1. 核酸医薬品に関する特許の動向
    1. 特許出願の最近の傾向 (核酸医薬品を中心に)
    2. 核酸の種類に関する特許出願の分析
      • アンチセンス
      • siRNA
      • miRNA
      • アプタマー
      • デコイ
      • リボザイム
      • CpGオリゴ
      • ヘテロ核酸 など
    3. 核酸の医薬用途に関する特許出願の分析
      • がん
      • 感染症
      • 内分泌・代謝系疾患
      • 神経系疾患
      • 免疫賦活
      • 循環器系疾患
      • 血液・免疫系疾患など
    4. 核酸の研究領域に関する特許出願の分析
      • 核酸の修飾技術
      • 核酸の合成技術
      • DDS技術
      • 製剤化
      • 診断薬
      • 予防薬
      • 治療薬など
    5. 特許マップによる分析
      • 国籍別分析
      • 企業別分析
      • 技術要素の分析など
  2. 核酸医薬品の修飾・合成・DDS技術に関する特許の動向
    1. 特許出願の最近の傾向 (核酸医薬品の修飾・合成・DDS技術を中心に)
    2. 核酸の修飾技術に関する特許出願の分析
      • 2’-OMe
      • 2’-MOE
      • LNA
      • BNA
      • モルフォリノ型
      • 亜リン酸ジエステル
      • ホスホロチオエート
      • ペプチド核酸など
    3. 核酸の合成技術に関する特許出願の分析
      • 大量合成法
      • ホスホロアミダイト法の改良
      • 固相合成・液相合成
      • 精製 (HPLC) など
    4. 核酸医薬品のDDS技術に関する特許出願の分析
      • 安定性の向上
      • 透過性の向上
      • 中枢へのドラッグデリバリー
      • 薬物動態・半減期の改善
      • ベクターの改良
      • 脂質ナノ粒子の利用
      • RNA-リガンド-コンジュゲート
      • 高分子材料によるドラッグデリバリー
      • PEG化
      • 製剤化など
    5. 特許マップによる分析
      • 国籍別分析
      • 企業別分析
      • 技術要素の分析など
  3. 特許を視野に入れた研究開発戦略 <核酸の研究に最適な研究開発戦略>
    1. 特許出願のタイミングと注意点
      • 新規な核酸化合物
      • 核酸の修飾技術
      • 核酸の合成技術
      • DDS技術
      • 製剤化
      • 医薬用途
      • 用法・用量などの研究開発段階における特許出願の判断手法
    2. 研究開発に必要な特許調査の注意点
      • 核酸の修飾技術
      • 核酸の合成技術
      • DDS技術などの特許調査の手法とコツ
    3. 研究開発戦略と特許戦略の一体化
      • 研究部門と知財部門の協力体制
      • 研究者と知財担当者の連携の在り方など
    4. 今後の研究開発戦略の方向性
  4. どのような特許を取得すべきか <核酸医薬品の研究に必要な権利化戦略>
    1. 特許を受けるための要件 (核酸医薬品の修飾・合成・DDS技術)
    2. 広くて強い特許のポイント
      • 新規な核酸化合物
      • 核酸の修飾技術
      • 核酸の合成技術
      • DDS技術
      • 製剤化
      • 医薬用途
      • 用法・用量などのクレームの傾向と対策
    3. 特許審査への対応
      • 拒絶理由への対応方法
      • 面接審査の活用方法
      • 審査官への電話連絡
      • 拒絶査定を回避するコツなど
  5. 特許をどのように活用すべきか <核酸医薬品の研究成果の有効活用>
    1. 医薬品分野におけるライセンス活動の現状
    2. 核酸医薬品に関するライセンス活動の実務上の留意点
    3. 他社の特許を侵害しない方法
      • 核酸の研究に関する他社特許について、どのように調査するべきか、どのように侵害を回避するべきか
    4. 事業戦略と特許戦略の一体化
      • 製造販売の承認と特許実務との連携
      • 事業戦略まとめ審査の活用など
  6. 核酸医薬品の今後の課題
    1. 核酸医薬品に最適なLCM戦略の考え方
    2. バイオシミラーとしての核酸医薬品の今後の方向性
    3. ゲノム編集技術や遺伝子治療への応用の可能性
