技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

熱硬化性樹脂の硬化挙動分析・評価方法 徹底解説

熱硬化性樹脂の硬化挙動分析・評価方法 徹底解説

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年11月29日(火) 10時30分 17時00分

プログラム

第1部 反応速度式による熱硬化性樹脂の硬化反応度の定量化技術

(2016年11月29日 10:30~12:00)

 本講座では、熱硬化性樹脂の代表的な反応評価技術を紹介し、得られた反応特性の定量化法として種々の反応速度式を紹介します。
 そこでは、硬化反応速度式のパラメータの取得方法及び硬化反応式の応用、活用方法について例を示しながら詳説します。また、特定の反応速度式を用いないModel-free kinetics法による硬化度定量化法の概要についても紹介します。

  1. 代表的な硬化特性の評価方法とその特徴
    1. 力学的方法
    2. 誘電法
    3. DSC法
  2. 硬化反応速度式
    1. n-th order model
    2. Autocatalytic model
    3. Kamal model
    4. Diffusion-control modeling
    5. Deng-Isayav model
  3. 硬化反応速度式の誘導
    1. 反応速度パラメータの決定法
    2. 反応速度パラメータと硬化速度
  4. 硬化反応速度式の活用
    1. 反応速度パターン、温度と反応速度
    2. 成形過程における硬化度の推定
    3. 硬化・流動性のCharacterization
  5. Model-free kinetics法
    1. MFK法の概要
    2. MFK法の適用例

第2部 熱分析・粘弾性測定による熱硬化性樹脂の硬化挙動分析・評価技術

(2016年11月29日 12:40~14:40)

 熱分析は、熱硬化性樹脂の分野においても古くから利用されており、基礎研究から品質管理に至るあらゆる領域において重要な分析法となっている。
 本講では、DSC、TG、TMAおよびDMAによる熱硬化性樹脂の硬化挙動の測定や硬化物の分析について解説するとともに、光化学反応DSCによるUV硬化性樹脂の分析事例を紹介する。

  1. 熱分析の概要
    1. 熱分析の定義
    2. 熱分析の種類
  2. DSCの原理と応用
    1. DSCの原理と測定
    2. 硬化性樹脂への応用
      1. エポキシ樹脂の硬化反応測定
      2. レゾール樹脂の硬化反応測定
      3. エポキシ樹脂の比熱容量測定
      4. 光化学反応DSCによるUV硬化性樹脂の硬化反応測定
  3. TGの原理と応用
    1. TGの原理と測定
    2. 硬化性樹脂への応用
      1. 各種樹脂の熱分解測定
      2. エポキシ樹脂の定温劣化時間解析
  4. TMAの原理と応用
    1. TMAの原理と測定
    2. 硬化性樹脂への応用
      1. BT樹脂のガラス転移と熱膨張率
      2. エポキシ樹脂塗膜の軟化温度測定
      3. エポキシ樹脂における膨張・収縮の異方性
  5. DMAの原理と応用
    1. DMAの原理と測定
    2. 硬化性樹脂への応用
      1. エポキシ樹脂の硬化過程における粘弾性挙動
      2. 炭素繊維強化エポキシ樹脂プリプレグの硬化挙動
      3. ガラス繊維強化エポキシ樹脂基板 (硬化物) の評価

第3部 誘電分析 (DEA) による熱硬化性樹脂の硬化挙動測定・評価技術

(2016年11月29日 14:45~15:25)

 誘電分析は試料形状の制約を受けず熱硬化挙動を反応開始から経時的にモニターでき、基礎研究からプロセスラインまで幅広く利用できる分析手法である。本講では誘電分析の基礎、測定の実際、アプリケーション例を紹介します。

  1. 誘電分析の基礎
  2. 誘電分析装置について
  3. 誘電分析の熱硬化挙動評価事例
    1. 熱硬化樹脂
    2. 光硬化性樹脂
    3. CFRPへの応用

第4部 FT-IRおよびラマンによる硬化樹脂の硬化反応分析

(2016年11月29日 15:30~17:00)

