技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品原薬製造時のラボデータ活用とスケールアップ手法及びトラブル応対

医薬品原薬製造時のラボデータ活用とスケールアップ手法及びトラブル応対

~スケールアップに関する成功・失敗事例~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年11月22日(火) 10時30分 16時30分

プログラム

第1部 医薬品開発時のプロセス化学のスケールアップ

~ラボからパイロットプラントへ~

(2016年11月22日 10:30~12:30)

 医薬品の開発にはスピードが求められる。一方、開発初期においては、開発の成功確率は低い。開発ステージとプロジェクトの優先順位を考慮したプロセス化学研究、スケールアップ研究が求められる。
 本講演では、開発初期段階のプロセススケールアップについて焦点をあてる。
 ラボ実験とプラント製造との違いは何か、プラントでは何が出来て何が出来ないのかに着目しながら、ラボ検討で取得しておくべきデータとその活用について概説する。反応危険性評価とプロセスレビューシステムの重要性についても概説する。プロセスが理解できていれば、スケールアップの失敗リスクは激減する。
 演者が経験した失敗例も紹介しながら解説する。

  1. スケールアップ検討に入る前に
    1. 医薬品開発におけるプロセス化学
    2. 製剤研究との連携
    3. 理想的なプロセスとプロセス研究のステップ
  2. ラボとプラントの違い
  3. ラボでのデータ取りとその活用
    1. チェックするべき項目
    2. サンプリングシートとその活用
    3. 安定性データ、ストレステスト
  4. ユーステスト、模擬実験
  5. 反応危険性評価
  6. プラントへ移る前に
    1. 攪拌の課題、ろ過の課題
    2. プラント機器の材質
    3. ダミーラン
    4. コミュニケーション、レビューシステム
    • 質疑応答

第2部. 医薬品原薬開発におけるトラブル事例と危険性評価

(2016年11月22日 13:15~14:45)

 低分子医薬品開発におけるプロセス化学の役割について考察する。実際のスケールアップ事例としてビタミンE誘導体及びビタミンD誘導体の合成研究事例について紹介するとともに、スケールアップにおけるポイントをトラブル事例から述べる。
 また、危険性評価等についても言及する。
 プロセス化学の考え方を吸収でき、実際の医薬品開発におけるポイントを把握できる。

  1. 中外製薬の紹介
    1. 経営戦略、領域戦略
    2. 開発・生産拠点
  2. 医薬品開発におけるプロセス化学の役割
    1. プロセス化学の守備範囲
    2. 開発過程における視点
  3. 開発研究事例 (BO-153)
    1. 開発初期製法と問題点
    2. 工業的製法
  4. 開発研究事例 (OCT)
    1. 第1、第2、第3世代の製造法とトラブル事例
  5. 開発研究事例 (ED-71)
    1. 開発初期製法と改良製法
  6. スケールアップにおけるポイント
    1. 単位操作毎のトラブルのまとめ
    2. 開発初期におけるポイント
  7. 危険性評価について
    1. 過去の重大事故の紹介及び危険性評価事例
    2. 危険性実験デモ (ビデオ)
    • 質疑応答

第3部. 原薬製造プロセスのスケールアップと事例を用いた品質リスク要因

(2016年11月22日 15:00~16:30)

 原薬製造方法の開発は、医薬品の開発 (前臨床試験~臨床試験~承認申請) と並行して行われ、その際、開発ステージで使用される原薬を供給するために、必要量に応じたスケールでのパイロット製造を行いながら進められる。
 開発期間中は、製造プロセスにとって製法変更、スケールアップ、技術移管といった数多くの重要なイベントが発生することになるが、これらに対してはライフサイクルを通じての原薬品質の一貫性と同等性を担保することを念頭において適切に対応する必要がある。
 本講演では、実験室で確立した製造プロセスを製造プラントに実装する際に必要となるスケールアップ予測のポイントと実際のスケールアップにおいて懸念される様々な品質リスク要因について事例を交えて述べる。

  1. はじめに
  2. 装置特性について
    1. スケールアップ予測における装置特性把握の重要性
    2. 事例紹介
      1. 伝熱特性のデータ
      2. 混合特性のデータ
  3. スケールアップにおけるリスク要因
    1. 冷却晶析での粒径制御
      1. 冷却晶析における諸問題
      2. 事例紹介
    2. 遠心分離におけるケーク洗浄
      1. 遠心分離操作のリスク
      2. 事例紹介
  4. まとめ
    • 質疑応答

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 会議室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/27 製造設備のバリデーション実施項目・各段階の様式例と適合性調査にむけた文書作成管理 オンライン
2025/2/28 FDA/EMAの早期審査・早期承認制度の課題と対応 東京都 会場・オンライン
2025/3/10 GMPにおける (製造・試験) 外部委託業者管理・監査の留意点とチェック項目 オンライン
2025/3/12 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2025/3/13 製造設備のバリデーション実施項目・各段階の様式例と適合性調査にむけた文書作成管理 オンライン
2025/3/14 各種製剤におけるヒト経口吸収予測法と品質規格の設定 オンライン
2025/3/17 FDA/EMAの早期審査・早期承認制度の課題と対応 オンライン
2025/3/27 バイオ医薬品の原薬製造工程に関する承認申請書/CTD作成の留意点 オンライン
2025/3/27 ラボにおける監査証跡/レビューの項目・頻度・レベルと分析機器毎のレビュー例 オンライン
2025/3/28 海外当局によるGMP査察への準備と対応 オンライン
2025/3/28 試験室QCと信頼性確保を踏まえた分析法バリデーションの統計・基準値設定と分析法変更・技術移転時の同等性評価 (3コース) オンライン
2025/3/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 オンライン
2025/3/28 治験に関わるベンダーの要件調査と監査 オンライン
2025/3/31 GMP基礎講座 (2日間) オンライン
2025/3/31 規制当局GMP査察における指摘事項と重大な指摘を回避するための事前対応のポイント オンライン
2025/3/31 GMPが適用されないラボにおける封じ込めの基本事項と初期段階でのハザードアセスメント オンライン
2025/3/31 GDPガイドライン入門講座 オンライン
2025/3/31 医薬品開発におけるドキュメント作成のための英文メディカルライティング入門 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編 + 実践編) オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書