高額薬剤問題に端を発し毎年薬価改定が議論されている。後発医薬品比率80%という数値目標の前倒し、長期収載品の特例薬価引き下げなど、薬剤費の増加抑制になりふり構わずといった環境の中、製薬メーカーとして適正な利益を確保していくためには更なる製造原価低減に取り組むことが必須となってきています。
製造原価低減に取り組むうえで重要なのは、製造原価計算における数値の持つ意味を正しく理解し、活用し、原価低減活動の目標設定や評価につなげていくことです。
本セミナーでは、医薬品工場の製造原価について、原価計算の基礎を練習問題も交えながら解説し、原価を構成する要素ごとに原価低減の進め方のポイント、原価情報の活用については事例を交えながら考察します。
- 医薬品企業をとりまく環境
- 海外製薬企業の動向 – ビジネスモデルの多様化
- 世界の中での日本の製薬業
- 医薬品産業強化総合戦略と医薬品産業ビジョン2013 のインパクト
- 医薬品メーカーのValue Chainとその変化
- 大手メーカーによる工場売却
- 医薬品製造のアライアンスモデル
- 医薬品工場と原価
- 日本の製造業の付加価値創出の低下
- 主要製造業の納税額の推移
- 医薬品製造業の原価率
- 医薬品工場の付加価値とは
- 医薬品工場の原価構成
- 年4月薬価改定
- 後発医薬品の数量シェア目標
- 長期収載品売上高推移
- 薬価制度改定の影響
- 製薬企業国内売上ランキング 2014年度
- なぜ原価マネジメントか
- 医薬品工場に求められる機能
- 医薬品工場マネジメントのフレームワーク
- 医薬品ライフサイクルとものづくり戦略
- 原価の仕組みと計算方式のいろいろ
- 原価計算の目的と原価計算方式のいろいろ
- 原価の分類 (練習問題 1)
- 費目別計算 材料費会計 (練習問題 2)
- 部門別原価計算
- 直課と配賦
- 間接費の配賦と操業度
- 費目別計算 労務費会計
- 労務時間管理と労務費単価計算 (練習問題 3)
- 費目別計算 経費会計
- 活動基準原価計算 (Activity Based Costing)
- 活動基準原価計算と伝統的原価計算 (練習問題 4)
- 原価情報の活用
- 実際原価と標準原価
- 標準原価計算における原価要素別の計算
- 標準原価設定スケジュール
- 製造委受託での価格設定のイメージ
- 標準原価との差異分析
- 原価マネジメント
- Cost Reduction (CR) と Cost Control (CC)
- 医薬品のライフサイクルと製造コストマネジメント
- 労務費のマネジメント – 要員稼働率/直間比率
- 設備費のマネジメント
- OEEと設備の6大ロス/設備稼働率の定義
- 経費のマネジメント
- QCコストのマネジメント
- 原価マネジメント事例紹介
- KPIによる工場マネジメント
- 原価マネジメントまとめ
- 医薬品製造の現状と将来展望