 赤外分光 (FT-IR) は硬化樹脂の静的状態の分析に加え 光や熱などの外的刺激を与えながら硬化反応をモニターできる利用価値の高い分析法である。またラマン分光は、非破壊深さ分析の能力を持っており、硬化樹脂の深さ挙動の分析に有効である。
 本講座においては、赤外およびラマン分光の基礎から、装置、サンプリング方法、分析例などを紹介する。

  1. FT-IRの基礎、スペクトルの解析方法
  2. 分光装置の概要
  3. 樹脂の硬化評価に適したサンプリング方法
  4. FT-IRによる硬化樹脂の分析例
    1. エポキシ樹脂
    2. ポリウレタン樹脂の加熱下における時間変化
    3. UV硬化樹脂
  5. FT IR-ATR
    1. FT IR-ATRの基礎と原理
    2. FT IR-ATRによる硬化樹脂の分析例
  6. ラマン分光
    1. ラマン分光の基礎と原理
    2. コンフォーカル (共焦点) を使った深さ分析
    3. レーザラマンによる硬化樹脂の分析例

講師

  • 吉井 正樹
    株式会社セイロジャパン
    技術顧問
  • 大久保 信明
    株式会社 日立ハイテクサイエンス アプリケーション開発センタ
    主任
  • 塚本 修
    ネッチ・ジャパン 株式会社
    アプリケーションマネージャー
  • 小松 守
    サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社 MSD事業本部 分光分析アプリケーション部
    シニアスペシャリスト

会場

東宝土地 株式会社 高橋ビルヂング
東京都 千代田区 神田神保町3-2
東宝土地 株式会社 高橋ビルヂングの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,111円 (税別) / 49,800円 (税込)
複数名
: 36,111円 (税別) / 39,000円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引

S&T出版からの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。

  • Eメール案内を希望する方
    2名様まで 43,796円(税別) / 47,300円(税込) で受講いただけます。
    追加1名あたり 33,796円(税別) / 36,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,796円(税別) / 47,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 43,796円(税別) / 47,300円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 77,592円(税別) / 83,800円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    2名様まで 46,111円(税別) / 49,800円(税込) で受講いただけます。
    追加1名あたり 36,111円(税別) / 39,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,111円(税別) / 49,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,111円(税別) / 49,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 82,222円(税別) / 88,800円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/5 エポキシ樹脂の硬化メカニズム、硬化剤の種類と選び方、使い方 オンライン
2024/4/8 生分解性マイクロカプセルの材料設計、用途展開、今後の展望 オンライン
2024/4/8 プラスチック強度設計の基礎知識 オンライン
2024/4/9 エポキシ樹脂の分子構造・硬化性および耐熱性とその他の機能性付与技術 オンライン
2024/4/9 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の最先端 オンライン
2024/4/10 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2024/4/10 押出加工技術の基本技術とトラブル対策 オンライン
2024/4/10 ポリイミドの基礎とポリイミド系材料の低誘電率化・低誘電正接化 オンライン
2024/4/11 粘度の基礎と実用的粘度測定における留意点と結果の解釈 オンライン
2024/4/12 動的粘弾性のチャート読み方とその活用ノウハウ オンライン
2024/4/12 ラジカル重合の重合反応と開始剤の種類・選び方、応用 オンライン
2024/4/12 光学樹脂における屈折率・複屈折の考え方とその測定・制御 オンライン
2024/4/12 プラスチックの難燃化技術 オンライン
2024/4/12 プラスチックの難燃化技術の基礎と技術動向 オンライン
2024/4/18 エポキシ樹脂の基礎と硬化剤の選定、変性・配合改質および複合材料用途の動向 オンライン
2024/4/18 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2024/4/19 生分解性プラスチックの基礎・最新動向と食品容器・包装への応用展開 オンライン
2024/4/19 副資材を利用した高分子材料の設計技術 オンライン
2024/4/19 高分子合成におけるラジカル重合の基礎講座 オンライン
2024/4/19 プラスチック光学素子の基礎、超高精度加工技術 オンライン