技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

データインテグリティの要件とその対応

データインテグリティの要件とその対応

~各国ガイダンスの整理とデータインテグリティ管理規定の作成にあたって~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年10月28日(金) 10時30分16時30分

プログラム

 2015年3月に英国当局 (MHRA) からデータインテグリティに関するガイダンスが発行された。その後、米国FDAやWHOからも同様のガイダンスが発行され、直近ではPIC/Sからもドラフトが発行されている。一方、規制対象企業の取組みも徐々に進められているが、その足取りは軽やかとは言えない。
 本講演では、MHRAガイダンスを深堀しながら、WHO、FDA等のガイダンスやPDAアイルランド支部等の民間団体の講演内容を紹介すると同時に対応方法を提案する。また、データインテグリティを実現するためのCSVやERESの取組みも併せて解説する。

  1. データインテグリティとは – ALCOA原則とその考え方
  2. MHRA (英国規制当局) ガイダンス「GMP Data Integrity Definitions and Guidance for Industry March 2015」の解説とのそのポイント
    1. データ・クリティカリティ (重要度) と完全性の固有リスクとその特定
    2. データの品質と完全性を保証できるシステム設計
    3. データの完全性に関する用語の定義とその解説
  3. WHO「GUIDANCE ON GOOD DATA AND RECORD MANAGEMENT PRACTICES」に見るデータインテグリティの要件とその考え方
    1. 品質リスクマネジメントとデータインテグリティ
    2. データ管理に関するガバナンスと品質監査
    3. 外部セキュリティー保護策
    4. サプライヤーおよびサービスプロバイダとデータ管理
    5. 担当者のトレーニング
  4. FDA「 Data Integrity and Compliance With CGMP Guidance for Industry CGMP」ガイダンスにおける重要なQ&Aの解説
    1. どのようなときに意思決定からCGMPデータを除外することが許容されますか?
    2. コンピュータシステム上の各ワークフローをバリデートする必要がありますか?
    3. CGMPシステムへのアクセスをどのように制限する必要がありますか?
    4. ブランクフォームをどのように管理する必要がありますか?
    5. 監査証跡はどの程度の頻度でレビューされるべきですか?
    6. 誰が監査証跡をレビューすべきですか?
    7. 電子コピーは、紙や電子記録の正確な複製として使用することはできますか? 等
  5. PDAアイルランドチャプターにおけるデータインテグリティの取り組み
    1. 規制の枠組みとデータインテグリティ
    2. 標準規格とデータインテグリティ
  6. HPRA (アイルランド規制庁) から見たデータインテグリティ
    1. データの整合性とは何か
    2. 査察における重要ポインント
    3. サンプルの不備
  7. PDAニューイングランド支部によるクオリティカルチャとデータインテグリティ
    1. データインテグリティへの対応とクオリティカルチャ
    2. 不正行為とクオリティカルチャによる防止策とは
  8. FDA警告文書に見るデータインテグリティ関連指摘事項とその対策
  9. データインテグリティに関する日本国内の動向
  10. データインテグリティを担保するCSVとERESへの対応ポイント
    1. GAMP5、厚労省ガイドラインとデータインテグリティ
    2. データインテグリティの基礎をとなるPart11と厚労省ERES指針のポイント
  11. 各国ガイダンスの整理とデータインテグリティ管理規定の作成にあたって
  12. 演習問題
    • 質疑応答

講師

  • 荻原 健一
    株式会社シー・キャスト
    代表取締役

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 145,800円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2026/3/16 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2026/3/16 FDA DMF (Type II,IV) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2026/3/16 脂質ナノ粒子 (LNP) におけるLNP設計と製造プロセス・スケールアップ オンライン
2026/3/19 バイオ医薬品の製造ラインにおける洗浄バリデーション実施・残留限度値設定と実状・課題への対応 オンライン
2026/3/19 治験薬GMP入門 オンライン
2026/3/19 中小規模組織 (企業) におけるGMP/GQP文書作成の技法と文書を遵守させるための手法 オンライン
2026/3/23 超実践的 サプライヤ監査のための監査員養成 実践講座 東京都 会場
2026/3/23 治験薬GMP入門 オンライン
2026/3/24 設備のバリデーション オンライン
2026/3/25 GMP対応 : 試験検査室管理と技術移転及びOOS/OOT対応 オンライン
2026/3/26 三極 (FDA/EMA/PMDA) の指針に基づくプロセスバリデーション・適格性評価の実務理解と承認申請書類・CTD-3への反映 オンライン
2026/3/26 信頼性基準適用試験の運用への落とし込みと(海外導入品など) 日本申請時の信頼性保証 オンライン
2026/3/26 バイオ医薬品分析コース (Aコース 分析法バリデーション + Bコース 超遠心分析) オンライン
2026/3/26 ICH Q2 (R2) /Q14・AQbDをふまえたバイオ医薬品の分析法バリデーションと判定基準の設定方法・許容範囲の考え方 オンライン
2026/3/27 QC (試験部門) における効果的な電子化、電子化後のデータファイルの保管・管理における実務ポイント オンライン
2026/3/27 FDA DMF (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2026/3/30 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2026/3/30 設備・機器由来の逸脱・異常防止にむけたGMP設備・機器の劣化 (予兆) の早期発見と自主点検/保守 オンライン
2026/3/30 医薬品開発における安定性試験実施のポイント オンライン
2026/3/31 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析
2009/8/20 コンピュータバリデーション
2009/6/5 非GLP/GLP試験・医薬品製造の国内・海外委託と適合性調査対応
2009/2/23 社内監査の手引き
2009/2/10 臨床試験におけるEDCに関する信頼性調査への対応実践講座
2008/10/23 実践ベンダーオーディット実施の手引き