技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

関節リウマチ治療における生物学的製剤使用の実際と新薬開発

関節リウマチ治療における生物学的製剤使用の実際と新薬開発

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年9月11日(月) 10時00分 16時50分

プログラム

第1部. 関節リウマチ治療の現在とこれからの治療標的

(2017年9月11日 10:00〜12:00)

 関節リウマチに治療の革命をもたらした生物学的製剤と新しい低分子化合物を含む現在の治療薬とその問題点を臨床医の視点から解説し、今後の治療標的を考察し、研究者としての我々の取り組みを紹介する。

  1. 関節リウマチの病態の解説
  2. 関節リウマチ治療の現代に至るまで
  3. 現状の治療の欠点を克服する我々のとりくみ
    • 質疑応答

第2部. コスト面からみた生物製剤を使用しない治療の現状

(2017年9月11日 12:50〜14:50)

 生物学的製剤は関節リウマチの治療に革命的な変化をもたらした。しかし、コストなどの問題から、大半の施設では生物学的製剤を使用している患者の割合は3 – 4割にとどまっているのが実情である。臨床医の立場から、生物学的製剤を使用しない関節リウマチ治療の現状について解説する。

  1. 関節リウマチ治療の変遷
  2. 関節リウマチの治療ガイドライン (米国/欧州/日本リウマチ学会)
  3. 抗リウマチ薬 (DMARDs) の新しい分類
  4. 生物学的製剤と従来型合成DMARDsのコスト
  5. 当科における生物学的製剤およびJAK阻害薬の使用状況
  6. 生物学的製剤が使用できないケース
  7. 従来型合成DMARDsの作用機序と特徴
  8. 生物学的製剤を使用しない治療の実際
    • 質疑応答

第3部. アクテムラから判明したRAの病態進展の仕組みと今後の新薬開発のヒント

(2017年9月11日 15:00〜17:00)

 関節リウマチは遺伝性素因に環境要因が加わって発症すると言われているが、根本的な病因は不明である。アクテムラの開発によって、関節リウマチの治療は格段に進歩し、併せてIL – 6が関節リウマチの発症・病態の進展に主要な役割を演じていることが明らかになった。すなわち、アクテムラの治療によって著明に改善の認められる各症状において、IL – 6による症状発現の仕組みが解き明かされるに至っている。
 そこから生まれる次世代の新薬開発のヒントについて言及したい。

  1. 関節リウマチ概説
    1. 発症原因と病態の進展
    2. 治療薬開発の歴史
  2. 関節リウマチとサイトカイン
    1. 滑膜細胞とサイトカイン
    2. アクテムラの登場で解明された関節リウマチの発症
    3. 病態進展の仕組み
      1. 軟骨・骨破壊の仕組み (RANKLとMMP3)
      2. 血管新生 (VEGF) の仕組み
      3. Treg細胞とTh17細胞による免疫調節
      4. 全身症状
        • 倦怠感
        • 発熱
        • 食欲不振
        • 慢性貧血
        • 痛みなど
  3. 今後の新薬開発のヒント
    • 質疑応答

講師

  • 上阪 等
    東京医科歯科大学大学院 膠原病・リウマチ内科学
    教授
  • 三枝 淳
    神戸大学医学部附属病院 膠原病リウマチ内科
    医局長
  • 大杉 義征
    大杉バイオファーマ・コンサルティング 株式会社
    代表取締役会長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/10/29 ニトロソアミン不純物/NDSRI分析・評価手法と留意点 オンライン
2024/10/30 安定性試験のための統計解析 オンライン
2024/10/30 GMP対応工場「設計/施工」「維持管理/保守点検」コース (全2コース) オンライン
2024/10/30 GMP対応工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2024/10/30 GMP対応工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン
2024/10/30 GMPにおける逸脱・不備・不整合からのCAPA運用・手順・管理と逸脱防止対策 オンライン
2024/10/30 責任役員 (上級経営陣) にむけたGMP、GQP教育訓練と法令順守体制の整備 オンライン
2024/10/30 GMP入門講座 オンライン
2024/10/30 再生医療等製品のGCTP対応の基礎をふまえた適格性評価およびバリデーションのポイント オンライン
2024/10/30 GMP省令が求める医薬品品質システム (PQS) と実行的な品質マネジメントシステムの構築 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品 (CMC) マスターコース (全6コース) オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品における製法・試験法変更と担保すべき同等性/同質性評価 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品における規格及び試験方法の設定と安定性試験 (長期保存試験) による有効期間の設定 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品 (抗体医薬品) の特性解析・構造決定と得られたデータの品質管理への活用 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品の不純物管理 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品における各種試験方法の適切な精度管理と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2024/10/30 バイオ医薬品のCTD (CMC) :妥当性の根拠とまとめ方 (2日間) オンライン
2024/10/30 製品品質照査の活用による製造工程、原料・資材及び製品規格の妥当性検証 オンライン
2024/10/30 医薬品・バイオ技術のライセンスイン・アウトの実務ポイント オンライン
2024/10/30 海外当局査察にむけた準備すべき (したほうがよい) 翻訳文書とSOPの英文翻訳例・査察対応 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策