技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

樹脂中強化繊維の配向制御とその予測、評価

樹脂中強化繊維の配向制御とその予測、評価

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、炭素繊維やガラス繊維の配向状態が、複合材料の強度や耐久性に及ぼす影響について詳解いたします。

開催日

  • 2018年5月15日(火) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • 樹脂・ガラス繊維の複合化、界面制御に携わる技術者、開発者
  • 樹脂・ガラス繊維の複合化、界面制御で課題を抱えている方
  • CFRP の応用製品に関連する技術者、開発者
    • 自動車
    • 航空機、ヘリコプター
    • 船舶
    • ロケット、航空宇宙機、人工衛星
    • 軍用機
    • リニアモーターカーの車体、内装
    • 太陽電池パネル
    • 風力発電
    • プラント
    • 機械部品
    • 電池部材
    • 電子電気部品
    • 医療機器
    • 住宅・土木・建築材料
    • スポーツ用品 (自転車、釣具、ゴルフ、ラケットなど)
  • CFRP により軽量化、高強度化、振動減衰、耐疲労などを求めている方
  • CFRP に関連する技術者

修得知識

  • 樹脂成形品の物性等強化の方法
  • 樹脂成形品の物性等強化の事例
  • 樹脂流動制御の考え方

プログラム

第1部 高分子/強化繊維複合材料の疲労特性と破壊のメカニズム、耐久性向上法

(2018年5月15日 10:00〜12:00)

  1. 二つの疲労
    1. 変動 (繰り返し) 荷重/応力
    2. 静疲労と繰り返し荷重下の疲労
  2. 繊維強化複合材料 (F – PMC) の典型的な疲労特性
    1. 疲労寿命に影響を及ぼす要因
    2. 幾つかの合金と一方向強化複合材料のS/N曲線
    3. 母材および環境温度の影響
    4. ガラス繊維の種類の影響
    5. 繊維配向角の影響
    6. 強化形態の影響 (クロスプライと織物)
    7. 応力比の影響
  3. 疲労破壊メカニズム
    1. 一方向複合材料 (UD板)
    2. 多方向積層板
  4. 炭素繊維の疲労強度を向上させる
    1. 平織炭素繊維強化複合材料の疲労破壊プロセス
    2. 平織CF/EP – PMCの疲労寿命を増すには?
    3. 微細繊維による母材樹脂の物理的変性、細くて長ければよい?
    4. 微細繊維、実用的にはガラス繊維。そして疑問:なぜ耐久性は上がる?
  5. 気を付けておきたいこと:吸湿
    • 質疑応答

第2部 樹脂および強化繊維の配向制御とその予測、評価

(2018年5月15日 12:45〜14:45)

 樹脂成形品の構造と物性の関係を過去の事例から説明する。また成形品の高性能・高機能化のための成形システムに関して解説する。

  1. 樹脂成形品の物性向上
    1. 樹脂の物性
    2. 樹脂物性向上の方法、他
  2. 樹脂流動制御による成形
    1. 樹脂の流動制御とは
    2. 成形金型
    3. 可視化システム
    4. 成形システム
  3. 成形事例
    1. パイプ形状Ⅰ ~衝撃吸収部材~
    2. パイプ形状Ⅱ ~各種容器~
    3. 円盤形状 ~車輪~
  4. 樹脂流動制御と製品設計
    • 質疑応答

第3部 樹脂中強化繊維の配向シミュレーション

(2018年5月15日 15:00〜17:00)

  1. 繊維配向シミュレーションの重要性
  2. 配向シミュレーションにおける基礎理論
    1. 流動樹脂中の単一繊維の配向予測
    2. 配向テンソルとその時間発展
    3. 完結近似 (closure approximation)
    4. 長繊維への拡張
  3. 種々の成形法における繊維配向シミュレーション
    1. 射出成形
    2. 圧縮成形
    3. レジントランスファーモールディング (RTM)
    4. ブレーディング
    • 質疑応答

講師

  • 藤井 透
    同志社大学 先端複合材料研究センター
    嘱託研究員
  • 森 直樹
    九州工業大学 大学院 工学研究院 機械知能工学研究系
    教授
  • 一ノ瀬 規世
    株式会社JSOL エンジニアリングビジネス事業部
    チームマネージャ

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/30 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的な活用方法 オンライン
2025/1/30 フレキシブルプリント基板の樹脂フィルム/ガラスと銅箔の接合技術 オンライン
2025/1/30 GFRP & CFRPのリサイクル技術の現状および最新動向と課題 オンライン
2025/1/30 熱可塑性エラストマーの総合知識 オンライン
2025/1/30 ポリウレタンの材料設計と構造・物性の制御と劣化対策 オンライン
2025/1/30 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2025/1/30 ヒートシールの基礎、接合のメカニズムと品質管理・不具合対策 オンライン
2025/1/30 天然由来の強化材を用いたコンポジットの基礎と成形方法・応用展開 オンライン
2025/1/30 高分子フィルム・繊維の延伸プロセスにおける分子配向形成、結晶化とその制御 オンライン
2025/1/30 ポリイミドの基礎とポリイミド系材料の低誘電率化・低誘電正接化 オンライン
2025/1/30 プラスチックのケミカルリサイクル技術最新動向 オンライン
2025/1/31 フォトレジスト材料の基本的な構成構造、材料設計および高感度化 オンライン
2025/1/31 半導体封止材用エポキシ樹脂の種類と特性および解析方法 オンライン
2025/1/31 ゾル-ゲル法の基礎と材料合成、(新規) 材料開発で活用するための実用的な総合知識 オンライン
2025/1/31 高分子へのフィラーのコンパウンド技術の基礎と応用 オンライン
2025/1/31 ゲル化剤の基礎知識およびゲル化手法・分子設計のポイント オンライン
2025/1/31 結晶性高分子の材料設計・改良・加工性向上に必要な基礎知識 オンライン
2025/2/3 材料開発にレオロジーを活用するための考え方と実践 オンライン
2025/2/3 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2025/2/3 カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーが求められる次世代自動車とプラスチック オンライン

関連する出版物

発行年月
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/11/26 エンプラ市場の分析と用途開発動向 2013
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/3/25 カーボンナノチューブ応用技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/25 カーボンナノチューブ応用技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2013/1/25 炭素繊維 技術開発実態分析調査報告書
2013/1/25 炭素繊維 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/11/25 FRP(繊維強化プラスチック) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/11/25 FRP(繊維強化プラスチック) 技術開発実態分析調査報告書
2012/11/1 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ
2012/9/27 熱膨張・収縮の低減化とトラブル対策
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/5/30 CFRP / CFRTPの加工技術と性能評価