技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

生分解性プラスチックの開発と高機能化

生分解性プラスチックの開発と高機能化

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年3月15日(水) 10時30分 16時20分

プログラム

第1部 生分解性材料の分解性制御と環境中での生分解

(2017年3月15日 10:30〜12:10)

 生分解性プラスチックは20年以上前に注目され、多くの研究がなされましたが、さまざまな理由から普及はあまり進んでいません。
 しかしながら、近年、マイクロプラスチックによる海洋汚染が問題となっており、生分解性プラスチックの重要性が再認識されています。
 そこで本講演では、普及を促進させる上でのポイントと考えられる、環境中での各種因子と生分解性との関係、海水中での生分解性、生分解性の制御などについて述べたいと思います。

  1. 生分解性樹脂の現状
  2. 生分解性評価法について
    1. ラボ試験
    2. フィールド試験
  3. 環境中での生分解
    1. 土壌中での生分解
    2. 海水中での生分解
    3. 生分解性の予測
    4. 生分解性の制御
    5. 安全性
    • 質疑応答

第2部 バイオポリエステル微生物合成と生分解性プラスチックへの応用

(2017年3月15日 13:00〜14:40)

 植物油や糖質などのバイオマス資源から生産されるバイオポリエステルに関して、微生物を用いた生産法やその材料物性について紹介する。
 また、バイオポリエステルの分解性や環境に与える影響などについても、これまでの知見をまとめて解説する。

  1. バイオポリエステルの種類と特徴
    1. 微生物がつくるバイオポリエステル
    2. バイオポリエステルの熱的性質
    3. 生分解性プラスチックとバイオマスプラスチック
    4. バイオポリエステルの生分解性
  2. バイオマス利用における利点と課題
    1. 地球温暖化と炭素循環サイクル
    2. バイオマス資源の種類
    3. バイオマス度とその測定方法
    4. 認証マーク制度
    5. 非可食性バイオマスの資源化
  3. 植物油を原料とした微生物ポリエステル生産
    1. ポリエステル原料としての植物油
    2. 生産菌株の育種
    3. 大豆油からのポリエステル発酵生産
    4. ライフサイクルアセスメント
    5. 汎用プラスチックとの環境影響比較
    6. 植物油利用の動向
  4. バイオポリエステル製品の検討例
    1. バイオポリエステルの製品例
    2. 今後期待されるの生分解性プラスチック製品
    • 質疑応答

第3部 バイオマスからの生分解性高分子の創出

(2017年3月15日 14:50〜16:20)

 生分解性高分子は環境中で分解することから環境調和型材料として注目を集めています。
 最近では、再生可能なバイオマス資源から生分解性高分子を生産することで、さらなる環境低負荷が期待されています。
 本講座では、生分解性高分子のバイオマス化を含んだ現状と、私達が開発してきたバイオマスからの生分解性高分子について解説します。

  1. 生分解性高分子
    1. 高分子の生分解
    2. 市販の生分解性高分子
  2. 生分解性高分子のバイオマス化
    1. バイオマス高分子
    2. 市販のバイオマス由来生分解性高分子
  3. バイオマスからの生分解性高分子の創出
    1. 非可食バイオマス由来化合物としてのフルフラール
    2. フルフラールからの生分解高分子の合成
    3. 脂肪族ポリエステルの生分解性
    • 質疑応答

講師

  • 中山 敦好
    国立研究開発法人 産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門
    主任研究員
  • 柘植 丈治
    東京工業大学 物質理工学院 材料系 ライフエンジニアリングコース
    准教授
  • 橘 熊野
    群馬大学 大学院 理工学府 分子化学部門
    准教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/25 5G高度化とDXを支える半導体実装用低誘電特性樹脂・基板材料の開発と技術動向 オンライン
2024/4/25 プラスチックフィルムの表面処理・改質技術と接着性の改善評価方法 オンライン
2024/4/25 レオロジー測定・データ解釈の勘どころ オンライン
2024/4/25 押出成形のDX化と活用技術 オンライン
2024/4/25 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2024/4/25 食品用器具及び容器包装のポジティブリスト制度について オンライン
2024/4/25 破壊工学の基礎と高分子材料での実践 オンライン
2024/4/25 高分子結晶化のメカニズムと評価法 オンライン
2024/4/26 押出機内の樹脂挙動および溶融混練の基礎と最適化 東京都 会場
2024/4/26 バイオマスプラスチックの設計と低環境負荷、機能性の両立 オンライン
2024/4/26 ポリマーにおける相溶性・相分離メカニズムと目的の物性を得るための構造制御および測定・評価 オンライン
2024/4/26 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2024/4/26 高屈折率材料の基礎と技術応用超高屈折率材料への分子設計 オンライン
2024/4/26 塗装・コーティング現場のゴミ・異物対策実践セミナー 東京都 会場
2024/4/26 共押出多層フィルムの成形技術、押出安定化とトラブル対策 オンライン
2024/4/30 ナノ触診原子間力顕微鏡 (AFM) による高分子材料の解析技術 オンライン
2024/5/1 エポキシ樹脂の基礎と硬化剤の選定、変性・配合改質および複合材料用途の動向 オンライン
2024/5/1 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2024/5/1 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2024/5/2 樹脂材料のEV駆動モータ/パワーデバイスへの実装に向けた高電圧絶縁特性の基礎と評価法 オンライン