    4. 人工知能 (AI) 技術の影響と留意点
  7. 核酸医薬品の修飾・合成・DDS技術に関する登録特許の最新事例
    1. 特許請求の範囲の記載方法
      • アンチセンス
      • siRNA
      • miRNA
      • アプタマー
      • デコイ
      • リボザイム
      • CpGオリゴ
      • ヘテロ核酸など
    2. 明細書の開示の程度 (核酸医薬品の修飾・合成・DDS技術を中心に)
    3. 特許要件 (新規性、進歩性など) の判断基準 (核酸医薬品の修飾・合成・DDS技術を中心に)
    4. 諸外国の登録特許の事例との比較
      • 米国
      • 欧州
      • 中国など
    5. 事例を踏まえた最適な明細書・クレームの提案
    • 質疑応答

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 145,800円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/19 ラボと製造の現場におけるデータインテグリティ実務とCSV 監査証跡の定期レビューとQAレビュー オンライン
2024/11/19 空調システムの維持管理とバリデーション オンライン
2024/11/19 治験薬GMP入門 オンライン
2024/11/20 製薬用水の基礎と実践知識を理解する オンライン
2024/11/20 実務に役立つ医薬品GCP入門講座 オンライン
2024/11/20 GMP監査の基礎と実践 オンライン
2024/11/20 変形性関節症の病態/治療・診断技術の現状と臨床現場が望む新薬像 オンライン
2024/11/20 リポソームと脂質ナノ粒子の基礎・調製・評価および応用のポイント オンライン
2024/11/20 FDA査察対応セミナー 入門編 オンライン
2024/11/21 他社特許の読み方、分析法と障害特許への対応 オンライン
2024/11/21 エンドトキシン管理の要件と最新動向を踏まえた課題解決のアプローチ オンライン
2024/11/21 体外診断用医薬品の保険申請戦略と申請書の書き方 東京都 会場
2024/11/21 医薬品R&D段階でのNPV活用と課題解決策 オンライン
2024/11/21 新規モダリティにおける事業性評価手法 オンライン
2024/11/21 ICH Q5A ウイルス安全性評価/外来性感染性物クリアランス評価コース オンライン
2024/11/21 mRNA医薬品の基礎および設計・合成と製造のポイント オンライン
2024/11/21 ICH Q5A ウイルス安全性評価/品質審査での論点と次世代シーケンシング利用/薬事申請に当たっての留意点 オンライン
2024/11/21 医薬品開発における効率的な開発計画策定およびスケジュール管理のポイント オンライン
2024/11/22 分割出願の戦略的な活用による特許戦略の策定方法 オンライン
2024/11/22 バイオ医薬品製造における逸脱処理・変更管理とその社内運用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2009/3/25 空調機 技術開発実態分析調査報告書
2009/3/15 液晶ディスプレイ 技術開発実態分析調査報告書 (PDF版)
2009/3/15 液晶ディスプレイ 技術開発実態分析調査報告書
2009/2/25 オリンパスとニコン分析 技術開発実態分析調査報告書 (PDF版)
2009/2/25 オリンパスとニコン分析 技術開発実態分析調査報告書
2009/2/25 ソニー分析 技術開発実態分析調査報告書 (PDF版)
2009/2/25 ソニー分析 技術開発実態分析調査報告書
2009/2/23 社内監査の手引き
2009/2/10 臨床試験におけるEDCに関する信頼性調査への対応実践講座
2009/2/5 ガス業界16社分析 技術開発実態分析調査報告書
2009/2/5 国内自動車メーカー12社分析 技術開発実態分析調査報告書 (PDF版)
2009/2/5 自動車ゴム製品12社分析 技術開発実態分析調査報告書 (PDF版)
2009/2/5 国内自動車メーカー12社分析 技術開発実態分析調査報告書
2009/2/5 自動車ゴム製品12社分析 技術開発実態分析調査報告書
2009/2/5 ガス業界16社分析 技術開発実態分析調査報告書 (PDF版)
2009/1/15 工作機械メーカ 技術開発実態分析調査報告書
2009/1/15 ヒートアイランド対策 技術開発実態分析調査報告書
2009/1/15 工作機械メーカ 技術開発実態分析調査報告書 (PDF版)
2009/1/15 ヒートアイランド対策 技術開発実態分析調査報告書 (PDF版)
2009/1/5 東レGと帝人G分析 技術開発実態分析調査報告書 (PDF版)