技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

フロー合成技術の医薬品研究・製造コスト低減への活用

フロー合成技術の医薬品研究・製造コスト低減への活用

~製薬企業のスケールアップ、原薬・中間体製造の取り組み事例~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年11月16日(木) 10時30分 16時30分

プログラム

第1部. フロー合成技術活用による医薬品研究・API製造コストの低減

(2017年11月16日 10:30〜12:30)

 フロー合成技術は化学合成を大きく変える技術として近年注目されている。一方、既存の技術や設備と比べて、使いどころがわからずに導入できずにいるという悩みもよく聞こえてくる。
 本講演では、近畿化学協会フロー・マイクロ合成研究会の幹事として医薬品研究・製造への適用を俯瞰的に見てきた立場から、それぞれの応用事例を紹介し、コスト低減について述べさせていただきたい。

  1. 医薬品原薬製造 (API) における製造コスト低減のチャレンジ
    1. フロー合成による連続生産へのチャレンジ
    2. マルチパーパスのコンテナファクトリーの導入
    3. 危険反応・特殊反応に対する部分的な適用
    4. 連続生産に対するPMDAの方針
  2. 医薬品研究におけるフロー技術適用による研究費の先現へのチャレンジ
    1. 化合物の自動合成
    2. 光化学・電極反応への活用
    3. 創薬研究の自動化へのチェレンジ
    4. 合成ルート・反応条件の自動検索へのチェレンジ
  3. フロー合成を取り巻く最新動向
  4. 弊社社内への導入事例の紹介
  5. まとめ
    • 質疑応答

第2部. 医薬品製造へのフロー技術の活用事例

(2017年11月16日 13:15〜14:45)

 フローケミストリー技術は、従来のバッチプロセスでは実現できなかった化学反応プロセスを生産レベルまで応用出来る可能性を有し、高効率的な製造法確立を可能にすることが期待されている。このため、本技術はアカデミックのみならず産業界からも非常に注目されている。
 今回の講演では、バッチプロセスでは制御できなかった化学反応にフローケミストリー技術を適用し、kgスケールの医薬品中間体製造までスケールアップを実施した例について紹介する。

  1. フローケミストリー技術について
    1. フローケミストリーとは
    2. 実験装置紹介
    3. フローケミストリー技術を用いた反応開発例
  2. フローケミストリー技術を用いたプロセス開発
    1. フローケミストリー技術利用の潮流
    2. 医薬品業界におけるフロー技術の利用
  3. 自社におけるフローケミストリー技術開発
    1. 有機ボロン酸合成への適用
    2. 短寿命活性種の発生と反応
    3. スケールアップ検討
    4. スケールアップ製造結果
  4. まとめ
    1. フローケミストリー技術にかける期待
    2. 産業界における今後の利用
    • 質疑応答

第3部. 化成品・医薬品を中心としたフロー合成装置への取り組み

(2017年11月16日 15:00〜16:30)

ワイエムシィはフローマイクロリアクタを用いた有機合成に注目し、ラボスケールでの製造・開発・販売を行っているメーカーである。化学・製薬メーカーの動向を踏まえた弊社製品の実績を紹介する。
  1. マイクロリアクタ事業紹介
    1. マイクロリアクタとは
    2. マイクロリアクタ三大特徴
    3. KeyChem用ミキサの選択方法
    4. マイクロリアクタ 反応の利用例
  2. マイクロリアクタ
    1. 液-液反応用システム KeyChem-L
    2. 導入用システム KeyChem-Basic
    3. 異相系フロー合成装置 KeyChem-Integral
    4. 気-液反応用フローリアクタ
  3. マイクロリアクタ ~専用機~
    1. 光-液反応システム KeyChem-Lumino
    2. 水素化反応用システム KeyChem-H
    • 質疑応答

講師

  • 高山 正己
    京都大学医学部附属病院 先端医療研究開発機構
    プロジェクトマネージャー
  • 臼谷 弘次
    住友ファーマ株式会社 技術研究本部 プロセス研究所 プロセス研究第1グループ
    主席研究員
  • 前澤 真
    株式会社 ワイエムシィ 国内営業部
    次長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/20 変形性関節症の病態/治療・診断技術の現状と臨床現場が望む新薬像 オンライン
2024/11/20 リポソームと脂質ナノ粒子の基礎・調製・評価および応用のポイント オンライン
2024/11/20 FDA査察対応セミナー 入門編 オンライン
2024/11/21 エンドトキシン管理の要件と最新動向を踏まえた課題解決のアプローチ オンライン
2024/11/21 体外診断用医薬品の保険申請戦略と申請書の書き方 東京都 会場
2024/11/21 ICH Q5A ウイルス安全性評価/外来性感染性物クリアランス評価コース オンライン
2024/11/21 新規モダリティにおける事業性評価手法 オンライン
2024/11/21 ICH Q5A ウイルス安全性評価/品質審査での論点と次世代シーケンシング利用/薬事申請に当たっての留意点 オンライン
2024/11/21 医薬品R&D段階でのNPV活用と課題解決策 オンライン
2024/11/21 mRNA医薬品の基礎および設計・合成と製造のポイント オンライン
2024/11/21 医薬品開発における効率的な開発計画策定およびスケジュール管理のポイント オンライン
2024/11/22 バイオ医薬品製造における逸脱処理・変更管理とその社内運用 オンライン
2024/11/22 国内/海外の外部委託試験施設に信頼性基準試験を委託する際の信頼性確保の留意点 オンライン
2024/11/22 ライフサイエンス領域における医療トレンドとポストコロナビジネスに求められる対応手法 オンライン
2024/11/22 情報不足な開発初期段階において事業性評価を適切に進める為のデータ活用と売上予測の方法 オンライン
2024/11/22 GMP監査・無通告査察実施時におけるポイントとQA・QCの各対応 オンライン
2024/11/25 薬価算定/制度の要点と加算取得に向けた薬価戦略のポイント オンライン
2024/11/25 QA/QCが知っておくべき (開発段階を含めた) 分析法バリデーションの基礎 オンライン
2024/11/25 CSV (コンピュータ化システムバリデーション) ・GAMP5の基礎知識および実施のポイント オンライン
2024/11/26 QC (試験部門) における効果的な電子化、電子化後のデータファイルの保管・管理における実務ポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策