技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

フィルム製造工程解析の基礎と応用

フィルム製造工程解析の基礎と応用

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、フィルムの押出・キャスティング工程から延伸工程、巻取り工程まで、フィルムを製造する時に遭遇する課題を解決するための基礎から最近の研究成果を分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2016年9月16日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • フィルム延伸に関連する製品の技術者
    • 光学フィルム
    • 太陽電池関連フィルム
    • 包装
    • 発泡シート など
    • 電池セパレータ
    • 高機能複合材料 (ナノコンポジット)
    • 機能性薄膜・フィルム
    • 食品
    • トイレタリー分野 など

修得知識

  • 高分子フィルム製造時の基本技術
  • フィルム製造時に遭遇する技術課題と対策

プログラム

趣 旨  押出・キャスティング工程から延伸工程、巻取工程までのフィルム製造時において、様々な課題に遭遇する。これらの課題を解決するための基礎技術から最近の研究成果までを、 企業技術者・研究者としての22年間と2014年3月に退職するまでの大学研究者としての20年間、延べ約40年にわたり高分子フィルム成形に関する研究を続けてきた経験を基に、実例を交えながら、理論解析を中心に、質疑に逐一答える形で解説する予定である。  具体的には、フィルムを取り扱う時に遭遇する様々なトラブルとその対策について、逐次二軸延伸フィルムを中心に説明する。更に、フィルム製造時の基本技術はもちろんのこと、厚みムラや幅方向の物性差の要因となるボーイング現象や光学フィルム等で問題となる延伸工程中での 分子配向軸やレターデーション挙動の予測法を紹介する。
  1. 40年の研究生活を振り返って
  2. これまでの高分子に関する研究概要紹介
    1. 高分子反応工学
    2. 高分子成形加工
      1. フィルム製造プロセス解析
      2. 紡糸プロセス解析
      3. 射出成形工程・樹脂封止工程解析
    3. 高分子成形品の特性評価
  3. 逐次二軸ポリエステルフィルム製造プロセスとトラブル対策
    1. 概要
      • 押出・キャスティング工程
      • 縦延伸工程
      • 横延伸・熱固定工程
      • トリミング・巻き工程
      • フィルム製造プロセスでのポリマーに及ぼす温度の影響
    2. フィルム成形加工時のトラブルとその推定要因
      1. フィルムの共通特性に関するトラブル
        • 厚みムラ (偏肉)
        • 平面性不良 (ハギネス;波状たるみ)
        • 幅方向物性差 (ボーイング歪み)
      2. コンバーティング時のフィルム基材に因るトラブル
        • 印刷加工時および後のトラブル
        • ラミネーション時または製袋後のトラブル
        • 用語の定義
    3. フィルム製造プロセス (製膜・延伸・巻取) 中でのトラブル
      1. 押出・キャスティング工程でのトラブル
      2. 縦 (MD) 延伸工程でのトラブル
      3. 横 (TD) 延伸工程でのトラブル
      4. 巻き工程でのトラブル
  4. フィルム工程データの統計解析
    1. 製膜シミュレーションとは
    2. フィルム製造工程エキスパートシステム
    3. 製造工程データの統計解析例
    4. 巻き易さの解析
    5. フィルム製造工程内の温度計測
  5. フィルム製膜技術の概要
  6. 押出・キャスティング工程の解析
  7. ピニング装置を有するキャスティング工程のシミュレーションモデル
    1. キャスティング工程における定常状態の理論解析
    2. キャスティング工程における過渡状態の理論解析
  8. フィルム縦延伸工程のシミュレーションモデル
  9. フィルム横延伸工程のシミュレーションモデル
    1. 横延伸工程中でのフィルムの分子配向状態の予測
    2. 横延伸工程 (テンター) 内でのミクロ変形挙動 (レタデーション (複屈折) 分布) 予測
    3. 多層フィルムの横延伸工程中の変形挙動予測
  10. 巻き工程の解析
    1. 巻き込み空気量を考慮した巻き工程解析
    • 質疑応答

講師

会場

東宝土地 株式会社 高橋ビルヂング
東京都 千代田区 神田神保町3-2
東宝土地 株式会社 高橋ビルヂングの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,111円 (税別) / 49,800円 (税込)
複数名
: 36,111円 (税別) / 39,000円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引

S&T出版からの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。

  • Eメール案内を希望する方
    2名様まで 43,796円(税別) / 47,300円(税込) で受講いただけます。
    追加1名あたり 33,796円(税別) / 36,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,796円(税別) / 47,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 43,796円(税別) / 47,300円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 77,592円(税別) / 83,800円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    2名様まで 46,111円(税別) / 49,800円(税込) で受講いただけます。
    追加1名あたり 36,111円(税別) / 39,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,111円(税別) / 49,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,111円(税別) / 49,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 82,222円(税別) / 88,800円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/9 溶融製膜/溶液製膜によるフィルム成形技術の基礎と実際 オンライン
2024/5/10 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/5/13 車載用プラスチックの基礎と最新動向 オンライン
2024/5/14 真空技術の基本と機器の運用・問題解決のコツ オンライン
2024/5/14 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2024/5/15 ヒートシールのくっつくメカニズムと不具合対策、品質評価 オンライン
2024/5/16 二軸押出機による混練技術とプロセス最適化 オンライン
2024/5/22 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基礎と応用技術の総合知識 オンライン
2024/5/22 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2024/5/27 スパッタリング薄膜の密着性改善技術とトラブル対策 オンライン
2024/5/28 プラスチックフィルムにおける各樹脂特性、添加剤・成形加工技術および試験・評価方法 オンライン
2024/5/29 フィルムへの塗工技術とプロセス最適化、トラブル対策 オンライン
2024/5/30 ガスバリア技術の基礎と活用動向およびウェットプロセスによるウルトラ・ハイバリア技術 オンライン
2024/5/31 Tダイ成形機の基礎とフィルム成形トラブル対策 東京都 会場
2024/6/4 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2024/6/6 ウェブの連続搬送におけるテンション制御の必須基礎知識とトラブル対策 大阪府 会場
2024/6/6 スパッタリングの基本と考え方、膜の作り方、その応用 オンライン
2024/6/7 二軸押出機における樹脂流動解析の基礎と AI/IoT 活用展開 大阪府 会場
2024/6/10 プラスチックフィルムにおける各樹脂特性、添加剤・成形加工技術および試験・評価方法 オンライン
2024/6/12 自動車塗料、塗装工程のCO2削減 オンライン