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イノベーションを生み出す研究オフィスの作り方

イノベーションを生み出す研究オフィスの作り方

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年5月21日(月) 10時00分 17時45分

プログラム

第1部. 組織の風通しをよくし、ヒラメキを促す研究所の作り方

~イノベーションを加速・支援するワークプレイス~

(2018年5月21日 10:00〜11:15)

 多くの企業がノベーションを標榜し、そのための物理的空間や専門組織を立ち上げているが、運営やKPIなどの問題は尽きない。 イノベーションは従来の計画主義ではなく独自のプロセスや場の構築が必要不可欠である。
 本セミナーでは、働き方の進化やオー プンイノベーションの動向などを踏まえ、イノベーションを加速・支援するためのワークプレイスについて解説する。そして、 ハードとソフト、そして人々の関係性からなる「場」について、先進事例を交えながら、今後のワークプレイスについて展望していく。

  1. 企業をとりまく環境変化
  2. 競争から共創、オープンイノベーションへ
  3. 知識創造のプロセス
  4. オフィスはリアルコミュニケーションの場
  5. 事例にみる成功と失敗のパターン
  6. 近未来のワークプレイス

第2部. 知的生産性の向上を図るレイアウトのあり方と工夫

(2018年5月21日 11:30〜12:45)

 研究のような知的作業の生産性を知的生産性と呼んでいます。研究開発などの知的生産が経済成長に大きな影響を持っていることが既に理論的に証明されている。 現在の日本の知的生産性は、経済の成長率も見れば明らかで、必ずしも高いとは言えない。知的生産性を高める理論の重要な要素は情報の消費であるコミュニケーションである。そのコミュニケーションを最大化することが知的生産性の革新である。
 生産性の高い研究を可能にするため、施設空間の構成理論だけでなく、組織運営、組織文化がいかに重要性かを研究開発に関わる人に多く知っていただき、研究開発の生産性革新の実現を考えていただくのが目的です。

  1. 知的生産の重要性
  2. 知的生産性を向上させる理論
  3. コミュニケーションを促進する組織と空間
  4. コミュニケーションを最大化する空間の要素
  5. 知的生産性理論による研究施設の事例
  6. 知的生産性革新のメソッド プログラミング

第3部. イノベーションを生む研究執務室のレイアウト

(2018年5月21日 13:30〜14:45)

 イノベーションは、新しい技術の発明を指すことが多いが、これまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出すこともあります。ここでは、従来よく使われている研究執務空間における家具のレイアウトに注目し、二つの実験によって処理的作業と創造的作業がそれぞれレイアウトにどのような影響を受けるかという考察を紹介します。
 身近の空間でも、新たな企画・事業における新しいアイディアを生み、新しい価値を創造することに向いているレイアウト、事務的な処理的作業が効率よくできるレイアウトについて工夫する余地があります。

  1. 事務的な処理的作業が効率よくできるレイアウト
  2. 7種のレイアウトと処理的作業の関係
  3. 実験方法と結果の分析
  4. 席ごとの作業の効率性
  5. レイアウトごとの作業の効率性
  6. 全ての席の作業の効率性
  7. 新しい価値を創造することに向いているレイアウト
  8. 8種のレイアウトと創造的作業の関係
  9. 実験の概要と結果の分析
  10. 会話の有無における創造性の評価
  11. テーマごとにおける創造性の評価
  12. レイアウトごとにおける創造性の評価
  13. 全ての席における創造性の評価

第4部. イノベーション促進のためのオフィス戦略

(2018年5月21日 15:00〜16:15)

 グローバル競争が激化する中で、従業員の創造性を企業競争力の源泉と認識し、それを最大限に引き出し、革新的なイノベーション創出につなげていくための創造的なオフィスづくり、すなわち「クリエイティブオフィス」の構築・運用が重要になっている。クリエイティブオフィスの考え方は、あらゆるタイプのワークプレイスにとって重要だが、とりわけ知識集約度の高い業務を担う研究拠点において重要性が高い。
 本講演では、企業が研究拠点の構築・運用において実践すべき、クリエイティブオフィスの考え方や在り方・原理原則について事例を交えて説明したい。

  1. CRE (企業不動産) 戦略としてのオフィス戦略
  2. 創造的なオフィスづくりの共通点─クリエイティブオフィスの「基本モデル」
    1. オフィスをコミュニティやエコシステムととらえる大原則
    2. 企業内ソーシャル・キャピタルを育む視点
    3. 多様な働き方など多様性を尊重する視点
    4. 環境配慮など地域コミュニティと共生する視点
    5. 従業員の安全やBCPなど安全性に配慮する視点
    6. 従業員の心身の健康への配慮
  3. 移転・集約を契機とした創造的なオフィスづくり
  4. 「組織スラック」を備えた経営の実践
    1. オフィスづくりの創意工夫を競い合う時代に
    2. 組織スラックとしての創造的オフィス環境の重要性
  5. 魂を注入した創造的なオフィスづくりが急務
    1. 基本モデルに注入すべき魂はワークスタイル変革と経営理念
    2. 基本モデルを各社仕様にカスタマイズして起動させるプロセスが重要

第5部. 仙川キユーポートにおけるイノベーション創出の取り組み

(2018年5月21日 16:30〜17:45)

 キユーピーはマヨネーズやドレッシング等サラダ調味料を主力事業とし、そこから タマゴ事業やサラダ・惣菜事業に発展してきた。また、パスタソース等の調理ソースや 育児食、高齢者食の加工食品領域も手がけ、「内食、中食、外食」と「世代・年代層」の マトリクスを網羅する広い事業領域を手がける。また、ファインケミカル事業では機能性 食品素材から医薬・化粧素材を製造販売する。 この事業領域に、効果的に直近の事業成果並びに近未来への技術蓄積を行うため、限られた 研究開発リソースを効果的に配置し、研究開発体制のあり方を工夫している。
 また、仙川キユーポートという、研究開発部門、品証部門、知財部門等技術部門と、グループ 会社のヘッドオフィスを融合したユニークな施設を利用して、その特性を生かしイノベーション の創出に挑戦してきた。 本日は、その工夫と成果について解説いたします。

  1. キユーピーの紹介と研究開発領域について
  2. キユーピーの研究開発体制
  3. ビジョンと研究開発戦略
  4. メガプラットフォームを活用した研究開発の取組み
  5. 創造する風土の醸成と魅力ある場、仕組みの構築
  6. 研究開発員の働き方改革
  7. めざす姿と長期テーマ

講師

  • 齋藤 敦子
    コクヨ 株式会社 ワークスタイル研究所
    主幹研究員
  • 糀谷 利雄
    株式会社 シーエムプラス
    相談役
  • 徐 華
    日本工業大学 建築学部 建築学科
    准教授
  • 百嶋 徹
    株式会社ニッセイ基礎研究所 社会研究部
    上席研究員
  • 濱千代 善規 (浜千代 善規)
    キユーピー 株式会社 研究開発本部
    取締役 上席執行役員 研究開発本部長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

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